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2月1日早朝、ミャンマー最後の戦争が始まった。
¥2,200
〈漫画で知るミャンマーの軍事クーデターと民衆の闘いのリアル〉 2021年に起きて現在も続いているミャンマーのクーデターを、フランスのジャーナリストと台湾で注目されている若手漫画家がタッグを組んで繊細かつ力強い筆致で描き、世界各地の人々の心を動かした作品です。訳者による解説と年表、各地の在日ミャンマー人から寄せられたコメント付き。 脚本 フレデリック・ドゥボミ 作画 ラウ・クォンシン 翻訳 ナンミャケーカイン 2024年10月刊 B5判/並製/116頁 本体2000円+税〔税込2200円〕 ISBN 978-4-909281-63-0 C0931 —*—*—*—*—*—*—*—*—*—*—*— 【目次】 日本の読者のみなさんへ キーワード #歴史は繰り返す #自由の味 #立ち上がれ #ミルクティー同盟 #チェーズン #テロリスト #国境地帯での弾圧 #団結 #孤軍奮闘1 #孤軍奮闘2 #Everything Will Be OK 参考資料 年表 最後の闘いは日本でも——在日ミャンマー人の方々からメッセージ —*—*—*—*—*—*—*—*—*—*—*— 脚本 フレデリック・ドゥボミ 1975年生まれ。パリの郊外出身。2006年よりInfo Birmanie、Euro Burma Networkなど、ミャンマー民主化運動を支持する組織に所属し、広報・支援活動を始めた。執筆したミャンマー情勢に関する書籍、漫画は十数冊に及び、ルワンダ・ツチ族に対する民族浄化問題に関する著作も発表している。 作画 ラウ・クォンシン 香港生まれ。幼少期を京都で過ごす。9歳で家族とともに中国に渡るも、1年足らずで香港に戻る。香港中文大学で芸術を専攻し、2019年に民主化運動が激化するとデモに参加し、警察に立ち向かう市民を描いたが、2020年に反体制的な言動を取り締まる香港国家安全維持法の成立を受け、台湾へ移住した。主な漫画作品に、香港の民主化運動を描いた『被消失的香港』、1970年代の台湾民主化運動における女性差別を描いた小説をコミカライズした『北港香爐人人插』がある。 翻訳 ナンミャケーカイン ミャンマー出身。1989年12月来日。ミャンマーと日本をともに母国として捉えている。立命館大学で博士(国際関係学)取得後、東京外国語大学で外国人特別研究員を務めた。2005年度より東京外国語大学をはじめ関東周辺にある様々な大学で非常勤講師として教える傍ら、通訳・翻訳も数多くこなす。最近は、在日ミャンマー人の研究と、タイに逃れている避難民に関する研究をしている。2021年度より京都精華大学特任准教授。
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《世界》がここを忘れても——アフガン女性ファルザーナの物語
¥1,980
9.11後のNATO侵攻、タリバン政権の崩壊と混乱、そしてISの台頭…… 激動のなか、それでも国内で暮らし、あるいは難民キャンプで生活せざるをえなくなったアフガンの人々。とりわけ、虐げられてきた女性たちは、その後どうなったのでしょうか? 日本の「RAWAと連帯する会」代表の著者が現地での活動を通して知り合ったアフガンの女性たちから聞いた話を「ファルザーナ」という一人の大学生のストーリーに再構成し、美しい絵とともに紹介する〈解説付き絵本〉を制作しました。 清末愛砂 文 久保田桂子 絵 2020年2月刊 四六判/上製/88頁 本体1800円+税〔税込1980円〕 ISBN 978-4-909281-26-5 C0036 —*—*—*—*—*—*—*—*—*—*—*— 【あらすじ】 パキスタンのアフガン難民キャンプで生れた大学生のファルザーナは、家族とともに、アフガニスタンの首都・カーブルで暮らしています。