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ヤジと公安警察
¥1,210
札幌で起こった「ヤジ排除事件」の本当の恐ろしさ―― それは市民を排除したのが「公安警察」だったこと。 ジャーナリスト青木理氏らが警鐘を鳴らすシンポジウムの記録、緊急出版! A5判ブックレット70頁/定価:本体1100円+税〔税込1210円〕 ISBN978-4-909281-58-6 C0036 —*—*—*—*—*—*—*—*—*—*—*— 〈目次〉 はじめに——この国を「民主化」するために [大杉雅栄] あの日、何が起きたか 強制排除の〝法的根拠〟とは 道警側が提出した新証拠 排除を正当化する特別な理由 本当に「危険な事態」だったか 上告と上告受理申立の違い ウクライナ侵攻は突然起きたのではない ヤジ排除の先にあるもの 安倍政権は「警察政権」だった 「左翼がのさばると国が滅びる」という発想 どこまでが監視対象か 政権のための警察であってはいけない 公安は中央集権的な組織 公安の大失敗 日本は民主主義を血肉化できていない 時効を過ぎてからの新証拠 逮捕の目的はダメージを与えること 二三日間の逮捕・勾留は長すぎる LGBTQの運動は監視対象か 頭の中に公安を住まわせない 目立ちすぎると逆に弾圧されない説 公安に都合のいい法律が次々と 政府にとって情報機関は両刃の剣 トークを終えて おわりに——裁判で勝つだけでは意味がない [桃井希生] —*—*—*—*—*—*—*—*—*—*—*— 青木理(あおき・おさむ) ジャーナリスト、ノンフィクション作家。1966年、長野県生まれ。慶応大卒業後、1990年に共同通信入社。大阪社会部、成田支局などを経て社会部記者。警視庁の警備・公安担当などを務める。その後、韓国・延世大学の韓国語学堂に留学し、外信部へ。2002年から 2006年までソウル特派員。2006年に独立し、フリーランスに。現在は、雑誌や書籍などでノンフィクション作品を発表する一方、テレビやラジオのコメンテーターなどとしても活動している。主な著作は『日本の公安警察』(講談社現代新書)、『国策捜査 暴走する特捜検察と餌食にされた人たち』(角川文庫)、『ルポ 拉致と人々 救う会、公安警察、朝鮮総聯』(岩波書店)、『安倍三代』(朝日文庫)、『日本会議の正体』(平凡社新書)、『抵抗の拠点から 朝日新聞「慰安婦報道」の核心』(講談社)、『ルポ 国家権力』(トランスビュー)、『情報隠蔽国家』『カルト権力 公安、軍事、宗教侵蝕の果てに』『時代の反逆者たち』(以上、河出書房新社)など。 竹信航介(たけのぶ・こうすけ) 弁護士。1981年、東京都生まれ。東京大学法学部、北海道大学法科大学院を卒業後、2010年に弁護士登録し、札幌弁護士会に所属。現在、日本労働弁護団、ブラック企業被害対策弁護団に所属するほか、道警ヤジ排除裁判の弁護団員も務める。オセロ四段。 ヤジポイの会 2019年7月15日に札幌で起きた道警ヤジ排除問題の当事者とその友人で構成される有志の会。抗議デモや集会などを通して事件の実態や裁判の進行状況を伝えている。なお、名称は最初の抗議デモの際に掲げた横断幕の言葉「ヤジも言えないこんな世の中じゃ…POISON」を略したもの。 ※刊行は2024年5月1日です。それよりも前にご注文してくださった方も発送は5月1日になります。ご了承くださいませ。
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芦別――炭鉱〈ヤマ〉とマチの社会史
¥4,400
芦別最後の坑内掘炭鉱の閉山(三井芦別炭鉱1992閉山)から30年をへて明らかにされた〈炭鉱内部の仕事〉〈賃金〉〈労働者の移入・移出〉〈事故の発生状況〉、そして〈住まい〉や〈子どもの学校〉〈女性たちの活動〉……。炭都・芦別に移住し、働き、暮らし、そして去って行った膨大な人たちの足跡を追った、気鋭の研究者たちによる〈炭鉱研究〉〈地域史研究〉の比類なき一冊。 嶋﨑尚子・西城戸誠・長谷山隆博 編著 B5判/並製/340頁(口絵52頁) —*—*—*—*—*—*—*—*—*—*—*— 《目次》 はじめに……嶋﨑尚子 〈写真記録〉 昭和の芦別……長谷山隆博 編 〈第1章〉石炭と電力のマチ――国産エネルギー供給地としての芦別の歴史……島西智輝 【コラム】 芦別の中小炭鉱 島西智輝 【コラム】 ヤマを開発した実業家・投資家たち 島西智輝 〈第2章〉ビルド鉱三井芦別の人員確保と労働者の定着……嶋﨑尚子 【コラム】 三井芦別の社宅建設と炭住街の形成 嶋﨑尚子 〈第3章〉ビルド鉱の衰退と閉山――芦別を去る人・留まる人……嶋﨑尚子 【コラム】 改良住宅への建替えと炭住生活の変貌 嶋﨑尚子 〈第4章〉樺太引揚者の足跡から辿る戦後の芦別と石炭産業……坂田勝彦 【コラム】 炭鉱間移動と「ヤマの仲間」 嶋﨑尚子 〈第5章〉炭鉱の学校と子ども……笠原良太 〈第6章〉三井芦別炭鉱での仕事……清水拓 【コラム】 明治期の炭鉱開発と炭鉱労働者 長谷山隆博 【コラム】 戦時下の炭鉱開発と炭鉱労働者 長谷山隆博 〈第7章〉災害報告から読む三井芦別炭鉱の事故……長谷山隆博 【コラム】 三井芦別の労働生活 島西智輝 【コラム】 石炭運送と鉄道 長谷山隆博 〈第8章〉三井芦別労働組合と精妙な賃金体系……中澤秀雄 【コラム】 三井芦別と北日本精機 島西智輝 〈第9章〉炭鉱町から地方都市へ――戦後芦別市の地域産業構造と社会移動の変遷……新藤慶 【コラム】 芦別支店、芦別営業所、芦別鉱業所 新藤慶 〈第10章 〉芦別で働いた人たち――芦別出身者と転入者の比較を通して……新藤慶 【コラム】 炭鉱全盛期の飲食店 長谷山隆博 〈第11章 〉芦別の女性たちの組織活動――主婦会・婦人会、生活学校を中心として……西城戸誠 【コラム】 炭鉱と農業――炭鉱周辺の農業従事者 西城戸誠 〈終章〉炭鉱は芦別に何を残したのか――まとめにかえて……西城戸誠 あとがき……長谷山隆博 年表 索引 —*—*—*—*—*—*—*—*—*—*—*— [編著者略歴] 嶋﨑尚子……1963年、東京都生まれ。