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高校「公共」副読本 高校生と探究したい北海道の地域課題
¥2,310
2022年に新設された高校の科目「公共」。 本書は公共の抽象的なテーマを北海道の社会問題に引き寄せて具体例を挙げながら伝える、道内の教師・塾講師待望の副読本です。 高校生が自習用に使用することもできます。 前田輪音編 A5判/並製/168頁 本体2100円+税〔税込2310円〕 ISBN 978-4-909281-66-1 C7030 —*—*—*—*—*—*—*—*—*—*—*— 【目次より】 第1部 多様な地域課題と向き合うための予備知識 第1章 北海道の概要 第2章 北海道の重要な裁判 第2部 北海道の地域課題 第1章 産業とエネルギー—くらしに直結する課題 第2章 人権—人間らしく生きるための安全・安心・自由 第3章 平和と自由—くらしと国家が対立するとき 第3部 学校の外とのつながりを利用した学び 第1章 現地で学ぶ 第2章 専門家との授業づくり 第3章 博物館・資料館の有効利用 —*—*—*—*—*—*—*—*—*—*—*— 【著者】 前田輪音(まえだ・りんね) 北海道札幌市出身、在住。北海道教育大学教職大学院准教授。社会課題に向き合い解決を目指す人の育成を目標として、北海道の憲法問題を扱う教材を開発している。全国民主主義教育研究会会長、北海道公民教育学会副会長。
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ストリップ劇場のある街、あった街⸺浅草・新宿・船橋・札幌の〈ピンク文化〉とそれを支えた人びと
¥2,750
かつて大きな街にも小さな町にも、住宅街のはずれや田畑の真ん中にも、ストリップという伝統芸の“小宇宙”があった⸺。元ストリッパーが愛してやまない街と人と劇場を訪ね歩いた踊り子自身による〈ピンク文化〉の風土記! 早乙女宏美 著 2024年12月刊 四六判/上製/238頁 本体2500円+税〔税込2750円〕 ISBN 978-4-909281-64-7 C0036 —*—*—*—*—*—*—*—*—*—*—*— 【目次】 第1章 浅草 浅草との出会い/焼け野原から夢を売る街/浅草ストリップ/転換期/復活への望み 第2章 新宿 消失と再生の反復/額縁ショウから裸ショウへ/街の開発/変容する性/非合法化の流れのなかで 第3章 船橋 大戦景気と大震災/もっともハードな劇場と呼ばれて/さまざまな人間模様/復活をかけて 第4章 札幌 遊郭からの出発/引き揚げ者の街/北の楽園/一人の踊り子の舞台人生/人と人の交わりを求めて —*—*—*—*—*—*—*—*—*—*—*— 【著者略歴】 早乙女宏美(さおとめ・ひろみ) 1963年、東京生まれ。 1984年、日活ロマンポルノ『縄姉妹・奇妙な果実』(監督・中原俊)でデビュー。以降、『逆さ吊し縛り縄』(監督・片岡修二/新東宝)、『緊縛・SM・18才』(のちに改題『SMクレーン宙吊り』)(監督・片岡修二/新東宝)など約90本のポルノ映画に出演。1986年、ストリップ劇場デビュー。「オサダゼミナール」のM女役をへて1989年から自縛ショーを演じ、切腹を取り入れる。2007年までの21年間、特殊系の踊り子としてストリップ劇場に出演する。 著書に『性の仕事師たち』(河出文庫、1998年)、『ロマンポルノ女優』(河出文庫、2006年)など。写真集に『匂う蓮』(写真・池内功和/ヴァニラ画廊、2012年)など。早乙女モデル真剣懐刀「雪」完成(刀鍛冶・水木良光、2012年)。2014年、東京から札幌に移住。現在、パフォーマー。
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北海道大学もうひとつのキャンパスマップ——隠された風景を見る、消された声を聞く
¥1,760
※ポプラ並木やクラーク博士は載ってません アイヌコタン、植民地主義、軍事研究…… 札幌のド真ん中に位置する“観光名所”北海道大学札幌キャンパスには、大学が積極的に語ろうとしない〈歴史〉がある—— 有志教員と学生が外部の研究者にも協力を仰いで完成させた、北大の知られざるもうひとつの歴史ガイド。 「開拓150年」「ウポポイ開設」「オリンピック招致」に湧く今こそ身につけておきたい、これからの北海道を考えるうえで重要な視点の詰まった一冊。 北大ACMプロジェクト 編 2019年6月刊[初版] 2024年6月刊[第2版] 四六判/並製/208頁 本体1600円+税〔税込1760円〕 ISBN 978-4-909281-15-9 C0026 —*—*—*—*—*—*—*—*—*—*—*— 【目次】 [I かつての風景を想像してみる] あるアイヌ遺骨のふるさと⋯⋯小田博志 コトニ・コタンと琴似又市氏⋯⋯谷本晃久 恵迪寮の地下に眠る農耕集落⋯⋯高瀬克範 植物園の竪穴住居跡⋯⋯高瀬克範 アイヌ音楽に影響を受けた伊福部昭⋯⋯前川公美夫 [II 北大の植民地主義を考える] 1015人が眠るアイヌ納骨堂⋯⋯植木哲也 佐藤昌介の植民学講座⋯⋯番匠健一 林善茂によるアイヌ差別講義事件⋯⋯植木哲也 「国際社会」における新渡戸稲造⋯⋯小山田伸明 新渡戸稲造と植民地台湾の農民⋯⋯張易臻 古河講堂と足尾銅山鉱毒事件⋯⋯小田博志 古河講堂「旧標本庫」人骨放置事件⋯⋯井上勝生 開拓使仮学校と東京イチャルパ⋯⋯関口由彦 [III 北大と戦争の関わりを知る] 大本営門標と行在所門標⋯⋯阿知良洋平 スパイに仕立て上げられた北大生と英語教師⋯⋯立木ちはや 北大工学部の軍事研究⋯⋯山形定 軍事研究に関する議論を巻き起こした中谷宇吉郎⋯⋯笹岡正俊 憲法裁判と学生に向き合った深瀬忠一⋯⋯前田輪音 [Ⅳ 大学と学問のあり方を問う] 森林科初代教授・新島善直の足跡⋯⋯小池孝良 演研青テント撤去事件——大学の土地・施設利用をめぐる闘い⋯⋯桃井希生 北大初の女子トイレの設置を求めて⋯⋯下郷沙季 大学を開く——アイヌ学/和人学をめざして⋯⋯モコットゥナㇱ 先住民と大学の関係を考える——カナダの事例から⋯⋯近藤祉秋 —*—*—*—*—*—*—*—*—*—*—*— 【編者略歴】 北大ACMプロジェクト 北海道大学の埋もれた歴史を掘り起こし、ACM(オルタナティブ・キャンパス・マップ)を制作するために集まった北大の有志教員と学生のグループ。
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ヤジと公安警察[寿郎社ブックレット8]
¥1,210
札幌で起こった「ヤジ排除事件」の本当の恐ろしさ―― それは市民を排除したのが「公安警察」だったこと。 ジャーナリスト青木理氏らが警鐘を鳴らすシンポジウムの記録、緊急出版! 青木理・竹信航介・ヤジポイの会 編著 2024年5月刊 A5判/並製/70頁 本体1100円+税〔税込1210円〕 ISBN 978-4-909281-58-6 C0036 —*—*—*—*—*—*—*—*—*—*—*— 【目次】 はじめに——この国を「民主化」するために [大杉雅栄] あの日、何が起きたか 強制排除の“法的根拠”とは 道警側が提出した新証拠 排除を正当化する特別な理由 本当に「危険な事態」だったか 上告と上告受理申立の違い ウクライナ侵攻は突然起きたのではない ヤジ排除の先にあるもの 安倍政権は「警察政権」だった 「左翼がのさばると国が滅びる」という発想 どこまでが監視対象か 政権のための警察であってはいけない 公安は中央集権的な組織 公安の大失敗 日本は民主主義を血肉化できていない 時効を過ぎてからの新証拠 逮捕の目的はダメージを与えること 二三日間の逮捕・勾留は長すぎる LGBTQの運動は監視対象か 頭の中に公安を住まわせない 目立ちすぎると逆に弾圧されない説 公安に都合のいい法律が次々と 政府にとって情報機関は両刃の剣 トークを終えて おわりに——裁判で勝つだけでは意味がない [桃井希生] —*—*—*—*—*—*—*—*—*—*—*— 【編著者略歴】 青木理(あおき・おさむ) ジャーナリスト、ノンフィクション作家。1966年、長野県生まれ。慶応大卒業後、1990年に共同通信入社。大阪社会部、成田支局などを経て社会部記者。警視庁の警備・公安担当などを務める。その後、韓国・延世大学の韓国語学堂に留学し、外信部へ。2002年から 2006年までソウル特派員。2006年に独立し、フリーランスに。現在は、雑誌や書籍などでノンフィクション作品を発表する一方、テレビやラジオのコメンテーターなどとしても活動している。主な著作は『日本の公安警察』(講談社現代新書)、『国策捜査 暴走する特捜検察と餌食にされた人たち』(角川文庫)、『ルポ 拉致と人々 救う会、公安警察、朝鮮総聯』(岩波書店)、『安倍三代』(朝日文庫)、『日本会議の正体』(平凡社新書)、『抵抗の拠点から 朝日新聞「慰安婦報道」の核心』(講談社)、『ルポ 国家権力』(トランスビュー)、『情報隠蔽国家』『カルト権力 公安、軍事、宗教侵蝕の果てに』『時代の反逆者たち』(以上、河出書房新社)など。 竹信航介(たけのぶ・こうすけ) 弁護士。1981年、東京都生まれ。東京大学法学部、北海道大学法科大学院を卒業後、2010年に弁護士登録し、札幌弁護士会に所属。現在、日本労働弁護団、ブラック企業被害対策弁護団に所属するほか、道警ヤジ排除裁判の弁護団員も務める。オセロ四段。 ヤジポイの会 2019年7月15日に札幌で起きた道警ヤジ排除問題の当事者とその友人で構成される有志の会。抗議デモや集会などを通して事件の実態や裁判の進行状況を伝えている。なお、名称は最初の抗議デモの際に掲げた横断幕の言葉「ヤジも言えないこんな世の中じゃ…POISON」を略したもの。