先進的な考えを持つ母や恩師の影響を受けて育った彼女の将来の夢は「弁護士になって、苦しんでいる女性を助ける」ということ。学校帰りには弁護士のレハナ先生の事務所に寄って、そこへ駆け込んでくる女性たちと接し、記録を取るボランティアをしています。しかし、女性に教育は不要と考える風潮や多発する自爆テロを受けて、親友のナーディアは学校に通うことが難しくなっていき……。 —*—*—*—*—*—*—*—*—*—*—*— 【著者略歴】 1972年生まれ。室蘭工業大学大学院工学研究科准教授。専門は、憲法学、家族法。主な著書に『自衛隊の存在をどう受けとめるか』(共編著、現代人文社、2018年)他多数。「RAWAと連帯する会」代表。
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ハッピーライフ
¥1,650
朝、夫は見知らぬ人になっていた——。喜びも悲しみも絶望も希望もない〈穏やかで均された世界〉を人は望み、それを手に入れた。だから、人はみな、「入れ替わる」——。 北大路公子が描かずにはおれなかった〈もう一つの日常〉。心揺さぶる初の濃密な連作短編集。 北大路公子 著 2020年9月刊 四六判/上製/112頁 本体1500円+税〔税込1650円〕 ISBN 978-4-909281-30-2 C0093 —*—*—*—*—*—*—*—*—*—*—*— 【目次】 第1話 均された世界 第2話 穏やかな人々 第3話 絵の中の女 第4話 理想の街 第5話 本当の家族 第6話 回収日 第7話 墓 第8話 灰色の雪 —*—*—*—*—*—*—*—*—*—*—*— 【著者略歴】 北大路公子(きたおおじ・きみこ) 1960年代、北海道札幌市生まれ。文筆家。 2005年、ネットの公開日記をまとめた『枕もとに靴——ああ無情の泥酔日記』で寿郎社からデビュー。著書に『最後のおでん』『ぐうたら旅日記——恐山・知床をゆく』(以上、寿郎社)、『生きていてもいいかしら日記』『私のことはほっといてください』(以上、PHP文芸文庫)、『ロスねこ日記』(小学館)、『苦手図鑑』(角川文庫)、『流されるにもホドがある』(実業之日本文庫)、『いやよいやよも旅のうち』『石の裏にも三年』(集英社文庫)など。
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〈ミリオンカ〉の女——うらじおすとく花暦
¥2,420
日露戦争前夜、函館で生まれた元娼婦の“令嬢”がゆく浦潮(ウラジオ)の迷宮街路〈ミリオンカ〉——。その〈静謐〉と〈暴力〉の風景を日本ハードボイルドのベテランが描く。名作『函館水上警察——ウラジオストクから来た女』の《正編》ともいえるもう一つの物語。 高城高 著 2018年3月刊 四六判/上製/438頁 本体2200円+税〔税込2420円〕 ISBN 978-4-909281-07-4 C0093 —*—*—*—*—*—*—*—*—*—*—*— 【目次】 第一章 アドニス礼賛 一八九二年 第二章 ニンジンの花 一八九二年 第三章 氷上に咲く花 一八九二年 第四章 チェリョームハ冷え 一八九二年 第五章 イノバラの棘 一八九二年 第六章 ネコヤナギ芽吹く 一八九二年 第七章 真夏のストック 一八九二年 第八章 ジャスミン香る朝 一八九二年 第九章 コスモスの坂道 一八九二年 第十章 サラーナの花束 一八九二年 第十一章 曼殊沙華の墓場 一八九二年 第十二章 ぺんぺん草の名所 一八九二年 第十三章 サザンカ追想 一八九二年 あとがき —*—*—*—*—*—*—*—*—*—*—*— 【著者略歴】 高城高(こうじょう・こう) 1935年、北海道函館市生まれ。