早稲田大学文学学術院教授。専攻はライフコース社会学、家族社会学。 西城戸誠……1972年、埼玉県生まれ。早稲田大学文学学術院教授。専攻は環境社会学・地域社会学。 長谷山隆博……1959年、北海道生まれ。1993年の星の降る里百年記念館開館から芦別市で学芸員として勤務、2020年に定年退職。現在、同館アドバイザー。専攻は日本考古学、北海道近現代史。 [執筆者略歴] 笠原良太……1990年、茨城県生まれ。実践女子大学生活科学部生活文化学科専任講師。専攻は家族社会学、ライフコース社会学。 坂田勝彦……1978年、千葉県生まれ。群馬大学情報学部教授。専攻は社会問題の社会学、生活史研究。 島西智輝……1977年、北海道生まれ。立教大学経済学部教授。専攻は日本経済史・経営史。 清水拓……1991年、長崎県生まれ。早稲田大学総合人文科学研究センター招聘研究員、法政大学大原社会問題研究所兼任研究員。専攻は産業・労働社会学。 新藤慶……1976年、千葉県生まれ。群馬大学共同教育学部准教授。専攻は地域社会学、教育社会学。 中澤秀雄……1971年、東京都生まれ。上智大学総合人間科学部教授。専攻は地域社会学。
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利尻島から流れ流れて本屋になった
¥1,870
書店は、故郷だ。 ゴールの見えない多忙で多様な仕事と、 ふとした拍子に思い起こされる大切な記憶—— 最北の風味豊かなエッセイ集。 四六判並製168頁/定価:本体1700円+税 〈解説〉北大路公子 —*—*—*—*—*—*—*—*—*—*—*— 書店では文庫担当に始まり、文芸書、新書、地図ガイド、人文書、医学書、児童書と様々なジャンルを転々としてきた。発注をし、品出しをし、多くの取引先の方と商談をし、時にはアルバイトさんの面接や研修、フェアやイベントの企画なんかもしている。とにかくやることが多く、ゴールの見えない仕事だ。休みの日に何もする気にならないのは、その反動なのではないかとさえ思っている。 故郷である利尻島には、年に二回ほど帰省している。今ではもうすっかり「お客様」になってしまった。実家にいると、何もしなくても新鮮な海産物が出てくるし、帰りにはどう考えても一人では消費不可能な量のお土産を持たされる。迷惑な反面嬉しくも思うが、最近では、島を出てからの時間の方が長くなってしまったことに寂しさを覚えている。この先、頻繁に帰ることがなくなっていったら、そこで過ごした記憶も少しずつ消えていってしまうのだろうか。 この数年、そんなことを考えながら家と職場を往復するうちに、自分の中にある変化があった。来店する家族やカップルの会話が聞こえた時。首や腰の痛みに耐えながら品出しをしている時。面接や商談で人と話をしている時。入荷してきた新刊に目を通した時。仕事帰りに何気なく夜空を見上げた時。別にどうってことない瞬間に、ふと故郷の記憶が頭に浮かんでくるのである。(「はじめに」より) —*—*—*—*—*—*—*—*—*—*—*— 著者 工藤志昇(くどう・しのぶ) 1988年、北海道利尻富士町生まれ。中学卒業後、札幌の高校へ進学。金沢大学文学部卒業後、研究者を志すも挫折して札幌へ戻り、三省堂書店で働き始める。文芸・文庫担当、医書担当、新書担当を経て、現在、児童書・人文書担当。
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〈戦争法制〉を許さない北の声 安保法制違憲北海道訴訟の記録
¥4,950
戦争への道をひた走る政府与党と司法に 抗うための〈論拠〉を集成。 北海道で声を上げた平和を願う人々による、 歴史に残る、そしてこれからの歴史を作るための 安保法制違憲訴訟[2017-2021]の全記録。 ◎本書を推薦します 青井未帆氏(学習院大学教授) 飯島滋明氏(名古屋学院大学教授) 伊藤真氏(弁護士、安保法制違憲訴訟全国ネット代表代行) 寺井一弘氏(弁護士、安保法制違憲訴訟全国ネット名誉代表) 半田滋氏(防衛ジャーナリスト) A5判並製794頁/定価:本体4500円+税〔税込4950円〕 ISBN978-4-909281-54-8 C0036 —*—*—*—*—*—*—*—*—*—*—*— 〈目次より〉 1 愚かな政府によって我が日本は再び戦争ができる国に……浅田政広(旭川市) 2 戦争法と呼ばざるを得ない危険な悪法は廃止すべきである……浅野隆雄(札幌市) 3 司法の力で政府の努力の方向を軌道修正してほしい……阿知良洋平(室蘭市) 4 私たちの生存権を奪うことは断じて許さない……安部逸雄(上川町) 5 再び戦争に加担したくない、させたくない……阿部順子(札幌市) 6 安保法制の成立は暗黒時代への逆戻りの一歩……石田國夫(札幌市) 7 平和憲法に恥じない判断を強く望む……泉恵子(札幌市) 8 戦争絶対反対の行動に誇りをもつ……泉(栗山町) 9 “戦争放棄”を定めた憲法を守るべき……伊藤悳夫(札幌市) 10「安保法制」の無理無茶を認めるわけにはいきません……植田英隆(札幌市) 11 若い世代に平和な社会を引き継ぐために……梅原保(岩見沢市) 12 日本人が戦争に巻き込まれることを何としても阻止する……卜部喜雄(岩見沢市) 13 安全保障法制は海外での戦争実施法です……遠藤(札幌市) 14〝戦争に関わることは絶対に嫌だ!