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芦別 炭鉱〈ヤマ〉とマチの社会史
¥4,400
芦別最後の坑内掘炭鉱の閉山(1992年三井芦別炭鉱閉山)から30年をへて明らかにされた〈炭鉱内部の仕事〉〈賃金〉〈労働者の移入・移出〉〈事故の発生状況〉、そして〈住まい〉や〈子どもの学校〉〈女性たちの活動〉……。炭都・芦別に移住し、働き、暮らし、そして去って行った膨大な人たちの足跡を追った、気鋭の研究者たちによる〈炭鉱研究〉〈地域史研究〉の比類なき一冊。 嶋﨑尚子・西城戸誠・長谷山隆博 編著 2023年12月刊 B5判/並製/340頁(口絵52頁) 本体4000円+税〔税込4400円〕 ISBN 978-4-909281-56-2 C0036 —*—*—*—*—*—*—*—*—*—*—*— 【目次】 はじめに⋯⋯嶋﨑尚子 写真記録 昭和の芦別⋯⋯長谷山隆博 編 第1章 石炭と電力のマチ——国産エネルギー供給地としての芦別の歴史⋯⋯島西智輝 第2章 ビルド鉱三井芦別の人員確保と労働者の定着⋯⋯嶋﨑尚子 第3章 ビルド鉱の衰退と閉山——芦別を去る人・留まる人⋯⋯嶋﨑尚子 第4章 樺太引揚者の足跡から辿る戦後の芦別と石炭産業⋯⋯坂田勝彦 第5章 炭鉱の学校と子ども⋯⋯笠原良太 第6章 三井芦別炭鉱での仕事⋯⋯清水拓 第7章 災害報告から読む三井芦別炭鉱の事故⋯⋯長谷山隆博 第8章 三井芦別労働組合と精妙な賃金体系⋯⋯中澤秀雄 第9章 炭鉱町から地方都市へ——戦後芦別市の地域産業構造と社会移動の変遷……新藤慶 第10章 芦別で働いた人たち——芦別出身者と転入者の比較を通して⋯⋯新藤慶 第11章 芦別の女性たちの組織活動——主婦会・婦人会、生活学校を中心として⋯⋯西城戸誠 終章 炭鉱は芦別に何を残したのか——まとめにかえて⋯⋯西城戸誠 あとがき⋯⋯長谷山隆博 年表 索引 —*—*—*—*—*—*—*—*—*—*—*— 【編著者略歴】 嶋﨑尚子(しまざき・なおこ)⋯⋯1963年、東京都生まれ。早稲田大学文学学術院教授。専攻はライフコース社会学、家族社会学。 西城戸誠(にしきど・まこと)⋯⋯1972年、埼玉県生まれ。早稲田大学文学学術院教授。専攻は環境社会学・地域社会学。 長谷山隆博(はせやま・たかひろ)⋯⋯1959年、北海道生まれ。1993年の星の降る里百年記念館開館から芦別市で学芸員として勤務、2020年に定年退職。現在、同館アドバイザー。専攻は日本考古学、北海道近現代史。 【著者略歴】 笠原良太(かさはら・りょうた)⋯⋯1990年、茨城県生まれ。実践女子大学生活科学部生活文化学科専任講師。専攻は家族社会学、ライフコース社会学。 坂田勝彦(さかた・かつひこ)⋯⋯1978年、千葉県生まれ。群馬大学情報学部教授。専攻は社会問題の社会学、生活史研究。 島西智輝(しまにし・ともき)⋯⋯1977年、北海道生まれ。立教大学経済学部教授。専攻は日本経済史・経営史。 清水拓(しみず・たく)⋯⋯1991年、長崎県生まれ。早稲田大学総合人文科学研究センター招聘研究員、法政大学大原社会問題研究所兼任研究員。専攻は産業・労働社会学。 新藤慶(しんどう・けい)⋯⋯1976年、千葉県生まれ。群馬大学共同教育学部准教授。専攻は地域社会学、教育社会学。 中澤秀雄(なかざわ・ひでお)⋯⋯1971年、東京都生まれ。上智大学総合人間科学部教授。専攻は地域社会学。
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利尻島から流れ流れて本屋になった
¥1,870
書店は、故郷だ。 ゴールの見えない多忙で多様な仕事と、ふとした拍子に思い起こされる大切な記憶—— 最北の風味豊かなエッセイ集。 書店では文庫担当に始まり、文芸書、新書、地図ガイド、人文書、医学書、児童書と様々なジャンルを転々としてきた。発注をし、品出しをし、多くの取引先の方と商談をし、時にはアルバイトさんの面接や研修、フェアやイベントの企画なんかもしている。とにかくやることが多く、ゴールの見えない仕事だ。休みの日に何もする気にならないのは、その反動なのではないかとさえ思っている。 故郷である利尻島には、年に二回ほど帰省している。今ではもうすっかり「お客様」になってしまった。実家にいると、何もしなくても新鮮な海産物が出てくるし、帰りにはどう考えても一人では消費不可能な量のお土産を持たされる。迷惑な反面嬉しくも思うが、最近では、島を出てからの時間の方が長くなってしまったことに寂しさを覚えている。この先、頻繁に帰ることがなくなっていったら、そこで過ごした記憶も少しずつ消えていってしまうのだろうか。 この数年、そんなことを考えながら家と職場を往復するうちに、自分の中にある変化があった。来店する家族やカップルの会話が聞こえた時。首や腰の痛みに耐えながら品出しをしている時。面接や商談で人と話をしている時。入荷してきた新刊に目を通した時。仕事帰りに何気なく夜空を見上げた時。別にどうってことない瞬間に、ふと故郷の記憶が頭に浮かんでくるのである。(「はじめに」より) 工藤志昇 著 北大路公子 解説 2023年10月刊 四六判/並製/168頁 本体1700円+税〔税込1870円〕 ISBN 978-4-909281-55-5 C0095 —*—*—*—*—*—*—*—*—*—*—*— 【目次】 はじめに プロ級ウニ割り少年、大人になる 利尻の夏と天敵たち 北風小僧 そういうモノに私は 拝啓、五郎さん——札幌が近くなりました やっちという生き方 あの夏、スタルヒン球場で 芝の上のヒーローを目指して サンバとマエバ どんと構えて夢の中 日曜日の定説 最果てにて 父の軽トラ 元落ちこぼれ大学生によるPOP講座 黄金のトラック 揺れる日々には空を見る 不要不急で試されて 泣くほど欲しかったモノ 一〇年目の入口で 「子どもの頃から本が好きで」考 おわりに 幻の山——〈解説〉利尻島から流れ流れて本屋になった(北大路公子) —*—*—*—*—*—*—*—*—*—*—*— 【著者略歴】 工藤志昇(くどう・しのぶ) 1988年、北海道利尻富士町生まれ。中学卒業後、札幌の高校へ進学。金沢大学文学部卒業後、研究者を志すも挫折して札幌へ戻り、三省堂書店で働き始める。文芸・文庫担当、医書担当、新書担当を経て、現在、児童書・人文書担当。
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〈戦争法制〉を許さない北の声——安保法制違憲北海道訴訟の記録
¥4,950
戦争への道をひた走る政府与党と司法に 抗うための〈論拠〉を集成。 北海道で声を上げた平和を願う人々による、 歴史に残る、そしてこれからの歴史を作るための 安保法制違憲訴訟[2017-2021]の全記録。 髙崎暢 編 2023年7月刊 A5判/並製/794頁 本体4500円+税〔税込4950円〕 ISBN 978-4-909281-54-8 C0036 —*—*—*—*—*—*—*—*—*—*—*— 【目次】 1 愚かな政府によって我が日本は再び戦争ができる国に⋯⋯浅田政広(旭川市) 2 戦争法と呼ばざるを得ない危険な悪法は廃止すべきである⋯⋯浅野隆雄(札幌市) 3 司法の力で政府の努力の方向を軌道修正してほしい⋯⋯阿知良洋平(室蘭市) 4 私たちの生存権を奪うことは断じて許さない⋯⋯安部逸雄(上川町) 5 再び戦争に加担したくない、させたくない⋯⋯阿部順子(札幌市) 6 安保法制の成立は暗黒時代への逆戻りの一歩⋯⋯石田國夫(札幌市) 7 平和憲法に恥じない判断を強く望む⋯⋯泉恵子(札幌市) 8 戦争絶対反対の行動に誇りをもつ⋯⋯泉(栗山町) 9 “戦争放棄”を定めた憲法を守るべき⋯⋯伊藤悳夫(札幌市) 10 「安保法制」の無理無茶を認めるわけにはいきません⋯⋯植田英隆(札幌市) 11 若い世代に平和な社会を引き継ぐために⋯⋯梅原保(岩見沢市) 12 日本人が戦争に巻き込まれることを何としても阻止する⋯⋯卜部喜雄(岩見沢市) 13 安全保障法制は海外での戦争実施法です⋯⋯遠藤(札幌市) 14 “戦争に関わることは絶対に嫌だ!”