東北大学文学部在学中の1955年、日本ハードボイルドの嚆矢とされる『宝石』懸賞入選作『X橋付近』でデビュー。大学卒業後は北海道新聞社に勤めながら執筆を続けたが、やがて沈黙。2006年『X橋付近 高城高ハードボイルド傑作選』で復活を遂げ、08年〈高城高全集〉を刊行。そのほかの作品に時代警察小説〈函館水上警察〉シリーズや、『夜明け遠き街よ』『夜より黒きもの』(いずれも東京創元社)、『眠りなき夜明け』(寿郎社)といった〈孤高の黒服・黒頭悠介〉シリーズがある。
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悲運のアンギャン公爵——フランス大革命、そしてナポレオン独裁のもとで
¥2,860
世界で独裁者が跋扈する時代、「怪物」ナポレオン以上に独裁政治の恐ろしさを教える人間はいない。疾風怒濤のフランス大革命、ナポレオン非情の独裁政治、そして悲恋——アンギャン公爵VSナポレオンの〈戦慄の歴史ドラマ〉が今ここに繙かれる。 2017年10月刊 四六判/上製/384頁 本体2600円+税〔税込2860円〕 ISBN 978-4-902269-98-7 C0022 —*—*—*—*—*—*—*—*—*—*—*— 【目次】 第一章 コンデ家の人々 第二章 ロアン家の人々 第三章 大革命の兆し 第四章 気ままな亡命 第五章 王政の終焉 第六章 王弟殿下の約束 第七章 ロシアにおけるコンデ一族 第八章 エテンハイム 第九章 陰謀 第十章 最後の数時間 第十一章 訃に接するシャルロット 第十二章 ヴァンセンヌ事件ののち 第十三章 亡命の終り 第十四章 無実を叫ぶ人々 第十五章 遺書 第十六章 遠い記憶 —*—*—*—*—*—*—*—*—*—*—*— 【著者略歴】 クロード・パストゥール(Claude Pasteur) 1920年生まれ。フランスの女性ジャーナリスト、作家、歴史家。主にヨーロッパ諸国の古今の王侯貴族の人生や、歴史上の伝説的人物の生涯を描いた伝記作家として知られる。 1950年代から2001年にいたる執筆活動期間、歴史雑誌“Historia”をはじめとする定期刊行物に多数の原稿を寄せる一方、20余冊の書物を上梓。 【訳者略歴】 伊東冬美(いとう・ふゆみ) 1947年生まれ。学習院大学文学部フランス文学科卒業。フランス国立ナンシー大学文学部フランス語学・文学・文明科大学院博士課程修了。文学博士。関東学院大学名誉教授。
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眠りなき夜明け
¥1,760
『夜明け遠き街よ』『夜より黒きもの』に続くシリーズ最新作。〈虚宴〉に酔いしれる1989-90年、サッポロ。欲望渦巻く〈夜の隘路〉をススキノの強かな女たちと孤高の黒服が突っ走る、傑作ハードボイルド。 高城高 著 2016年6月刊 四六判/上製/242頁 本体1600円+税〔税込1760円〕 ISBN 978ー4ー902269ー88ー8 C0093 —*—*—*—*—*—*—*—*—*—*—*— 【目次】 不安な間奏曲 紳士の贈物 師走の別れ 一億円の女 夜よりも黒く ローソクの炎 あとがき —*—*—*—*—*—*—*—*—*—*—*— 【著者略歴】 高城高(こうじょう・こう) 1935年、北海道函館市生まれ。東北大学文学部在学中の1955年、日本ハードボイルドの嚆矢とされる『宝石』懸賞入選作『X橋付近』でデビュー。大学卒業後は北海道新聞社に勤めながら執筆を続けたが、やがて沈黙。2006年『X橋付近 高城高ハードボイルド傑作選』で復活を遂げ、08年〈高城高全集〉を刊行。そのほかの作品に時代警察小説〈函館水上警察〉シリーズや、『夜明け遠き街よ』『夜より黒きもの』(いずれも東京創元社)がある。
