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ヤジと公安警察[寿郎社ブックレット8]

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札幌で起こった「ヤジ排除事件」の本当の恐ろしさ――
それは市民を排除したのが「公安警察」だったこと。
ジャーナリスト青木理氏らが警鐘を鳴らすシンポジウムの記録、緊急出版!

青木理・竹信航介・ヤジポイの会 編著

2024年5月刊
A5判/並製/70頁
本体1100円+税〔税込1210円〕
ISBN 978-4-909281-58-6 C0036

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【目次】
はじめに——この国を「民主化」するために [大杉雅栄]
あの日、何が起きたか
強制排除の“法的根拠”とは
道警側が提出した新証拠
排除を正当化する特別な理由
本当に「危険な事態」だったか
上告と上告受理申立の違い
ウクライナ侵攻は突然起きたのではない
ヤジ排除の先にあるもの
安倍政権は「警察政権」だった
「左翼がのさばると国が滅びる」という発想
どこまでが監視対象か
政権のための警察であってはいけない
公安は中央集権的な組織
公安の大失敗
日本は民主主義を血肉化できていない
時効を過ぎてからの新証拠
逮捕の目的はダメージを与えること
二三日間の逮捕・勾留は長すぎる
LGBTQの運動は監視対象か
頭の中に公安を住まわせない
目立ちすぎると逆に弾圧されない説
公安に都合のいい法律が次々と
政府にとって情報機関は両刃の剣
トークを終えて
おわりに——裁判で勝つだけでは意味がない [桃井希生]

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【編著者略歴】
青木理(あおき・おさむ)
ジャーナリスト、ノンフィクション作家。1966年、長野県生まれ。慶応大卒業後、1990年に共同通信入社。大阪社会部、成田支局などを経て社会部記者。警視庁の警備・公安担当などを務める。その後、韓国・延世大学の韓国語学堂に留学し、外信部へ。2002年から 2006年までソウル特派員。2006年に独立し、フリーランスに。現在は、雑誌や書籍などでノンフィクション作品を発表する一方、テレビやラジオのコメンテーターなどとしても活動している。主な著作は『日本の公安警察』(講談社現代新書)、『国策捜査 暴走する特捜検察と餌食にされた人たち』(角川文庫)、『ルポ 拉致と人々 救う会、公安警察、朝鮮総聯』(岩波書店)、『安倍三代』(朝日文庫)、『日本会議の正体』(平凡社新書)、『抵抗の拠点から 朝日新聞「慰安婦報道」の核心』(講談社)、『ルポ 国家権力』(トランスビュー)、『情報隠蔽国家』『カルト権力 公安、軍事、宗教侵蝕の果てに』『時代の反逆者たち』(以上、河出書房新社)など。

竹信航介(たけのぶ・こうすけ)
弁護士。1981年、東京都生まれ。東京大学法学部、北海道大学法科大学院を卒業後、2010年に弁護士登録し、札幌弁護士会に所属。現在、日本労働弁護団、ブラック企業被害対策弁護団に所属するほか、道警ヤジ排除裁判の弁護団員も務める。オセロ四段。

ヤジポイの会
2019年7月15日に札幌で起きた道警ヤジ排除問題の当事者とその友人で構成される有志の会。抗議デモや集会などを通して事件の実態や裁判の進行状況を伝えている。なお、名称は最初の抗議デモの際に掲げた横断幕の言葉「ヤジも言えないこんな世の中じゃ…POISON」を略したもの。

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