〟……大友(室蘭市) 15 安保法制による戦争加担を許さない……大橋真樹(札幌市) 16 戦争への憤りと悲しみを込めて……岡井健(別海町) 17 「憲法蹂躙、憲法違反」を強く感じる……岡部武(寿都町) 18 二度と戦争を起こす国にしてはなりません……岡村省吾(奈井江町) 19 被害を受け続けた国々は八〇年前を忘れていません……小川光子(札幌市) 20 安保法制で暴力の恐怖に怯えて暮らす社会に一歩近づく……沖山美喜子(小樽市) 21 平和のために軍事力を増強するのは愚かなこと……加藤浩道(札幌市) 22 日本国憲法に誇りを持ち、穏やかに暮らせるはずなのに……上出晶子(札幌市) 23 違憲の法律に黙っていることは苦痛……川添政彦(札幌市) 24 憲法違反である安保関連法の成立は驚天動地……川原茂雄(札幌市) 25 市民一人ひとりが戦争反対と声を上げていく正念場……菊池園子(江別市) 26 平和的生存権は法によって付与されるものではない……菊池廣行(登別市) 27 安保法制は憲法に背き、再び日本を戦争する国へと導く……北明邦雄(札幌市) 28 安保法制は違憲という判断を強く望む……木村和雄(栗山町) 29 長い時間をかけて築かれた平和国家としての歩みが一挙に崩される……切明義隆(札幌市) 30 憲法の価値は、安保法制によって破壊されてしまう……クイン明美(札幌市) 31 アメリカと一緒になって戦争する国になる安保法制はきっぱり廃止に……工藤正人(七飯町) 32 再び軍靴の足音が聞こえる時代にしてはいけない……熊谷徹子(札幌市) 33 戦争は人間に狂気を作り出させる……黒田敏彦(札幌市) 34 安保法制が国民生活を押しつぶし始めた……腰岡雅昭(北見市) 35 憲法九条に違反する国の行為で国民の平和的生存権が侵害される……兒玉健次(札幌市) ……ほか97名の陳述書など —*—*—*—*—*—*—*—*—*—*—*— [編者略歴] 髙崎暢(たかさき・とおる)――1982年弁護士登録(34期)。札幌弁護士会所属。2009年度札幌弁護士会会長。2010年北海道弁護士会連合会理事長に、2012年日本弁護士連合会副会長に就任。著書に『過労死!』『みんなで考えよう司法改革』(共著)など。所属弁護団に「いちえふ弁護団(福島第一原発労災申請弁護団)」(団長)、「司法修習生給費制廃止違憲訴訟弁護団北海道訴訟団」(団長)、「安保法制違憲北海道訴訟弁護団」(共同代表)など。
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海のアイヌの丸木舟——ラポロアイヌネイションの闘い
¥2,640
アイヌにとって川で捕るサケは、神の魚(カムイチェプ)であり主食(シエペ=本当の食べ物)であった。その川サケ漁を明治政府は一方的に禁じ、今日に至っている。先住権としての川サケ漁の権限を求めて丸木舟を作り、明治以来の日本の不正義に立ち向かうアイヌ民族団体の激動の日々と、先住権問題の核心を追った渾身のルポルタージュ! 〈目次より〉 はじめに プロローグ 丸木舟の出航 丸木舟での川サケ漁/新しいサケを迎える儀式/伝統舞踊 ラポロアイヌネイションとは 第一章 カムイチェプ 1 丸木舟を作る 送り出しのカムイノミ/丸木を浮かべる/受け取りのカムイノミ/丸木舟作りと川サケ漁の復活/記紀に登場する「まつろわぬひとども」「蝦夷」/アイヌの信仰/アイヌとサケ資源/北海道旧土人保護法の制定/アイヌの人口調査/浦幌アイヌ協会の設立 2 米国のサーモンピープルから学ぶ 「あなたの物語を伝えなさい」/フィッシュウォーズの勃発/先住民は環境保護運動のリーダー/漁師の誇り/ダムを撤去させた一〇〇年の闘い/ダム撤去による生活の変化 3 コタンの再生に向けて 先住権の持ち主/複数形になっている権利行使の主体/サケ捕獲権確認訴訟のための勉強会/二風谷ダム訴訟/たった二人の反乱/文化享有権とは何か/国の反論/二風谷ダム訴訟の判決/司法が認めた「アイヌは先住民族」 第二章 ウポポイvs 丸木舟 1 アイヌ新法が成立するまで 北海道ウタリ協会の陳情/「アイヌ民族に関する法律(案)」/紛糾した北海道アイヌ協会の再建総会/「アイヌ協会」から「ウタリ協会」への名称変更/法案作成のきっかけ/七〇年代前半の「ウタリ対策事業」構想/新法制定の検討と法案作成の動機/一九八四年「ウタリ問題懇話会」発足 2 先住権外し 舟にコタンコロカムイを描く/長根弘喜の意気込み/舟のひび割れ/サケ定置網漁の準備/「アイヌ民族を先住民族とすることを求める決議」/二〇〇八年「アイヌ政策のあり方に関する有識者懇談会」設置/遺骨のDNA研究/土地・資源の「返還等ではなくて」/アイヌ施策推進法へ/ウポポイ構想の出現 3 ウポポイの開業と丸木舟の完成 ウポポイへ行ってみる/文様の揺らぎ/「仮に悲しい歴史があるとすれば」――文科相の発言/二〇二〇年七月、ウポポイ開業/「丸木舟、完成です!」/チプサンケ/丸木舟の着水/ラポロアイヌネイション誕生/ほんとにラポロでいいの? 第三章 墓標 1 アイヌ遺骨発掘の歴史 英国領事館員による幕末のアイヌ遺骨盗掘/外交問題に発展した遺骨盗掘事件/小金井良精の北海道発掘旅行/日本学術振興会の第八小委員会/児玉作左衛門の大量発掘/幕末に盗掘された遺骨を再び掘り出す/児玉作左衛門の「研究成果」/戦後も発掘を続ける/児玉コレクション 2 コタンへの返還と新たな問題の発生 再埋葬のカムイノミ/浦幌町の共同墓地への再埋葬/イチャルパ――先祖供養の儀式/闘いの始まり――海馬沢博の北大への質問状/北大の対応――ウタリ協会に限定して/「標本保存庫」としてのアイヌ納骨堂の完成/人骨台帳をめぐる小川隆吉の闘い/北大開示文書研究会の側面支援/小川・城野口らの提訴/小川・城野口に続く人々/北大との和解と「コタンの会」結成/白老の慰霊施設への遺骨集約は許さない 3 先住権の行使 遺骨返還を糸口に/浦幌アイヌ協会の意識の変化/丸木舟で初めてのサケを捕る/念願のアシリチェプノミ/サケの定置網漁/丸木舟作りという山を越えて/日本とアイヌのいびつな関係を正すラストチャンス エピローグ 新しい社会をめざして 「アイヌの美しき手仕事」展/伝統的サケ漁と訴訟のその後 関連年表/あとがき/参考文献・資料 〈著者略歴〉 青柳絵梨子(あおやぎ・えりこ) 1984年東京生まれ。大学卒業後、共同通信社に入社。大阪支社社会部、さいたま支局、東京エンタメ取材チームなどを経て、2013-2015年釧路支局、2015-2020年札幌支社に勤務(うち2年間休職してモスクワへ)。著書に、東京エンタメ取材チーム時代の新聞連載をまとめた『〈ルポ〉かわいい!――竹久夢二からキティちゃんまで』(寿郎社)がある。 四六判並製360頁 ISBN978-4-909281-53-1 C0036