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ウレシパ物語——アイヌ民族の〈育て合う物語〉を読み聞かせる
¥1,870
2014年に亡くなった北海道出身の画家藤野千鶴子の挿し絵が楽しい親子で読めるアイヌの民話19編。自然(神々)とともに生きたアイヌ民族の怖い話、悲しい話、愉快な話をわかりやすい話し言葉で。 富樫利一 著 2015年9月刊 四六判/上製/192頁 本体1700円+税〔税込1870円〕 ISBN 978ー4ー902269ー79ー6 C0039 —*—*—*—*—*—*—*—*—*—*—*— 【目次】 はじめに——語り継がれてきた雄大な物語に魅せられて シンタは宇宙船——ポイヤウンペの物語 有珠岳に祈る 大津波と兎——オレプンペとイセポ 鳥と熊蜂の大戦争——パシクルとチッソヤカムイ シシャモの伝説 フンペ山物語——ショキナとエサマンカムイ 川下の爺さんと川上の爺さん——パナンペとペナンペ 悪いカムイ——ウエンカムイ 柳の葉が魚になった——シシャモの誕生 登別温泉のカムイ モモンガ沼 プクサとトウレプのカムイ あの世の入り口——アフンパロ 海のカムイの贈り物 けがらわしや! きたならしや! 鯱のカムイと嫁を争う 太郎のヤイサマ——幌別アイヌの伝承 エカシのさくら 珍地名となってしまったアイヌ語 藤野千鶴子さんのこと——あとがきにかえて —*—*—*—*—*—*—*—*—*—*—*— 【著者略歴】 富樫利一(とがし・としかず) 1932年(昭和7年)北海道生まれ。夕張北高等学校卒業後、登別市役所勤務をへて、現在、アイヌ文化アドバイザー。アイヌ文化とアイヌの自立・復興についての講演を全国で行なっているほか、子どもたちへのアイヌ口承文学の読み聞かせ活動にも長年取り組む。 『維新のアイヌ 金城太郎』(未知谷)、『伏流』『風に祈る』『血価の証言』(以上、彩流社)など著書多数。
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【原発紙芝居】子どもたちの未来のために——とても悲しいけれど空から灰がふってくる
¥1,650
北海道岩内町で〈泊原発〉の温排水を35年以上測り続ける元・町職員の著者が、原発と放射能の怖さをわかりやすく「故郷の海を守りたい」「とても悲しいけれど空から灰がふってくる」の二話にまとめた紙芝居(絵本)。一時間余りの実演DVD付き。 斎藤武一 著 2013年4月刊 A5変型判/並製/96頁 本体1500円+税〔税込1650円〕 ISBN 978ー4ー902269ー59ー8 C0036 —*—*—*—*—*—*—*—*—*—*—*— 【目次】 はじめに 故郷の海を守りたい とても悲しいけれど空から灰がふってくる あとがき —*—*—*—*—*—*—*—*—*—*—*— 【著者略歴】 斎藤武一(さいとう・たけいち) 1953年、北海道岩内町生まれ。岩内町職員(保育士)を経て現在岩内町で学主塾を経営。市民団体「岩内原発問題研究会」代表。「泊原発の廃炉を求める訴訟」原告団長。「原子炉メーカーを糾弾する会」副代表。 泊原発から出る温排水の影響を調べるため1978年、25歳のときから岩内港の防波堤で水温観測を開始し、2016年現在も継続中。泊村の泊原発から海を挟んで6キロほどの距離にある地元岩内町で原発に反対し続ける。 著書に『海の声を聞く——原子力発電所温排水の観測25年』(七つ森書館、2003年)、『木田金次郎 山ハ空ヘモレアガル』(北海道新聞社、2007年)、『理想の保育園——障がい児は神様』(文芸社、2009年)がある。
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