⋯⋯大友(室蘭市) 15 安保法制による戦争加担を許さない⋯⋯大橋真樹(札幌市) 16 戦争への憤りと悲しみを込めて⋯⋯岡井健(別海町) 17 「憲法蹂躙、憲法違反」を強く感じる⋯⋯岡部武(寿都町) 18 二度と戦争を起こす国にしてはなりません⋯⋯岡村省吾(奈井江町) 19 被害を受け続けた国々は八〇年前を忘れていません⋯⋯小川光子(札幌市) 20 安保法制で暴力の恐怖に怯えて暮らす社会に一歩近づく⋯⋯沖山美喜子(小樽市) 21 平和のために軍事力を増強するのは愚かなこと⋯⋯加藤浩道(札幌市) 22 日本国憲法に誇りを持ち、穏やかに暮らせるはずなのに⋯⋯上出晶子(札幌市) 23 違憲の法律に黙っていることは苦痛⋯⋯川添政彦(札幌市) 24 憲法違反である安保関連法の成立は驚天動地⋯⋯川原茂雄(札幌市) 25 市民一人ひとりが戦争反対と声を上げていく正念場⋯⋯菊池園子(江別市) 26 平和的生存権は法によって付与されるものではない⋯⋯菊池廣行(登別市) 27 安保法制は憲法に背き、再び日本を戦争する国へと導く⋯⋯北明邦雄(札幌市) 28 安保法制は違憲という判断を強く望む⋯⋯木村和雄(栗山町) 29 長い時間をかけて築かれた平和国家としての歩みが一挙に崩される⋯⋯切明義隆(札幌市) 30 憲法の価値は、安保法制によって破壊されてしまう⋯⋯クイン明美(札幌市) 31 アメリカと一緒になって戦争する国になる安保法制はきっぱり廃止に⋯⋯工藤正人(七飯町) 32 再び軍靴の足音が聞こえる時代にしてはいけない⋯⋯熊谷徹子(札幌市) 33 戦争は人間に狂気を作り出させる⋯⋯黒田敏彦(札幌市) 34 安保法制が国民生活を押しつぶし始めた⋯⋯腰岡雅昭(北見市) 35 憲法九条に違反する国の行為で国民の平和的生存権が侵害される⋯⋯兒玉健次(札幌市) ⋯⋯ほか97名の陳述書など —*—*—*—*—*—*—*—*—*—*—*— 【編者略歴】 髙崎暢(たかさき・とおる) 1982年弁護士登録(34期)。札幌弁護士会所属。2009年度札幌弁護士会会長。2010年北海道弁護士会連合会理事長に、2012年日本弁護士連合会副会長に就任。著書に『過労死!』『みんなで考えよう司法改革』(共著)など。所属弁護団に「いちえふ弁護団(福島第一原発労災申請弁護団)」(団長)、「司法修習生給費制廃止違憲訴訟弁護団北海道訴訟団」(団長)、「安保法制違憲北海道訴訟弁護団」(共同代表)など。 ◎本書を推薦します 青井未帆氏(学習院大学教授) 飯島滋明氏(名古屋学院大学教授) 伊藤真氏(弁護士、安保法制違憲訴訟全国ネット代表代行) 寺井一弘氏(弁護士、安保法制違憲訴訟全国ネット名誉代表) 半田滋氏(防衛ジャーナリスト)
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海のアイヌの丸木舟——ラポロアイヌネイションの闘い
¥2,640
アイヌにとって川で捕るサケは、神の魚(カムイチェプ)であり主食(シエペ=本当の食べ物)であった。その川サケ漁を明治政府は一方的に禁じ、今日に至っている。先住権としての川サケ漁の権限を求めて丸木舟を作り、明治以来の日本の不正義に立ち向かうアイヌ民族団体の激動の日々と、先住権問題の核心を追った渾身のルポルタージュ! 青柳絵梨子 著 2023年6月刊 四六判/並製/360頁 本体2400円+税〔税込2640円〕 ISBN 978-4-909281-53-1 C0036 —*—*—*—*—*—*—*—*—*—*—*— 【目次】 はじめに プロローグ 丸木舟の出航 丸木舟での川サケ漁/新しいサケを迎える儀式/伝統舞踊 ラポロアイヌネイションとは 第一章 カムイチェプ 1 丸木舟を作る 送り出しのカムイノミ/丸木を浮かべる/受け取りのカムイノミ/丸木舟作りと川サケ漁の復活/記紀に登場する「まつろわぬひとども」「蝦夷」/アイヌの信仰/アイヌとサケ資源/北海道旧土人保護法の制定/アイヌの人口調査/浦幌アイヌ協会の設立 2 米国のサーモンピープルから学ぶ 「あなたの物語を伝えなさい」/フィッシュウォーズの勃発/先住民は環境保護運動のリーダー/漁師の誇り/ダムを撤去させた一〇〇年の闘い/ダム撤去による生活の変化 3 コタンの再生に向けて 先住権の持ち主/複数形になっている権利行使の主体/サケ捕獲権確認訴訟のための勉強会/二風谷ダム訴訟/たった二人の反乱/文化享有権とは何か/国の反論/二風谷ダム訴訟の判決/司法が認めた「アイヌは先住民族」 第二章 ウポポイ vs 丸木舟 1 アイヌ新法が成立するまで 北海道ウタリ協会の陳情/「アイヌ民族に関する法律(案)」/紛糾した北海道アイヌ協会の再建総会/「アイヌ協会」から「ウタリ協会」への名称変更/法案作成のきっかけ/七〇年代前半の「ウタリ対策事業」構想/新法制定の検討と法案作成の動機/一九八四年「ウタリ問題懇話会」発足 2 先住権外し 舟にコタンコロカムイを描く/長根弘喜の意気込み/舟のひび割れ/サケ定置網漁の準備/「アイヌ民族を先住民族とすることを求める決議」/二〇〇八年「アイヌ政策のあり方に関する有識者懇談会」設置/遺骨のDNA研究/土地・資源の「返還等ではなくて」/アイヌ施策推進法へ/ウポポイ構想の出現 3 ウポポイの開業と丸木舟の完成 ウポポイへ行ってみる/文様の揺らぎ/「仮に悲しい歴史があるとすれば」——文科相の発言/二〇二〇年七月、ウポポイ開業/「丸木舟、完成です!」/チプサンケ/丸木舟の着水/ラポロアイヌネイション誕生/ほんとにラポロでいいの? 第三章 墓標 1 アイヌ遺骨発掘の歴史 英国領事館員による幕末のアイヌ遺骨盗掘/外交問題に発展した遺骨盗掘事件/小金井良精の北海道発掘旅行/日本学術振興会の第八小委員会/児玉作左衛門の大量発掘/幕末に盗掘された遺骨を再び掘り出す/児玉作左衛門の「研究成果」/戦後も発掘を続ける/児玉コレクション 2 コタンへの返還と新たな問題の発生 再埋葬のカムイノミ/浦幌町の共同墓地への再埋葬/イチャルパ——先祖供養の儀式/闘いの始まり——海馬沢博の北大への質問状/北大の対応——ウタリ協会に限定して/「標本保存庫」としてのアイヌ納骨堂の完成/人骨台帳をめぐる小川隆吉の闘い/北大開示文書研究会の側面支援/小川・城野口らの提訴/小川・城野口に続く人々/北大との和解と「コタンの会」結成/白老の慰霊施設への遺骨集約は許さない 3 先住権の行使 遺骨返還を糸口に/浦幌アイヌ協会の意識の変化/丸木舟で初めてのサケを捕る/念願のアシリチェプノミ/サケの定置網漁/丸木舟作りという山を越えて/日本とアイヌのいびつな関係を正すラストチャンス エピローグ 新しい社会をめざして 「アイヌの美しき手仕事」展/伝統的サケ漁と訴訟のその後 関連年表 あとがき 参考文献・資料 —*—*—*—*—*—*—*—*—*—*—*— 【著者略歴】 青柳絵梨子(あおやぎ・えりこ) 1984年東京生まれ。大学卒業後、共同通信社に入社。大阪支社社会部、さいたま支局、東京エンタメ取材チームなどを経て、2013-2015年釧路支局、2015-2020年札幌支社に勤務(うち2年間休職してモスクワへ)。著書に、東京エンタメ取材チーム時代の新聞連載をまとめた『〈ルポ〉かわいい!——竹久夢二からキティちゃんまで』(寿郎社)がある。
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北海道大学発展の歴史とSDGs[エルムブックレット1]
¥1,100
国連SDGsに対する大学の社会貢献度が「国内第1位」「 世界第10位」(THEインパクトランキング2022)となった北大の〈力〉の源泉とそのさまざまな取り組みを解説 横田篤 著 2023年6月刊 A5判/並製/56頁 本体1000円+税〔税込1100円〕 ISBN 978-4-909281-51-7 C0030 —*—*—*—*—*—*—*—*—*—*—*— 【目次】 第一章 SDGsに対する北海道大学の基本方針 はじめに 相互にリンクする一七の目標 大学に求められる姿 THEインパクトランキングの四つの指標と評価方法 土地や空間の利用法を定めたキャンパスマスタープラン サステイナビリティへの意識の高まり グリーン・スマート・サステイナブルキャンパス 大学としての明確なビジョン 第二章 SDGs達成に向けた具体的取り組み 新渡戸氏の意志を継いで SDGsを学ぶカリキュラム 2番「飢餓をゼロに」 14番「海の豊かさを守ろう」 15番「陸の豊かさも守ろう」 17番「パートナーシップで目標を達成しよう」 地球環境科学で気候変動に対策を 農林水産業で地域とともに 第三章 北海道大学を持続可能にする豊かな財産 自主・自立・独立のクラーク精神 独特な全人教育 “北大育ての親”佐藤昌介 アメリカ式の大学運営 日本の大学演習林の約六割を所有 演習林で資金を工面し総合大学へ おわりに——物的財産と知的財産の両輪で —*—*—*—*—*—*—*—*—*—*—*— 【著者略歴】 横田篤(よこた・あつし) 1957年、東京都生まれ。1984年、北海道大学大学院農学研究科農芸化学科専攻博士後期課程修了(農学博士)後、味の素株式会社中央研究所勤務。1989年、農学部助手として北海道大学に戻り、2000年、大学院農学研究科教授となる。2015〜2019年、農学研究院長。2020年より北海道大学理事・副学長、サステイナビリティ推進機構SDGs事業推進本部長。