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クラークブックス[エルムブックレット1]北海道大学発展の歴史とSDGs
¥1,100
国連SDGsに対する大学の社会貢献度が「国内第1位」「 世界第10位」(THEインパクトランキング2022)となった北大の〈力〉の源泉とそのさまざまな取り組みを解説 〈目次〉 第一章 SDGsに対する北海道大学の基本方針 はじめに 相互にリンクする一七の目標 大学に求められる姿 THEインパクトランキングの四つの指標と評価方法 土地や空間の利用法を定めたキャンパスマスタープラン サステイナビリティへの意識の高まり グリーン・スマート・サステイナブルキャンパス 大学としての明確なビジョン 第二章 SDGs達成に向けた具体的取り組み 新渡戸氏の意志を継いで SDGsを学ぶカリキュラム 二番「飢餓をゼロに」 一四番「海の豊かさを守ろう」 一五番「陸の豊かさも守ろう」 一七番「パートナーシップで目標を達成しよう」 地球環境科学で気候変動に対策を 農林水産業で地域とともに 第三章 北海道大学を持続可能にする豊かな財産 自主・自立・独立のクラーク精神 独特な全人教育 〝北大育ての親〟佐藤昌介 アメリカ式の大学運営 日本の大学演習林の約六割を所有 46 演習林で資金を工面し総合大学へ 47 おわりに—物的財産と知的財産の両輪で 50 横田 篤(よこた・あつし) 1957年、東京都生まれ。1984年、北海道大学大学院農学研究科農芸化学科専攻博士後期課程修了(農学博士)後、味の素株式会社中央研究所勤務。1989年、農学部助手として北海道大学に戻り、2000年、大学院農学研究科教授となる。2015〜2019年、農学研究院長。2020年より北海道大学理事・副学長、サステイナビリティ推進機構 SDGs事業推進本部長。
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小さな労働組合 勝つためのコツ——攻める・守る・長く続ける
¥1,980
札幌地域労組の専従オルグ(指導者)として手がけた労働組合結成の数は日本一、労働運動に貢献した人に与えられる「山田精吾賞」(第1回)を現役で唯一受賞した《日本三大オルグ》の一人である著者が書いた、チョー分かりやすい〈労働組合の勝てる戦い方〉! 10月17日刊行/四六判並製/224頁 〈目次より〉 はじめに 第1章 労働相談—相手とケースを見極める 第2章 結成の準備から大会、使用者側への通知まで 第3章 不当労働行為—待ち遠しいと思えるように 第4章 団体交渉—ホンモノの労使対等を目指して 第5章 争議行為—“闘わずして勝つ”を最上として 第6章 救済申し立て—自分でできればさらに効果テキメン 第7章 弁護士にビビるな! 第8章 敵の中に味方をつくれ 第9章 個人加盟で闘う 第10章 外国人労働者からのSOS 第11章 内部告発—告発者の居場所と心を守る 第12章 労働相談に見る“名ばかり組合”の実態 第13章 組合運営と専従としての心構え おわりに 〈著者略歴〉 鈴木一(すずき・はじめ) 1954年、北海道札幌市生まれ。トラックとバスの運転手を経て、札幌地域労組専従。1990年から書記長を務め、定年を迎えた2014年より副委員長を務める。様々な技を駆使して労働相談を組合結成へとつなぎ、手掛けた組合結成数は日本のコミュニティユニオンの中で最多に達した。労働運動に貢献した人物に贈られる山田精吾賞の第1回を現職唯一で受賞し、「日本三大オルグ」の一人として現在も活動中。趣味は楽器演奏、鉄道旅行、映画鑑賞など。 〈新聞・雑誌等で紹介されています!〉 11月2日「朝日新聞」北海道版 インタビュー記事 11月8日「北海道新聞」道南版夕刊 大人のブックガイド 11月15日「財界さっぽろ」インサイドレポート 11月15日「北海道自治研」散射韻 11月30日「北海道新聞」北海道版 ひと2022 12 月1日「労働法学研究会報」introduction 12月9日「北海道新聞」北海道版夕刊 コラム
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孤立無援の〈医療訴訟〉 糖尿病の母を看護師に殺されかけた元看護師の闘い
¥2,310
警察も弁護士も裁判官も避けて通る立証が難しい「医療訴訟」――看護師による〈低血糖〉患者の殺人未遂事件――に元看護師が自力で挑み、あと一歩のところまで札幌の総合病院を追い詰めた迫真のドキュメント。 〈本文より〉 2016年、持病の糖尿病の治療のために札幌市内の総合病院に入院中だった当時85歳の私の母は、深夜に低血糖症状となり、夜勤の看護師に体調不良を訴えた。「低血糖」とは、血液中の血糖値が正常範囲以下(七〇ミリグラム/デシリットル以下)に下がった状態をいう。冷や汗や動悸・意識障害・けいれんなどが起き、そのまま放っておくと昏睡状態に陥り、最悪の場合は死にいたることもある。患者が低血糖になった場合は、マニュアルにそってすぐに看護師が対処(ブドウ糖の投与など)しなければならない。その後は急いで主治医に診てもらう。主治医が不在であれば、当直の医師の判断を仰がなくてはならない。医療現場では基本中の基本である。 しかし母が低血糖を訴えたとき、20代の女性看護師は処置室の掃除をずっとしていて母の訴えを無視し続けた。理由はわからない。このときの看護師の母に対する態度は明らかに異常なものだった。