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警察も弁護士も裁判官も避けて通る立証が難しい「医療訴訟」——看護師による〈低血糖〉患者の殺人未遂事件——に元看護師が自力で挑み、あと一歩のところまで札幌の総合病院を追い詰めた迫真のドキュメント。
2016年、持病の糖尿病の治療のために札幌市内の総合病院に入院中だった当時85歳の私の母は、深夜に低血糖症状となり、夜勤の看護師に体調不良を訴えた。「低血糖」とは、血液中の血糖値が正常範囲以下(七〇ミリグラム/デシリットル以下)に下がった状態をいう。冷や汗や動悸・意識障害・けいれんなどが起き、そのまま放っておくと昏睡状態に陥り、最悪の場合は死にいたることもある。患者が低血糖になった場合は、マニュアルにそってすぐに看護師が対処(ブドウ糖の投与など)しなければならない。その後は急いで主治医に診てもらう。主治医が不在であれば、当直の医師の判断を仰がなくてはならない。医療現場では基本中の基本である。
しかし母が低血糖を訴えたとき、20代の女性看護師は処置室の掃除をずっとしていて母の訴えを無視し続けた。理由はわからない。このときの看護師の母に対する態度は明らかに異常なものだった。やがて看護師は処置室を出ていき、15分ほどして戻ってくると「先生に電話したけどつながらない。病室に戻ろう」と言って、苦しんでいる母を病室に戻し、ひと言もしゃべらないまま出ていった。母はベッドで意識が遠くなり死を覚悟した。(本文より)
十和田みどり 著
2022年8月刊
四六判/並製/252頁
本体2100円+税〔税込2310円〕
ISBN 978-4-909281-43-2 C0036
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【目次】
はじめに
第1章 東西病院に入院するまで
第2章 東西病院での初診
第3章 東西病院の杜撰さ
第4章 看護師による「低血糖殺人未遂事件」の発生
第5章 東西病院の退院後
第6章 東西病院事務部副部長との面談
第7章 現場検証
第8章 心療内科の受診
第9章 さまざまな機関に相談する
第10章 警察に相談にいく
第11章 調停
第12章 刑事告訴、民事訴訟へ
第13章 民事訴訟の展開
第14章 告訴状の行方
第15章 判決と告訴の結果
第16章 記者会見
第17章 出版
あとがき
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【著者略歴】
十和田みどり(とわだ・みどり)
1960年代生まれ。看護学校を卒業後、札幌市内の複数の病院で看護師として10年ほど勤務したのち、出産を機に家庭に入る。2016年、札幌市内の総合病院に入院中の糖尿病の母が、低血糖となって夜勤の看護師に助けを求めたにもかかわらず、看護師はなんの処置もせず母の命を危険にさらしたとして看護師を告発し、民事訴訟でも訴えた。本書はその全過程を記録したもの。
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