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小さな労働組合 勝つためのコツ——攻める・守る・長く続ける
¥1,980
札幌地域労組の専従オルグ(指導者)として手がけた労働組合結成の数は日本一、労働運動に貢献した人に与えられる「山田精吾賞」(第1回)を現役で唯一受賞した《日本三大オルグ》の一人である著者が書いた、チョー分かりやすい〈労働組合の勝てる戦い方〉! 鈴木一 著 2022年10月刊 四六判/並製/224頁 本体1800円+税〔税込1980円〕 ISBN 978-4-909281-45-6 C0036 —*—*—*—*—*—*—*—*—*—*—*— 【目次】 はじめに 第1章 労働相談——相手とケースを見極める 第2章 結成の準備から大会、使用者側への通知まで 第3章 不当労働行為——待ち遠しいと思えるように 第4章 団体交渉——ホンモノの労使対等を目指して 第5章 争議行為——“闘わずして勝つ”を最上として 第6章 救済申し立て——自分でできればさらに効果テキメン 第7章 弁護士にビビるな! 第8章 敵の中に味方をつくれ 第9章 個人加盟で闘う 第10章 外国人労働者からのSOS 第11章 内部告発——告発者の居場所と心を守る 第12章 労働相談に見る“名ばかり組合”の実態 第13章 組合運営と専従としての心構え おわりに —*—*—*—*—*—*—*—*—*—*—*— 【著者略歴】 鈴木一(すずき・はじめ) 1954年、北海道札幌市生まれ。トラックとバスの運転手を経て、札幌地域労組専従。1990年から書記長を務め、定年を迎えた2014年より副委員長を務める。様々な技を駆使して労働相談を組合結成へとつなぎ、手掛けた組合結成数は日本のコミュニティユニオンの中で最多に達した。労働運動に貢献した人物に贈られる山田精吾賞の第1回を現職唯一で受賞し、「日本三大オルグ」の一人として現在も活動中。趣味は楽器演奏、鉄道旅行、映画鑑賞など。 〈新聞・雑誌等で紹介されています!〉 11月2日「朝日新聞」北海道版 インタビュー記事 11月8日「北海道新聞」道南版夕刊 大人のブックガイド 11月15日「財界さっぽろ」インサイドレポート 11月15日「北海道自治研」散射韻 11月30日「北海道新聞」北海道版 ひと2022 12月1日「労働法学研究会報」introduction 12月9日「北海道新聞」北海道版夕刊 コラム
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孤立無援の〈医療訴訟〉——糖尿病の母を看護師に殺されかけた元看護師の闘い
¥2,310
警察も弁護士も裁判官も避けて通る立証が難しい「医療訴訟」——看護師による〈低血糖〉患者の殺人未遂事件——に元看護師が自力で挑み、あと一歩のところまで札幌の総合病院を追い詰めた迫真のドキュメント。 2016年、持病の糖尿病の治療のために札幌市内の総合病院に入院中だった当時85歳の私の母は、深夜に低血糖症状となり、夜勤の看護師に体調不良を訴えた。「低血糖」とは、血液中の血糖値が正常範囲以下(七〇ミリグラム/デシリットル以下)に下がった状態をいう。冷や汗や動悸・意識障害・けいれんなどが起き、そのまま放っておくと昏睡状態に陥り、最悪の場合は死にいたることもある。患者が低血糖になった場合は、マニュアルにそってすぐに看護師が対処(ブドウ糖の投与など)しなければならない。その後は急いで主治医に診てもらう。主治医が不在であれば、当直の医師の判断を仰がなくてはならない。医療現場では基本中の基本である。 しかし母が低血糖を訴えたとき、20代の女性看護師は処置室の掃除をずっとしていて母の訴えを無視し続けた。理由はわからない。このときの看護師の母に対する態度は明らかに異常なものだった。やがて看護師は処置室を出ていき、15分ほどして戻ってくると「先生に電話したけどつながらない。病室に戻ろう」と言って、苦しんでいる母を病室に戻し、ひと言もしゃべらないまま出ていった。母はベッドで意識が遠くなり死を覚悟した。(本文より) 十和田みどり 著 2022年8月刊 四六判/並製/252頁 本体2100円+税〔税込2310円〕 ISBN 978-4-909281-43-2 C0036 —*—*—*—*—*—*—*—*—*—*—*— 【目次】 はじめに 第1章 東西病院に入院するまで 第2章 東西病院での初診 第3章 東西病院の杜撰さ 第4章 看護師による「低血糖殺人未遂事件」の発生 第5章 東西病院の退院後 第6章 東西病院事務部副部長との面談 第7章 現場検証 第8章 心療内科の受診 第9章 さまざまな機関に相談する 第10章 警察に相談にいく 第11章 調停 第12章 刑事告訴、民事訴訟へ 第13章 民事訴訟の展開 第14章 告訴状の行方 第15章 判決と告訴の結果 第16章 記者会見 第17章 出版 あとがき —*—*—*—*—*—*—*—*—*—*—*— 【著者略歴】 十和田みどり(とわだ・みどり) 1960年代生まれ。看護学校を卒業後、札幌市内の複数の病院で看護師として10年ほど勤務したのち、出産を機に家庭に入る。2016年、札幌市内の総合病院に入院中の糖尿病の母が、低血糖となって夜勤の看護師に助けを求めたにもかかわらず、看護師はなんの処置もせず母の命を危険にさらしたとして看護師を告発し、民事訴訟でも訴えた。本書はその全過程を記録したもの。
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ふぞろいなキューリと地上の卵 ——〈無肥料・無農薬〉の野菜と卵を100キロ離れた札幌に宅配する北海道豊浦町の農家のおじさんのはなし
¥1,650
これがみんな喜ぶSDGsな農業だ! 海道豊浦町で始まった安全・安心でウマイ野菜と有精卵の農家自身による共同宅配サービス、そのノウハウとそれができるまでの涙と笑いのノンフィクション! 全国の小規模農家と〈SDGsな食と農〉を応援したい人たちの待望の一冊。 駒井一慶 著 2022年1月刊 四六判/並製/200頁 本体1500円+税〔税込1650円〕 ISBN 978-4-909281-36-4 C0061 —*—*—*—*—*—*—*—*—*—*—*— 【目次】 プロローグ——消えたオスドリ 僕のセンス・オブ・ワンダー 木村秋則自然栽培農学校 ふぞろいなキューリ、真っすぐなキューリ 卵のないタマゴ屋さん 魔法の薬 鶏の餌 一個の角砂糖 一〇〇〇年の牛 野生の証明 ファーマーズシップ農業 僕の動的平衡 恋するタマゴ 牛乳の未来 食べる生命力 アイヌモシリ アクシデント再び 見える敵、見えない敵 新しい相棒 審判の日 持続可能農業への挑戦 エピローグ——オスドリが鳴いた 主な参考文献 あとがき —*—*—*—*—*—*—*—*—*—*—*— 【著者略歴】 駒井一慶(こまい・いっけい) 1951年北海道豊浦町生まれ。酪農学園短期大学卒業後、家業の酪農業に従事する2000年に「こまい牧場の牛乳」の製造・販売を始めるも2007年に牧場・ミルクプラントを閉鎖。2008年から養鶏業を始め、有精卵『恋するタマゴ』を販売すると同時に、農家による共同宅配サービスも行う。現在、農業生産法人ドリームファーム・プロジェクト代表取締役。野菜宅配サービス「ふぞろいなキューリ・アソシエイツ」主宰。著書に『安全な卵の見分け方』『牛とキャッチボール』(共に中西出版〔電子出版〕)。「ふぞろいなキューリ」のウェブサイト:fuzoroinaqri.wixsite.com/home
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アイヌモシリ【静かな大地=北海道】に生きて——昭和十年、日高地方に生まれたある高校英語教師の自叙伝
¥2,860