やがて看護師は処置室を出ていき、15分ほどして戻ってくると「先生に電話したけどつながらない。病室に戻ろう」と言って、苦しんでいる母を病室に戻し、ひと言もしゃべらないまま出ていった。母はベッドで意識が遠くなり死を覚悟した。…… 〈目次より〉 東西病院に入院するまで 東西病院での初診 東西病院の杜撰さ 看護師による「低血糖殺人未遂事件」の発生 東西病院の退院後 東西病院事務部副部長との面談 現場検証 心療内科の受診 さまざまな機関に相談する 警察に相談にいく 調停 刑事告訴、民事訴訟へ 民事訴訟の展開 告訴状の行方 判決と告訴の結果 記者会見 出版 〈著者略歴〉 十和田みどり(とわだ・みどり) 1960年代生まれ。看護学校を卒業後、札幌市内の複数の病院で看護師として10年ほど勤務したのち、出産を機に家庭に入る。 2016年、札幌市内の総合病院に入院中の糖尿病の母が、低血糖となって夜勤の看護師に助けを求めたにもかかわらず、看護師はなんの処置もせず母の命を危険にさらしたとして看護師を告発し、民事訴訟でも訴えた。本書はその全過程を記録したもの。 2022年8月10日刊行 四六判・並製・240頁
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ふぞろいなキューリと地上の卵 ——〈無肥料・無農薬〉の野菜と卵を100キロ離れた札幌に宅配する北海道豊浦町の農家のおじさんのはなし
¥1,650
これがみんな喜ぶSDGsな農業だ! 北海道豊浦町で始まった安全・安心でウマイ野菜と有精卵の農家自身による共同宅配サービス。そのノウハウとそれができるまでの涙と笑いのノンフィクション! 全国の小規模農家と〈SDGsな食と農〉を応援したい人たちが待ち望んでいた本! 目次より プロローグ――消えたオスドリ 僕のセンス・オブ・ワンダー 木村秋則自然栽培農学校 ふぞろいなキューリ、真っすぐなキューリ 卵のないタマゴ屋さん 魔法の薬 鶏の餌 一個の角砂糖 1000年の牛 野生の証明 ファーマーズシップ農業 僕の動的平衡 恋するタマゴ 牛乳の未来 食べる生命力 アイヌモシリ アクシデント再び 見える敵、見えない敵 新しい相棒 審判の日 持続可能農業への挑戦 エピローグ――オスドリが鳴いた [著者紹介] 駒井一慶(こまい・いっけい) 1951年北海道豊浦町生まれ。酪農学園短期大学卒業後、家業の酪農業に従事する2000年に「こまい牧場の牛乳」の製造・販売を始めるも2007年に牧場・ミルクプラントを閉鎖。2008年から養鶏業を始め、有精卵『恋するタマゴ』を販売すると同時に、農家による共同宅配サービスも行う。現在、農業生産法人ドリームファーム・プロジェクト代表取締役。野菜宅配サービス「ふぞろいなキューリ・アソシエイツ」主宰。著書に『安全な卵の見分け方』『牛とキャッチボール』(共に中西出版〔電子出版〕)。「ふぞろいなキューリ」のウェブサイト:fuzoroinaqri.wixsite.com/home
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アイヌモシリ【静かな大地=北海道】に生きて――昭和十年、日高地方に生まれたある高校英語教師の自叙伝
¥2,860
〈屯田兵〉の孫として生まれ、多くのアイヌの人々が暮らす村で育ち、やがて「アイヌ共有財産裁判」の支援など、アイヌ民族の権利回復運動に全身全霊で取り組んだある元高校英語教師の「昭和(戦前・戦後)」「平成」「令和」の記録。 A5判 並製 528頁+口絵12頁 定価:本体2600円+税 ISBN978-4-909281-38-8 C00036 〔目次より〕 第1章 北海道と家族の歴史 1 アイヌ文化は残っていた 2 北海道は日本の「内国植民地」であった 3 私の祖父は屯田兵家族として北海道へ来た 第2章 幼児期から大学卒業まで 1 動物をたくさん飼う生活 2 「新冠御料牧場」のど真ん中、戦争に負けてどうなったか 3 転校して浦河高校へ 4 大学時代 第3章 教員生活 1 伸び伸びと教育活動ができた 2 新年度が始まってから、急遽の依頼で母校・浦河高校へ 3 教育の総仕上げとなった苫小牧東高校 4 札幌東商業高等学校 第4章 定年後の旅の記録 1 地球一周ピースボートの旅〈1〉 2 地球一周ピースボートの旅〈2〉 3 地球一周ピースボートの旅〈3〉 4 古道・様似山道を歩く 5 芭蕉「おくのほそ道」を辿る旅 6 知床世界遺産を歩く八〇代の三人旅 第5章 教育外の組織的活動(サークル活動) 1 札幌浦高会(同窓会) 2 NMFスキークラブ 3 ソーシャル・ダンス 4 プロジェクト・ウエペケレ 5 ピアニヤン 6 北海道を歩こう 第6章 「少数民族問題懇談会」とその他のアイヌ民族の課題 1 少数民族問題懇談会、旗揚げ 2 先住民族問題と教育 3 アイヌ民族に関する法律(案) 4 「アイヌ民族に関する法律」(アイヌ新法)に関する要望書 5 アイヌ民族の復権運動と差別表現を考える 6 アイヌ民族の歴史と実態を東北に求めて 7 外部講師の依頼で、アイヌ民族を語った 8 作文「差別」 竹内公久枝 第7章 「アイヌ民族共有財産裁判」 1 共有財産返還問題の本質と経過 2 アイヌ民族共有財産の発生と歴史的経過 3 地裁・高裁での取り組みと判決の特徴、課題は何か 第8章 身辺雑記 1 自宅の新築について 2 野菜・果樹を育てて 3 スクラップブック 第9章 英語の教育実践 1 3分間スピーチの実践 2 高校1年で、何をどう教えているか 3 竹内公久枝さんの作文「差別」を英文にして 4 戦争体験の聞き取り調査を英文にして 5 北海道での人権教育 6 アンネ・フランクの実践 7 英語スピーチコンテスト 〔著者略歴〕 大脇徳芳(おおわき・のりよし) 1935年(昭和10年)、北海道沙流郡平取村に生まれる。 新冠村・元神部小学校、新冠小学校をへて新冠中学校卒業。 静内町・静内高校をへて浦河町・浦河高校卒業。 1955年、北海道学芸大学函館分校1類中学コース文科入学。 57年、北海道学芸大学札幌分校1類中学コース文科(英語科)転入。59年卒業。 様似中学校、浦河高校、苫小牧東高校、札幌東商業高校の英語科教師を務め、96年、定年退職。その間、「少数民族問題懇談会」を立ち上げ、会長としてアイヌ民族の権利回復運動や「アイヌ共有財産裁判」の支援活動などに携わる。 現在、「少数民族懇談会」顧問、「札幌浦高会」顧問、「プロジェクト・ウエペケレ」メンバー。著書に『ポロ リムセ――少数民族懇談会23年の歩み』(アイワード)。 札幌市在住。
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朝鮮人「徴用工」問題を解きほぐす――室蘭・日本製鉄輪西製鉄所における外国人労働者「移入」の失敗
¥2,090
「外国人労働者問題」は80年前から起きていた―― なぜ「徴用工」訴訟が起きるのか? そもそも朝鮮人労働者が北海道や九州にきたのはなにゆえなのか? 「徴用工」問題を解きほぐして見えてきた、今の「外国人労働者問題」につながるこの国の〈労働政策の失敗〉と〈未払い金の総額〉。地道な検証作業で複雑な問題をわかりやすく《見える化》した本。 〔目次〕 序章 朝鮮人労働者――いわゆる「徴用工」とは 第1章 室蘭で死んだ10代の「徴用工」の少年たち 第2章 日本製鉄輪西製鉄所の誕生 第3章 戦時体制下の労働のあり方 第4章 朝鮮人労働者の集団移入計画 第5章 日本にきた朝鮮人労働者の状況 第6章 軍需産業に組み込まれた朝鮮人労働者 第7章 朝鮮人労働者はどのように管理されたか 第8章 「産業戦士」にされる朝鮮人労働者 第9章 「徴用工」を働かせる労務管理者の訓練 第10章 敗戦と朝鮮人労働者の解放 第11章 「未払い金」をめぐる日本政府の対応 第12章 GHQが管理した北海道における「未払い金」 第13章 北海道から韓国へ――遺骨返還の旅 終章 徴用工裁判と日本企業の責任 著者略歴(きむら・かよこ) 北海道生まれ、静岡県・新潟県育ち。1990年からフリーライターとして東京で女性誌や情報誌などに携わる。ロンドン・パリでの活動を経て、現在、札幌を拠点に社会問題を取材し、雑誌・機関誌・英字新聞などに執筆している。
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精神保健福祉の実践――北海道十勝・帯広での五〇年
¥2,200
小栗静雄著 「へぐり語録」編集委員会編 「精神障害者」と呼ばれる人たちとどう向き合ってきたか――。「精神保健福祉士」(PSW)という国家資格ができる前から精神保健福祉の先進地・北海道十勝地方で精神科ソーシャルワーカーとして奔走してきたベテランPSWの〈へぐりさん〉が、自問自答しながらその波乱に満ちた半生を振り返った、対人福祉援助に関わる人必読の本です。PSW7仲間による、さまざまな現場で役立つ〈へぐり語録〉も収録。 【目次より】 [第一部]精神科ソーシャルワーカー五〇年……小栗静雄 第1章 新人ワーカーの苦悩と十勝の先進性 ●入院者の日常に衝撃を受ける ●精神障害者処遇の黒い歴史を垣間見る ●暴力装置とも言われる強制的入院 ●屋根裏部屋の崩壊家族 ●前代未聞のリクリエーション――病棟でのストリップショー 第2章 越境するソーシャルワーカー ●「Y問題」から導き出された「札幌宣言」とは ●日本の精神医療はどうなってる ●ある悪しき精神病院のこと ●寝耳に水の病棟閉鎖、昼休みのビラ配り 第3章 社会の中のソーシャルワーカー ●ケアマネ連携の不自由 ●セルフプランはどうあるべきか ●ソーシャルワークの踏み絵――情報管理 ●精神障害に関わる新聞報道について ●インフォームド・コンセントとは何か――COMLから学ぶ 第4章 ソーシャルワークは終わらない ●私の家庭――貧困と粗暴な兄弟の中で ●留年と授業ボイコットの高校時代 ●「やどかりの里」の谷中輝雄さんとの思い出 ●「どうして逃げてばかりいるんだよ! アンタは!」 [第二部]仲間が紡ぐ「へぐり語録」……北海道十勝の保健師/坪井一身/大辻誠司/今井博康/黒木満寿美/栗野明子/三品斉 A5判並製240頁(2021年6月30日刊行予定)
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だれも「おかしい」と言わない小学校〈超管理教育〉の実態
¥1,980
安倍政権下での“上意下達”の〈超管理教育〉の危うさを訴えるとともに〈学び〉の本質をさまざまな角度から掘り下げた、教師・保護者必読の書。 【これおかしくないですか?】 ●職員会議が、管理職からの指示をパソコンで伝える場となっている。 ●ほとんどの小学校教諭が「英語」を教える免許を持っていないのに、英語の授業をさせられている。 ●授業時間が詰まり過ぎていて、子どもたちは給食を15分で食べなければならない。 ●教員の仕事量は年々増え続けているのに、「働き方改革」で「残業するな」と管理職から言われる。そのために教員はみな家に仕事を持ち帰っている。 昨年定年退職するまで38年間“物申す平教員”を貫いてきた著者が、現役教員になりかわって一般には知られていない小学校教育現場の凄まじい実態を告発した本が出版されます。 だれも「おかしい」と言わない小学校〈超管理教育〉の実態 平山裕人 四六判 228頁 並製 ISBN 9784909281289 C0037 発売日 2020年4月
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北海道大学もうひとつのキャンパスマップ――隠された風景を見る、消された声を聞く
¥1,760