〈屯田兵〉の孫として生まれ、多くのアイヌの人々が暮らす村で育ち、やがて「アイヌ共有財産裁判」の支援など、アイヌ民族の権利回復運動に全身全霊で取り組んだある元高校英語教師の「昭和(戦前・戦後)」「平成」「令和」の記録。 2021年9月刊 A5判/並製/528頁+口絵12頁 本体2600円+税〔税込2860円〕 ISBN 978-4-909281-38-8 C0036 —*—*—*—*—*—*—*—*—*—*—*— 【目次】 第1章 北海道と家族の歴史 1 アイヌ文化は残っていた 2 北海道は日本の「内国植民地」であった 3 私の祖父は屯田兵家族として北海道へ来た 第2章 幼児期から大学卒業まで 1 動物をたくさん飼う生活 2 「新冠御料牧場」のど真ん中、戦争に負けてどうなったか 3 転校して浦河高校へ 4 大学時代 第3章 教員生活 1 伸び伸びと教育活動ができた 2 新年度が始まってから、急遽の依頼で母校・浦河高校へ 3 教育の総仕上げとなった苫小牧東高校 4 札幌東商業高等学校 第4章 定年後の旅の記録 1 地球一周ピースボートの旅〈1〉 2 地球一周ピースボートの旅〈2〉 3 地球一周ピースボートの旅〈3〉 4 古道・様似山道を歩く 5 芭蕉「おくのほそ道」を辿る旅 6 知床世界遺産を歩く八〇代の三人旅 第5章 教育外の組織的活動(サークル活動) 1 札幌浦高会(同窓会) 2 NMFスキークラブ 3 ソーシャル・ダンス 4 プロジェクト・ウエペケレ 5 ピアニヤン 6 北海道を歩こう 第6章 「少数民族問題懇談会」とその他のアイヌ民族の課題 1 少数民族問題懇談会、旗揚げ 2 先住民族問題と教育 3 アイヌ民族に関する法律(案) 4 「アイヌ民族に関する法律」(アイヌ新法)に関する要望書 5 アイヌ民族の復権運動と差別表現を考える 6 アイヌ民族の歴史と実態を東北に求めて 7 外部講師の依頼で、アイヌ民族を語った 8 作文「差別」 竹内公久枝 第7章 「アイヌ民族共有財産裁判」 1 共有財産返還問題の本質と経過 2 アイヌ民族共有財産の発生と歴史的経過 3 地裁・高裁での取り組みと判決の特徴、課題は何か 第8章 身辺雑記 1 自宅の新築について 2 野菜・果樹を育てて 3 スクラップブック 第9章 英語の教育実践 1 3分間スピーチの実践 2 高校1年で、何をどう教えているか 3 竹内公久枝さんの作文「差別」を英文にして 4 戦争体験の聞き取り調査を英文にして 5 北海道での人権教育 6 アンネ・フランクの実践 7 英語スピーチコンテスト —*—*—*—*—*—*—*—*—*—*—*— 【著者略歴】 大脇徳芳(おおわき・のりよし) 1935年(昭和10年)、北海道沙流郡平取村に生まれる。 新冠村・元神部小学校、新冠小学校をへて新冠中学校卒業。 静内町・静内高校をへて浦河町・浦河高校卒業。 1955年、北海道学芸大学函館分校1類中学コース文科入学。 1957年、北海道学芸大学札幌分校1類中学コース文科(英語科)転入。1959年卒業。 様似中学校、浦河高校、苫小牧東高校、札幌東商業高校の英語科教師を務め、1996年、定年退職。その間、「少数民族問題懇談会」を立ち上げ、会長としてアイヌ民族の権利回復運動や「アイヌ共有財産裁判」の支援活動などに携わる。 現在、「少数民族懇談会」顧問、「札幌浦高会」顧問、「プロジェクト・ウエペケレ」メンバー。著書に『ポロ リムセ——少数民族懇談会23年の歩み』(アイワード)。
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朝鮮人「徴用工」問題を解きほぐす——室蘭・日本製鉄輪西製鉄所における外国人労働者「移入」の失敗
¥2,090
「外国人労働者問題」は80年前から起きていた—— なぜ「徴用工」訴訟が起きるのか? そもそも朝鮮人労働者が北海道や九州にきたのはなにゆえなのか? 「徴用工」問題を解きほぐして見えてきた、今の「外国人労働者問題」につながるこの国の〈労働政策の失敗〉と〈未払い金の総額〉。地道な検証作業で複雑な問題をわかりやすく《見える化》した本。 木村嘉代子 著 2021年8月刊 四六判/並製/212頁 本体1900円+税〔税込2090円〕 ISBN 978-4-909281-37-1 C0036 —*—*—*—*—*—*—*—*—*—*—*— 【目次】 序章 朝鮮人労働者——いわゆる「徴用工」とは 第1章 室蘭で死んだ10代の「徴用工」の少年たち 第2章 日本製鉄輪西製鉄所の誕生 第3章 戦時体制下の労働のあり方 第4章 朝鮮人労働者の集団移入計画 第5章 日本にきた朝鮮人労働者の状況 第6章 軍需産業に組み込まれた朝鮮人労働者 第7章 朝鮮人労働者はどのように管理されたか 第8章 「産業戦士」にされる朝鮮人労働者 第9章 「徴用工」を働かせる労務管理者の訓練 第10章 敗戦と朝鮮人労働者の解放 第11章 「未払い金」をめぐる日本政府の対応 第12章 GHQが管理した北海道における「未払い金」 第13章 北海道から韓国へ——遺骨返還の旅 終章 徴用工裁判と日本企業の責任 —*—*—*—*—*—*—*—*—*—*—*— 【著者略歴】 木村嘉代子(きむら・かよこ) 北海道生まれ、静岡県・新潟県育ち。1990年からフリーライターとして東京で女性誌や情報誌などに携わる。ロンドン・パリでの活動を経て、現在、札幌を拠点に社会問題を取材し、雑誌・機関誌・英字新聞などに執筆している。
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精神保健福祉の実践——北海道十勝・帯広での五〇年
¥2,200
「精神障害者」と呼ばれる人たちとどう向き合ってきたか——。「精神保健福祉士」(PSW)という国家資格ができる前から精神保健福祉の先進地・北海道十勝地方で精神科ソーシャルワーカーとして奔走してきたベテランPSWの〈へぐりさん〉が、自問自答しながらその波乱に満ちた半生を振り返った、対人福祉援助に関わる人必読の本。PSW7仲間による、さまざまな現場で役立つ〈へぐり語録〉も収録。 小栗静雄 著 「へぐり語録」編集委員会 編 2021年6月刊 A5判/並製/240頁 本体2000円+税〔税込2200円〕 ISBN 978-4-909281-34-0 C0036 —*—*—*—*—*—*—*—*—*—*—*— 【目次】 [第一部]精神科ソーシャルワーカー五〇年⋯⋯小栗静雄 第1章 新人ワーカーの苦悩と十勝の先進性 第2章 越境するソーシャルワーカー 第3章 社会の中のソーシャルワーカー 第4章 ソーシャルワークは終わらない [第二部]仲間が紡ぐ「へぐり語録」 北海道十勝の保健師/坪井一身/大辻誠司/今井博康/黒木満寿美/栗野明子/三品斉 —*—*—*—*—*—*—*—*—*—*—*— 【著者略歴】 小栗静雄(おぐり・しずお) 1945年、北海道帯広市生まれ。日本福祉大学卒業。精神保健福祉士。NPO法人十勝障害者サポートネット顧問。 1969年、帯広市の総合病院にただ一人の精神科ソーシャルワーカーとして入職。1989年から10年間、日本精神医学ソーシャル・ワーカー協会北海道支部長。2005年、NPO法人十勝障害者サポートネットを立ち上げる。現在、同法人の顧問をつとめながら介護サービス包括型グループホーム事業所の現場にも立っている。 【編者紹介】 今井博康 (いまい・ひろやす)⋯⋯「へぐり語録」編集委員 1960年、広島県三次市生まれ。北翔大学教授。精神保健福祉士。 大辻誠司 (おおつじ・せいじ)⋯⋯「へぐり語録」編集委員 1962年、北海道芦別市生まれ。砂川市立病院認知症疾患医療センター副センター長。精神保健福祉士。 三品斉 (みしな・ひとし)⋯⋯ 「へぐり語録」編集委員 1963年、北海道旭川市生まれ。岩見沢市立総合病院に勤務。精神保健福祉士。社会福祉士。
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だれも「おかしい」と言わない小学校〈超管理教育〉の実態
¥1,980
安倍政権下での“上意下達”の〈超管理教育〉の危うさを訴えるとともに〈学び〉の本質をさまざまな角度から掘り下げた、教師・保護者必読の書。 「これおかしくないですか?」 ●職員会議が、管理職からの指示をパソコンで伝える場となっている。 ●ほとんどの小学校教諭が「英語」を教える免許を持っていないのに、英語の授業をさせられている。 ●授業時間が詰まり過ぎていて、子どもたちは給食を15分で食べなければならない。 ●教員の仕事量は年々増え続けているのに、「働き方改革」で「残業するな」と管理職から言われる。そのために教員はみな家に仕事を持ち帰っている。 ……ほか。 平山裕人 著 2020年4月刊 四六判/並製/228頁 本体4500円+税〔税込4950円〕 ISBN 978-4-909281-28-9 C0037 —*—*—*—*—*—*—*—*—*—*—*— 【目次】 第1章 四〇年で小学校教育はこんなに変わった 第2章 知られざる小学校の行事と驚きの教育内容 第3章 日本の教育史から「学び」を考える 第4章 ブラック化する現代教育 第5章 保護者に知っておいてもらいたいこと —*—*—*—*—*—*—*—*—*—*—*— 【著者略歴】 1958年、北海道小樽市生まれ。北海道教育大学卒。1981年から小学校教員となり、北海道内の小学校数校に勤務したのち、2019年に“平教員”のまま定年退職。現在、小樽市の自宅でひっそりと私塾を経営。『シャクシャインの戦い』(寿郎社)、『アイヌ地域史資料集』『ワークブック アイヌ・北方領土学習にチャレンジ』『アイヌ語古語辞典』『アイヌの歴史——日本の先住民族を理解するための160語』(以上、明石書店)など著書多数。
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アイヌの法的地位と国の不正義——遺骨返還問題と〈アメリカインディアン法〉から考える〈アイヌ先住権〉
¥2,310