北大ACMプロジェクト編 四六判 208頁 並製 ISBN 9784909281159 C0026 発売日 2019年6月 【内容】 ※ポプラ並木やクラーク博士は載ってません アイヌコタン、植民地主義、軍事研究…… 札幌のド真ん中に位置する“観光名所"北海道大学札幌キャンパスには、大学が積極的に語ろうとしない〈歴史〉がある―― 有志教員と学生が外部の研究者にも協力を仰いで完成させた、北大の知られざるもうひとつの歴史ガイド。 「開拓150年」「ウポポイ開設」「オリンピック招致」に湧く今こそ身につけておきたい、これからの北海道を考えるうえで重要な視点の詰まった一冊。 【目次】 【Iかつての風景を想像してみる】 あるアイヌ遺骨のふるさと……小田博志 コトニ・コタンと琴似又市氏……谷本晃久 恵迪寮の地下に眠る農耕集落……高瀬克範 植物園の竪穴住居跡……高瀬克範 アイヌ音楽に影響を受けた伊福部昭……前川公美夫 【II北大の植民地主義を考える】 1015人が眠るアイヌ納骨堂……植木哲也 佐藤昌介の植民学講座……番匠健一 林善茂によるアイヌ差別講義事件……植木哲也 「国際社会」における新渡戸稲造……小山田伸明 新渡戸稲造と植民地台湾の農民……張易臻 古河講堂と足尾銅山鉱毒事件……小田博志 古河講堂「旧標本庫」人骨放置事件……井上勝生 開拓使仮学校と東京イチャルパ……関口由彦 【III北大と戦争の関わりを知る】 大本営門標と行在所門標……阿知良洋平 スパイに仕立て上げられた北大生と英語教師……立木ちはや 北大工学部の軍事研究……山形定 軍事研究に関する議論を巻き起こした中谷宇吉郎……笹岡正俊 憲法裁判と学生に向き合った深瀬忠一……前田輪音 【Ⅳ大学と学問のあり方を問う】 森林科初代教授・新島善直の足跡……小池孝良 演研青テント撤去事件――大学の土地・施設利用をめぐる闘い……桃井希生 北大初の女子トイレの設置を求めて……下郷沙季 大学を開く――アイヌ学/和人学をめざして……モコットゥナㇱ 先住民と大学の関係を考える――カナダの事例から……近藤祉秋
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アイヌの法的地位と国の不正義
¥2,310
市川守弘 四六判 228頁 並製 ISBN 9784909281142 C0032 発売日 2019年4月 〈アイヌ遺骨返還訴訟〉の弁護人である著者が、近世以降のアイヌと日本国の関係を問い直し、アメリカで19世紀前半に確立した〈インディアン法〉と比較しながら〈アイヌ先住権〉の確立を訴えた、初の法学的アイヌ研究の書。 【主な内容】 ●序章 アイヌ遺骨の返還から〈アイヌ法〉の確立へ 遺骨返還拒否の理由は何か/アイヌの人たちの主張/裁判所による和解勧告とその影響 ●第1章 先住民族の権利に関する国際連合宣言 先住民族の権利に関する国際連合宣言/国際条約と国内法の整備/勝利は勝ち取るもの ●第2章 歴史から見たアイヌの法的地位 アイヌはどのように見られてきたか/江戸時代におけるアイヌ法的立場 ●第3章 明治政府によるコタンへの侵略 国際法を無視した明治政府/生活・文化面での明治政府の新しい法制度 ●第4章 〈アメリカインディアン法〉から学ぶこと アメリカ合衆国とインディアンの歴史/インディアントライブは主権を有する集団 ●第5章 憲法と先住権、先住権の主体としてのコタン 憲法と先住権/コタンは存在するのか――現代におけるコタンの考え方 ●第6章 北海道旧土人保護法の廃止と日本国の向かう先 北海道旧土人保護法とドーズ法の異同/文化振興法とは何であったのか/日本の向かう先
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フチの伝えるこころ
¥2,750
計良智子 B5判 208頁 並製 ISBN 9784909281135 C0039 発売日 2018年12月 1995年の名著『アイヌの四季』をアイヌ民族文化財団の助成を得て、英訳ページを付け、復刊しました。フチ(アイヌ語で尊敬すべきおばあさんの意)との暮らしのなかで著者が教わった、アイヌのこころや生活の知恵を紹介しています。 オハウやチタタプといったアイヌ料理のレシピも多数掲載されています! 右から開くと日本語版、左から開くと英語版という作りになっています。
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廃材もらって小屋でもつくるか 電力は太陽と風から
¥2,200
イマイカツミ 川邉もへじ 家次敬介 A5判 168頁 コデックス装 ISBN 9784909281111 C0077 発売日 2018年6月 あこがれの富良野に五郎さん家風の小屋を20日で建てて暮らす―― 環境にも懐にもやさしい大人の秘密基地のつくり方ガイドです。
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近現代アイヌ文学史論〈近代編〉
¥3,190
須田茂 四六判 524頁 並製 ISBN 9784909281029 C0095 発売日 2018年4月 アイヌ民族によって書かれた文学(小説・評論・詩歌)のすべてを論じた日本初のアイヌ文学通史――その上巻「近代編」がついに完成。 刺激的な内容と五〇〇ページを越えるボリュームで日本文壇と学会、読書界に波紋を呼ぶこと必至の大著! 〈正誤表〉 『近現代アイヌ文学史論〈近代編〉』の文中に誤りがありました。お詫びして下記の通り訂正いたします。(著者 須田茂) ●25頁7~11行目 誤 北海道アイヌ協会は、「北海道ウタリ協会」であった一九八〇年から自らアイヌ史編纂に着手し、北海道ウタリ協会アイヌ史編集委員会が『アイヌ史資料集』の発行を逐次開始した。現在までに第一期全八巻〔一九八〇年〕、第二期全七巻〔一九八四年〕が刊行されている。これは主に研究資料としての価値を認められた一次資料を収集・編纂したものである。しかしながらこれはあくまで歴史的資料の収録が中心で、アイヌ民族独自の視点に立った歴史観が示されたものではなかった。また一部の差別的視点が問題となった〔註3〕。」 正 北海道アイヌ協会は、「北海道ウタリ協会」であった一九八二年から自らアイヌ史編纂に着手していたが、紆余曲折を経て、北海道ウタリ協会アイヌ史編集委員会が『アイヌ史 資料編』〔第1巻~第4巻〕及び『北海道アイヌ協会・ウタリ協会 活動史編』〔第5巻〕の発行を逐次開始した。これは主に研究・参考資料としての価値を認められた諸資料・所蔵目録等を収集・編纂したものである。しかしながらこれはあくまで歴史的資料の収録が中心で、アイヌ民族独自の視点に立った歴史観が示されたものではなかった。(*1) ●34頁6~10行目 〔註3〕は削除します。 ●48頁4行目 誤 開校した 正 閉校した ●53頁7行目〔 〕内 誤 野村義一『野村義一と北海道ウタリ協会』 正 竹内渉『野村義一と北海道ウタリ協会』 ●88頁7行目(小見出し含む) 誤 説術者 正 説述者 ●89頁13~14行目(小見出し含む) 誤 三人の「説述者」はいずれも樺太から北海道への強制移住者で、北海道での不漁続きにより樺太に帰還したという人たちである。 正 全文削除します。(*2) ●89頁17行目~90頁1行目 誤 もうひとりの「説述者」であるシベケンニシについては山辺安之助の一歳年少であり、対雁で日本語を学んだ可能性がある。 正 全文削除します。(*2) ●149頁2行目 誤 知里高央 正 知里高吉 ●164頁7行目 誤 たち 正 だち ●169頁5行目 誤 津島祐子 正 津島佑子 ●241頁 最終行 誤 常任幹事 正 常任監事 ●346頁 1行目 誤 副会長 正 副理事長 ●364頁 1~2行目 誤 北海道アイヌ協会の理事に就任 正 北海道アイヌ協会の監事、その後理事に就任 ●506頁18行目 誤 野村義一 正 竹内渉 人名索引 ●521頁 誤 チェフサンマ 正 チュフサンマ 誤 知里高吉 正 149頁を追記 誤 知里高央 正 149頁を削除 誤 津島祐子 正 津島佑子 (*1)北海道ウタリ協会(当時)は河野本道著『アイヌ史資料集』の刊行には関与しておりません。ご指摘ならびにご教示いただきました竹内渉様に感謝いたします。 (*2)削除理由:三人の「説術(述)者」が強制移住者であるとの記述に誤りがあるため。ご指摘いただきましたエンチウ(樺太アイヌ)協会様に感謝いたします。
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種子法廃止と北海道の食と農
¥1,760
荒谷明子他9名 A5版 168頁 並製 ISBN 9784909281104 発売日 2018年3月 2018年3月31日で「主要作物種子法」が廃止され、安倍内閣は、これまで地方自治体が実務を担ってきた米や麦、大豆など種子の生産過程を、民間企業に委ねていこうとしています。 しかし種子や種苗は人類の共有財産であり、決して一握りの企業が独占すべきものではありません。 本書は“タネの自由化"によって北の大地の食と農のあり方がどう変化するのかをさまざまな角度からとらえた本です。
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古文書が伝える北海道の仰天秘話51
¥1,980
合田一道 A5版 188頁 並製 ISBN 9784909281081 発売日 2018年3月 公文書館、博物館、図書館は〈宝の山〉! 徳川家康の黒印状から幕末の松前藩のクーデターを物語る文書、明治期の人事・政争・汚職の顛末がわかる記録まで―― 「北海道命名150年」の〈光〉と〈影〉も明らかに。
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朝鮮人とアイヌ民族の歴史的つながり
¥2,420
石純姫 四六判 208頁 上製 ISBN978ー4ー902269ー99ー4 C0021 発売日 2017年7月 戦時下の北海道で過酷な労働を強いられ逃げた朝鮮人をアイヌの人々は匿い続けた。丹念な調査から見えてきた知られざるマイノリティの歴史。〈近現代アイヌ史〉〈在日コリアン形成史〉に一石を投じる本。
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北海道でがんとともに生きる
¥2,200
大島寿美子編 四六判 240頁 並製 ISBN978ー4ー902269ー96ー3 C0077 発売日 2017年5月 二人に一人ががんになり、三人に一人ががんで亡くなる時代。北海道在住のさまざまながんの体験者28人が書いた〈病気のつらさ〉と〈前向きに生きるコツ〉。がんに悩む人々に多くの示唆と勇気を与えてくれる本。
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北海道からトランプ的安倍〈強権〉政治にNOと言う
¥770
徳永エリ 紙智子 福島みずほ著 親子で憲法を学ぶ会編 A5版 88頁 並製 ISBN978ー4ー902269ー95ー6 発売日 2017年2月 民進党、共産党、社民党の現職国会議員の三氏を講師として、2016年9月から11月まで札幌で開かれた講座の内容をまとめた本。安倍政権による〈戦争法〉〈共謀罪〉などの強行に断固反対し、共闘する女性議員たちの明解で説得力のある〈ことば〉を収録。
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シャクシャインの戦い
¥2,750
平山裕人 四六判 328頁 上製 ISBN978ー4ー902269ー93ー2 C0021 発売日2016年12月 1669年6月、幕府を揺るがす〈アイヌの一斉蜂起〉が始まる。シャクシャインとは誰か。その時蝦夷地ではなにが起きていたのか――。シャクシャインの戦いを40年調査してきた著者が近世最大の民族戦争の謎を解き明かす。
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