〈アイヌ遺骨返還訴訟〉の弁護人である著者が、近世以降のアイヌと日本国の関係を問い直し、アメリカで19世紀前半に確立した〈インディアン法〉と比較しながら〈アイヌ先住権〉の確立を訴えた、初の法学的アイヌ研究の書。 市川守弘 著 2019年4月刊 四六判/並製/232頁 本体2100円+税〔税込2310円〕 ISBN 978-4-909281-14-2 C0032 —*—*—*—*—*—*—*—*—*—*—*— 【目次】 はしがき 序章 アイヌ遺骨の返還から〈アイヌ法〉の確立へ 一、研究目的でのアイヌ遺骨の収集 二、江戸時代のイギリス人によるアイヌ遺骨発掘事件 三、遺骨返還拒否の理由は何か 四、遺骨返還訴訟の提起と北海道大学の主張 五、日本政府の遺骨返還についての基本的考え 六、アイヌの人たちの主張 七、裁判所による和解勧告とその影響 八、アイヌ集団(コタン)の権限 第一章 先住民族の権利に関する国際連合宣言 一、先住民族の権利に関する国際連合宣言 二、国際条約と国内法の整備 三、勝利は勝ち取るもの 四、日本国政府の義務 第二章 歴史から見たアイヌの法的地位 一、アイヌはどのように見られてきたか 二、江戸時代におけるアイヌ法的立場 第三章 明治政府によるコタンへの侵略 一、国際法を無視した明治政府 二、明治政府の新しい法制度(自然資源) 三、生活・文化面での明治政府の新しい法制度 四、新しい法制度の結果 第四章 〈アメリカインディアン法〉から学ぶこと 一、〈アメリカインディアン法〉とは何か 二、アメリカにおける先住権とその主体 三、アメリカ合衆国とインディアンの歴史 四、アメリカにおけるインディアンの同化政策 五、インディアントライブは主権を有する集団 六、主権とは何か 七、領土の線引きと先住民との関係 八、先住権と条約——サケ捕獲権をめ巡って 九、アイヌの先住権とインディアン法との比較 第五章 憲法と先住権、先住権の主体としてのコタン 一、憲法と先住権 二、コタンは存在するのか——現代におけるコタンの考え方 第六章 北海道旧土人保護法の廃止と日本国の向かう先 一、北海道旧土人保護法について 二、北海道旧土人保護法とドーズ法の異同 三、文化振興法とは何であったのか 四、日本の向かう先 おわりに 参考文献 —*—*—*—*—*—*—*—*—*—*—*— 【著者略歴】 市川守弘(いちかわ・もりひろ) 1954年東京生まれ。中央大学法学部卒。弁護士(1988年弁護士登録、現在旭川弁護士会所属)。1999~2002年、コロラド大学ロースクール自然資源法センターに留学。著書に『アメリカインディアン法の生成と発展——アイヌ法確立の視座として』(日弁研修叢書)、共著書に『アイヌの遺骨はコタンの土へ——北大に対する遺骨請求と先住権』(北大開示文書研究会編著、緑風出版)、主な論文にUnderstanding the Fishing Rights of the Ainu of Japan: Lessons Learned from American Indian Law, the Japanese Constitution, and International Law(Colorado Journal of International Environmental Law and Policy 2001)、「アイヌ人骨返還を巡るアイヌ先住権について」(『法の科学』45号)などがある。
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フチの伝えるこころ——アイヌの女の四季
¥2,750
1995年の名著『アイヌの四季』をアイヌ民族文化財団の助成を得て、英訳ページを付け、復刊しました。フチ(アイヌ語で尊敬すべきおばあさんの意)との暮らしのなかで著者が教わった、アイヌのこころや生活の知恵を紹介しています。 オハウやチタタプといったアイヌ料理のレシピも多数掲載されています! 右から開くと日本語版、左から開くと英語版という作りになっています。 計良智子 著 2018年12月刊 B5判/並製/208頁 本体2500円+税〔税込2750円〕 ISBN 978-4-909281-13-5 C0039 —*—*—*—*—*—*—*—*—*—*—*— 【目次】 冬 春 夏 秋 ふたたび冬 おわりに —*—*—*—*—*—*—*—*—*—*—*— 【著者略歴】 1947年、胆振管内白老町生まれ。「ヤイユーカラの森」運営委員。「ヤイユーカラ・アイヌ民族学会」創設メンバー、後、事務局長も務める。1994年「日本民藝館展」にチタラベ(花ござ)入選。2016年2月逝去。
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廃材もらって小屋でもつくるか——電力は太陽と風から
¥2,200
あこがれの富良野に五郎さん家風の小屋を20日で建てて暮らす—— 環境にも懐にもやさしい大人の秘密基地のつくり方ガイド。 イマイカツミ・川邉もへじ・家次敬介 著 2018年6月刊 A5判/コデックス装/168頁 本体2000円+税〔税込2200円〕 ISBN 978-4-909281-11-1 C0077 —*—*—*—*—*—*—*—*—*—*—*— 【目次】 はじめに 0日目 心と材の準備をするの巻 1日目 イメージを膨らませるの巻 2日目 基礎をつくるの巻 3日目 躯体を組むの巻 4日目 屋根の骨組みをつくるの巻 5日目 屋根にトタンを張るの巻 6日目 小屋の細部を決めるの巻 7日目 窓と扉を付けてみるの巻 8日目 床をつくるの巻 9日目 防水シートを張るの巻 10日目 新しいアイデアを加えるの巻 11日目 小屋を暖かくするの巻 12日目 ウッドデッキをつくるの巻 13日目 電気のことを考えるの巻 14日目 太陽光パネルを取り付けるの巻 15日目 内壁を張るの巻 16日目 けがをするの巻 17日目 畳を注文するの巻 18日目 入口の造作に頭をひねるの巻 19日目 小屋の魅力を高めるの巻 20日目 ガラスと畳が入って完成!の巻 小屋を楽しむ おわりに —*—*—*—*—*—*—*—*—*—*—*— 【著者略歴】 イマイカツミ(今井克) 1975年大阪府生まれ、横浜市育ち。成蹊大学文学部卒。出版社に勤務したのち退社して画業に専念。2001年、富良野市に移住し、農作業ヘルパーなどをしながら、北海道や国内外の風景を描き続ける。著書に『大人が楽しむはじめての塗り絵 北海道の旅』(いかだ社)、『大地のうた富良野』『北海道の駅舎』(いずれもイマイカツミ探訪画集、寿郎社)など。 川邉もへじ(かわなべ・もへじ) 1969年熊本県生まれ。ログハウス制作、工務店での仕事を経て、現在は南富良野町で大工兼木工作家。「cafe ゴリョウ」(富良野市)、「フォーチュンベーグルズ」、「ちっちゃなちっちゃなギャラリー珈琲ゆっくりYuku」(いずれも南富良野町)、などのリノベーションを手がけている。 家次敬介(いえつぐ・けいすけ) 1965年北海道中標津町生まれ。富良野高校卒。家電店勤務を経て独立し、現在は富良野市で「環境にやさしい電器店 有限会社三素」を経営。日夜、エコ製品の家庭への普及をめざし奔走している。
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近現代アイヌ文学史論〈近代編〉
¥3,190
アイヌ民族によって書かれた文学(小説・評論・詩歌)のすべてを論じた日本初のアイヌ文学通史——その上巻「近代編」がついに完成。 刺激的な内容と五〇〇ページを越えるボリュームで日本文壇と学会、読書界に波紋を呼ぶこと必至の大著! 須田茂 著 2018年4月刊 四六判/並製/528頁 本体2900円+税〔税込3190円〕 ISBN 978-4-909281-02-9 C0095 —*—*—*—*—*—*—*—*—*—*—*— 【目次】 はじめに 序章 一節 「近現代」という時代区分について 二節 近現代のアイヌ民族における「文学」 三節 「アイヌ民族」の範囲 第1章 異言語(日本語)の強制と同化教育 一節 キリスト教によるアイヌ教育 二節 日本政府のアイヌ教育 三節 独立系のアイヌ教育 四節 金成太郎の位置 第2章 樺太からの発信〈その1〉——山辺安之助『あいぬ物語』 一節 山辺安之助の『あいぬ物語』の梗概 二節 『あいぬ物語』の出版経緯 三節 『あいぬ物語』の編集過程 四節 『あいぬ物語』の文学的評価 第3章 樺太からの発信〈その2〉——アイヌの民俗誌 一節 『極北の別天地』——バフンケ、アトイサランデ、シベケンニシの声 二節 千徳太郎治の『樺太アイヌ叢話』 三節 『樺太アイヌ叢話』について 四節 『樺太アイヌ叢話』の謎 第4章 武隈徳三郎の『アイヌ物語』とその周辺 一節 武隈徳三郎の『アイヌ物語』の出版経緯 二節 『アイヌ物語』の内容と意義 三節 知られざる武隈の生涯の解明 第5章 知里幸惠の『アイヌ神謡集』——原風景の創出 一節 知里幸惠の略歴 二節 アイヌ文学史における業績 三節 知里幸惠の文学の鉱脈 四節 『アイヌ神謡集』の波紋 五節 『アイヌ神謡集』の普遍性 第6章 詩歌人たちの登場——内なる越境の始まり 一節 違星北斗の文学と思想 二節 バチェラー八重子の献身 三節 森竹竹市の詩歌と訴え 第7章 近代後期の言論者たち 一節 貝澤藤蔵と『アイヌの叫び』(一九三一年) 二節 貫塩喜蔵(法枕)と『アイヌの同化と先蹤』(一九三四年) 三節 『蝦夷の光』を舞台とした言論(一九三〇〜三三年) 四節 辺泥和郎と『ウタリ乃光リ』(一九三二〜三四年) 五節 川村才登と「アイヌの手記」(一九三四年) 第8章 近代後期のキリスト教系アイヌ文学の系譜——ジョン・バチェラーの弟子たち 一節 『ウタリグス』(一九二一〜二五年?) 二節 『ウタリ之友』 三節 片平富次郎(一九〇〇〜五九年) 四節 向井山雄(一八九〇〜一九六一年) 五節 上西与一(?〜一九四四年?) 六節 知里高央(一九〇七〜六五年) 七節 山内精二(一九一一〜八五年) 八節 江賀寅三(一八九四〜一九六八年) 第9章 内なる越境文学としての近代アイヌ文学 一節 越境文学とは何か 二節 「内なる越境」とその特徴 三節 近代日本とアイヌ民族の「内なる越境」 四節 近代アイヌ文学のテーマとして「同化」と「同化政策」 五節 近代アイヌ文学の声、再び 六節 近代アイヌ文学の特徴と意義——結論として あとがき 主な参考文献 人名索引 —*—*—*—*—*—*—*—*—*—*—*— 【著者略歴】 須田茂(すだ・しげる) 1958年東京都生まれ。学習院大学法学部政治学科卒。民間企業に勤務する傍ら明治以来の近現代のアイヌ文学を研究し、その成果を「近現代アイヌ文学史稿(一)~(八)」として札幌の同人誌『コブタン』に発表。現在同誌に「現代編」を連載している。北海道文化財保護協会会員。神奈川県川崎市在住。 —*—*—*—*—*—*—*—*—*—*—*— 【正誤表】 『近現代アイヌ文学史論〈近代編〉』の文中に誤りがありました。お詫びして下記の通り訂正いたします。(著者 須田茂) ●25頁7~11行目 誤 北海道アイヌ協会は、「北海道ウタリ協会」であった一九八〇年から自らアイヌ史編纂に着手し、北海道ウタリ協会アイヌ史編集委員会が『アイヌ史資料集』の発行を逐次開始した。現在までに第一期全八巻〔一九八〇年〕、第二期全七巻〔一九八四年〕が刊行されている。これは主に研究資料としての価値を認められた一次資料を収集・編纂したものである。しかしながらこれはあくまで歴史的資料の収録が中心で、アイヌ民族独自の視点に立った歴史観が示されたものではなかった。また一部の差別的視点が問題となった〔註3〕。」 正 北海道アイヌ協会は、「北海道ウタリ協会」であった一九八二年から自らアイヌ史編纂に着手していたが、紆余曲折を経て、北海道ウタリ協会アイヌ史編集委員会が『アイヌ史 資料編』〔第1巻~第4巻〕及び『北海道アイヌ協会・ウタリ協会 活動史編』〔第5巻〕の発行を逐次開始した。これは主に研究・参考資料としての価値を認められた諸資料・所蔵目録等を収集・編纂したものである。しかしながらこれはあくまで歴史的資料の収録が中心で、アイヌ民族独自の視点に立った歴史観が示されたものではなかった。(*1) ●34頁6~10行目 〔註3〕は削除します。 ●48頁4行目 誤 開校した 正 閉校した ●53頁7行目〔 〕内 誤 野村義一『野村義一と北海道ウタリ協会』 正 竹内渉『野村義一と北海道ウタリ協会』 ●88頁7行目(小見出し含む) 誤 説術者 正 説述者 ●89頁13~14行目(小見出し含む) 誤 三人の「説述者」はいずれも樺太から北海道への強制移住者で、北海道での不漁続きにより樺太に帰還したという人たちである。 正 全文削除します。(*2) ●89頁17行目~90頁1行目 誤 もうひとりの「説述者」であるシベケンニシについては山辺安之助の一歳年少であり、対雁で日本語を学んだ可能性がある。 正 全文削除します。(*2) ●149頁2行目 誤 知里高央 正 知里高吉 ●164頁7行目 誤 たち 正 だち ●169頁5行目 誤 津島祐子 正 津島佑子 ●241頁最終行 誤 常任幹事 正 常任監事 ●346頁1行目 誤 副会長 正 副理事長 ●364頁1~2行目 誤 北海道アイヌ協会の理事に就任 正 北海道アイヌ協会の監事、その後理事に就任 ●506頁18行目 誤 野村義一 正 竹内渉 ●521頁(人名索引) 誤 チェフサンマ 正 チュフサンマ 誤 知里高吉 正 149頁を追記 誤 知里高央 正 149頁を削除 誤 津島祐子 正 津島佑子 (*1)北海道ウタリ協会(当時)は河野本道著『アイヌ史資料集』の刊行には関与しておりません。ご指摘ならびにご教示いただきました竹内渉様に感謝いたします。 (*2)削除理由:三人の「説術(述)者」が強制移住者であるとの記述に誤りがあるため。ご指摘いただきましたエンチウ(樺太アイヌ)協会様に感謝いたします。
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古文書が伝える北海道の仰天秘話51
¥1,980
公文書館、博物館、図書館は〈宝の山〉! 徳川家康の黒印状から幕末の松前藩のクーデターを物語る文書、明治期の人事・政争・汚職の顛末がわかる記録まで—— 「北海道命名150年」の〈光〉と〈影〉も明らかに。 合田一道 著 2018年3月刊 A5判/並製/188頁 本体1800円+税〔税込1980円〕 ISBN 978-4-909281-0-81 C0021 —*—*—*—*—*—*—*—*—*—*—*— 【目次】 まえがき 01 松前家、蝦夷島主の地位固める——徳川家康からの黒印状 02 アイヌ民族の懐柔と隷属化——「夷酋列像」に書かれた序文 03 日露初交渉の陰で消えた命——ヲロシャ人小屋外廻り之図 04 「噴火湾」と名付けたイギリスの探検船——「魯西亜船入津一件」に見るもう一つの異国船騒動 05 北海道初の官製道路、開削——近藤重蔵の偉業を伝える「東蝦新道記」 06 苫小牧に伝わる八王子千人同心隊の苦難——幽霊話を生んだ「梅の墓」の七言絶句 07 津軽藩士、斜里警備で大量死——生き残った藩士が伝えた壮絶な記録 08 心中事件を伝える「悲恋塚」——真相を隠蔽する「近藤家古文書」 09 ペリー艦隊の来航で松前藩が大騒ぎ——住人を震え上がらせた「箱館入港亜米利加船触書」 古文書コラム1——坂本龍馬らの人相書き手配書 10 幕末に「ストーブ」の図面描く——幕吏梨本弥五郎の発注文書 11 野村半島で和人が畑作——作った野菜を記録した「加賀屋氏大宝恵」 12 「唐人お吉」ならぬ「唐人たま」の記録——絵入りで残された「ライス箱館応援録」 13 新政府発足直後に小樽で暴動——旧幕府役人で記した「穂足内村騒立一件書類」 古文書コラム2——箱館の「遊女屋一覧表」 14 新政府の誕生と松前藩内の対立——箱館府知事・清水谷公考が詠んだ和歌 15 松前藩、血のクーデター——激動の時代を伝える「正議隊建白書」 16 箱館へ向かった榎本武揚の決意——江戸を脱走の直前、勝海舟らに便り 17 外国人の殺害・暴行を戒める——太政官が峠下集落に掲げた高札 18 判然としない土方歳三の最期——流れ玉説・戦闘説などあり遺体も不明 古文書コラム3——土方歳三の優しい文学 19 息子二人と戦死の覚悟——開陽丸機関長中島三郎助が妻に便り 20 アイヌ民族に寄り添う姿勢を地名に——松浦武四郎の蝦夷地名選定の上申書 21 漢詩で伝える開拓初期の様子——島義勇の「北海道紀行草稿」 22 大友亀太郎、開拓使へ仕官望まず——実母の看護が理由の“辞職願” 古文書コラム4——「宝庫」のナンバーワンは黒田清隆 23 仙台藩岩出山領の北海道移住——村の憲法「邑則」に込められた決意 24 移住者の草小屋に火を放つ——開拓判官・岩村通俊の「御用火事」の記録 25 「赤い星」のマークはいつ生まれた?——蛯子末次郎考案の「北辰旗」 26 定山渓温泉の開祖は公務員?——開拓使が美泉定山を採用した文書 古文書コラム5——美泉定山の死を伝える過去帳 27 村橋久成とサッポロビール——「開拓使麦酒醸造契約書」 古文書コラム6——村橋久成の「香典帳」 28 月三回、均一料金で全国に配達——北海道で郵便制度を始める布告案 29 課税強化で漁民の不満爆発——「檜山騒動」の発端となった嘆願書 30 幌内鉄道開業式のハプニング——皇族の訃報で急遽延期の電報 31 黎明期の道路名を知っていますか?——「触書案」が定めた札幌の通り名 32 幕末期から豊平川で渡し守——志村鉄一に対する刑法局の「御指令案」 33 屯田兵制度ができた理由とは?——「屯田兵備設置の建議」 34 函館で起きた外国人殺人事件——ドイツ領事暗殺を記した「断刑伺録」 35 大金で雇われたクラーク博士——開拓判官の外務丞宛の採用記録 36 樺太アイヌ冷遇で憤怒の退職——松本十郎の「職務御免奉願候書」 37 炭鉱開発が北海道開拓の主役に——榎本武揚の幻の調査報告「石炭山取調書」 38 尾張徳川家の入植と「ある事件」——開拓史の古文書「愛知県士族移住事件」 古文書コラム7——新選組の生き残り、永倉新八 39 函館で道内初の新聞発刊——北海道の新聞ことはじめ 40 囚人を酷使する集治監獄の建設——過酷な労働を決めた「北海道巡視意見書」 41 近代汚職の始まりを示す文書——「開拓史官有物払い下げ」の取り消し 42 「札幌県」「函館県」「根室県」があった——わずか四年間の北海道三県一局時代の記録 43 秩父事件の井上伝蔵の最期——死刑判決を受けても偽名で生き抜く 44 執念でできた国道一二号の原型——岩村通俊、高畑利宣の上川開発計画 45 幻に終わった上川離宮構想——永山武四郎に引き継がれた計画の上申書 46 日清戦争から生まれた第七師団——屯田兵制度の廃止を告げる「師団歴史」 47 道民には選挙権がなかった?——全道での投票が実現した「閣議決定書」 48 公衆電話を設置した白虎隊の生き残り——「北海道物産共進会事務及審査報告」 49 アイヌ民族を苦しめた悪法——「北海道旧土人保護法」をめぐる文書 50 知里幸恵に宛てた励ましの便り——金田一京助が『アイヌ神謡集』の出版に際して 51 脱獄魔から劇団の座長に転身——五寸釘寅吉の「釈放指揮書」 古文書から漂う歴史の匂い——あとがきに代えて 参考文献 人名索引 —*—*—*—*—*—*—*—*—*—*—*— 【著者略歴】 1934年北海道上砂川町生まれ。佛教大学文学部卒。北海道新聞社に入社し、道内各地を回る。在職中からノンフィクション作品を発表。退職後は札幌大学講師など。主な作品は『死の逃避行——満州開拓団27万人』『流氷の海に女工節が聴える』『咸臨丸 栄光と悲劇の5000日』『裂けた岬』『日本史の現場検証』『日本人の遺書 1858~1997』『古文書に見る榎本武揚——思想と生涯』『松浦武四郎 北の大地に立つ』など。北海道ノンフィクション集団代表。日本脚本家連盟北海道支部長。ほっかいどう学を学ぶ会顧問。
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朝鮮人とアイヌ民族の歴史的つながり——帝国の先住民・植民地支配の重層性
¥2,420
戦時下の北海道で過酷な労働を強いられ逃げた朝鮮人をアイヌの人々は匿い続けた。丹念な調査から見えてきた知られざるマイノリティの歴史。〈近現代アイヌ史〉〈在日コリアン形成史〉に一石を投じる本。 石純姫 著 2017年7月刊 四六判/上製/208頁 本体2200円+税〔税込2420円〕 ISBN 978ー4ー902269ー99ー4 C0021 —*—*—*—*—*—*—*—*—*—*—*— 【目次】 はじめに 第一章 前近代期における朝鮮人とアイヌ 第二章 近代期における朝鮮人とアイヌ 第三章 近代期の朝鮮人労務動員とアイヌ 第四章 記憶の表象の暴力 第五章 先住民支配と植民地主義 第六章 サハリンにおけるアイヌと朝鮮人 第七章 戦後におけるアイヌ民族と朝鮮人 第八章 帝国主義の残滓——忘却の力学 結び 聞き取り資料 あとがき —*—*—*—*—*—*—*—*—*—*—*— 【著者略歴】 石純姫(ソク・スニ) 1960年東京生まれ。中央大学大学院文学研究科博士後期課程修了。現在、苫小牧駒澤大学国際文化学部教授。東アジア歴史文化研究所所長。大阪経済法科大学アジア太平洋研究センター客員研究員。
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北海道でがんとともに生きる
¥2,200
二人に一人ががんになり、三人に一人ががんで亡くなる時代。北海道在住のさまざまながんの体験者28人が書いた〈病気のつらさ〉と〈前向きに生きるコツ〉。がんに悩む人々に多くの示唆と勇気を与えてくれる本。 大島寿美子 編 2017年5月刊 四六判/並製/240頁 本体2000円+税〔税込2200円〕 ISBN 978ー4ー902269ー96ー3 C0077 —*—*—*—*—*—*—*—*—*—*—*— 【目次】 はじめに Ⅰ がんと言われて Ⅱ 化学療法・放射線治療を受けて Ⅲ 家族・周りに支えられて Ⅳ 再発・転移を乗り越えて Ⅴ がんとともに生きるということ Ⅵ 北海道からエール——がん体験者座談会 体験の力、語りの力、言葉の力——あとがきに代えて —*—*—*—*—*—*—*—*—*—*—*— 【編者略歴】 大島寿美子(おおしま・すみこ) 1964年東京生まれ。千葉大学大学院理学研究科修了。北海道大学医学研究科修了(医学博士)。共同通信、ジャパンタイムズ記者を経て、北星学園大学文学部心理・応用コミュニケーション学科教授。NPO法人キャンサーサポート北海道理事長。
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北海道からトランプ的安倍〈強権〉政治にNOと言う[寿郎社ブックレット2]
¥770
民進党、共産党、社民党の現職国会議員の三氏を講師として、2016年9月から11月まで札幌で開かれた講座の内容をまとめた本。安倍政権による〈戦争法〉〈共謀罪〉などの強行に断固反対し、共闘する女性議員たちの明解で説得力のある〈ことば〉を収録。 徳永エリ・紙智子・福島みずほ 著 親子で憲法を学ぶ会 編 2017年2月刊 A5判/並製/88頁 本体700円+税〔税込770円〕 ISBN 978ー4ー902269ー95ー6 C0036 —*—*—*—*—*—*—*—*—*—*—*— 【目次】 はじめに 安倍政権下での憲法改悪をみんなの力で止めよう⋯⋯徳永エリ 歴史に名を刻みたい安倍総理 憲法は国民に浸透しているか 日本国憲法は押し付けではない 憲法を否定する安倍総理 湾岸戦争で一兆円を拠出した日本 武力に求める積極的平和主義 理想を宣言した憲法前文 改憲草案の危ない前文 「最高法規」と「基本的人権」 国民自らが作り上げた憲法 「戦争放棄」を放棄するパロディー案 参院選挙で改正を争点にせず 一票の格差是正から改憲論議か 権限乱用の危険性が高い緊急事態条項 改憲勢力には考えのずれも 改正に向けた大まかな流れとは 憲法を学習する場を広めたい 今の改正論議に乗るべきではない 具体的なイメージを自ら描く 「立憲主義」とは憲法の枠の中で政治を進めること 誰のための政治なのかを考えよう 自分の主張を訴え続ける 市民と野党の力で暴走政治に立ち向かおう⋯⋯紙智子 11選挙区で野党統一候補が勝利 東北、北海道など農業県で勝利 市民と野党の結束が財産に 与党も野党共闘を警戒 日本の侵略を規定したポツダム宣言 ポツダム宣言を認めようとしない安倍総理 女性も投票して生まれた日本国憲法 平和憲法下で自衛隊が発足 詭弁だった集団的自衛権容認の根拠 恵庭事件と長沼ナイキ事件 せめぎ合いの中で生きてきた憲法 私が共産党に入党した理由 国家主義を打ち出す自民党改憲草案 基本的人権を蔑ろにする改憲草案 憲法審査会の問題点 破綻しているアベノミクス TPPに後ろ向きなアメリカ、前向きな日本 野党四党で15法案を共同提出 市民が国会議員を動かす 暮らしの中から憲法をもう一度見直そう⋯⋯福島みずほ 「日本を取り戻す」に違和感 憲法違反の「駆けつけ警護」 もし自衛隊から戦死者が出たら 自民党から発言の削除要求 国民を縛る自民党の改憲草案 国家主義を打ち出す「前文」 自民党による自民党のための憲法へ 「個人」よりも「国家」を尊重 24条に託したベアテさんの思い 9条で国防軍を設置 戦争が憲法違反でなくなる 内閣だけで法律がつくれる危険な「緊急事態」条項 未来永劫続くかもしれない緊急事態 「公益と公の秩序」を強調する草案 司法権にも手を付ける草案 憲法審査会を改憲の場にしない 生前退位も合区も改憲へつなげる まだ本当に実現されていない憲法の精神 おわりに —*—*—*—*—*—*—*—*—*—*—*— 【著者略歴】 徳永エリ(とくなが・えり) 民進党参議院議員。1962年、札幌市生まれ、法政大学法学部法律学科(通信教育課程)中退。テレビリポーターなどを経て、2010年参議院議員選挙北海道選挙区で初当選、2016年7月に再選され現在2期目。農林水産委員会理事、沖縄北方問題特別委員会委員、憲法審査会委員。 紙智子(かみ・ともこ) 共産党参議院議員。1955年、札幌市生まれ、北海道女子短期大学工芸美術科卒業。2001年7月参議院議員選挙比例代表で初当選、2013年7月に再選され現在3期目。農林水産委員会理事、沖縄北方問題特別委員会委員、東日本大震災復興特別委員会理事など。 福島みずほ(ふくしま・みずほ) 社民党参議院議員。1955年、宮崎県生まれ、東京大学法学部卒業。弁護士を経て1998年7月参議院選挙比例代表で初当選し、2016年7月に再選され現在4期目。憲法審査会委員。2003~2013年社民党党首、2009~2010年内閣府特命担当大臣(男女共同参画等)を歴任。 【編者略歴】 親子で憲法を学ぶ札幌の会(略称・おやけん) 安倍政権が集団的自衛権を行使できるようにと動き出した2014年3月、札幌やその近郊で小学生や幼児の子を持つ親たちが「戦争のない社会を守り育てたい」との思いから、ゆるやかに結成した会。これまで元裁判官である高橋幸一氏の3回連続の講座や広島の被爆者の話を聞く会、山田正彦元農水大臣を招いたTPP学習会などを開いてきた。高橋氏の講座をベースとした『ダメなものはダメと言える《憲法力》を身につける』(寿郎社)を刊行している。
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