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ストリップ劇場のある街、あった街⸺浅草・新宿・船橋・札幌の〈ピンク文化〉とそれを支えた人びと
¥2,750
かつて大きな街にも小さな町にも、住宅街のはずれや田畑の真ん中にも、ストリップという伝統芸の“小宇宙”があった⸺。元ストリッパーが愛してやまない街と人と劇場を訪ね歩いた踊り子自身による〈ピンク文化〉の風土記! 早乙女宏美 著 2024年12月刊 四六判/上製/238頁 本体2500円+税〔税込2750円〕 ISBN 978-4-909281-64-7 C0036 —*—*—*—*—*—*—*—*—*—*—*— 【目次】 第1章 浅草 浅草との出会い/焼け野原から夢を売る街/浅草ストリップ/転換期/復活への望み 第2章 新宿 消失と再生の反復/額縁ショウから裸ショウへ/街の開発/変容する性/非合法化の流れのなかで 第3章 船橋 大戦景気と大震災/もっともハードな劇場と呼ばれて/さまざまな人間模様/復活をかけて 第4章 札幌 遊郭からの出発/引き揚げ者の街/北の楽園/一人の踊り子の舞台人生/人と人の交わりを求めて —*—*—*—*—*—*—*—*—*—*—*— 【著者略歴】 早乙女宏美(さおとめ・ひろみ) 1963年、東京生まれ。 1984年、日活ロマンポルノ『縄姉妹・奇妙な果実』(監督・中原俊)でデビュー。以降、『逆さ吊し縛り縄』(監督・片岡修二/新東宝)、『緊縛・SM・18才』(のちに改題『SMクレーン宙吊り』)(監督・片岡修二/新東宝)など約90本のポルノ映画に出演。1986年、ストリップ劇場デビュー。「オサダゼミナール」のM女役をへて1989年から自縛ショーを演じ、切腹を取り入れる。2007年までの21年間、特殊系の踊り子としてストリップ劇場に出演する。 著書に『性の仕事師たち』(河出文庫、1998年)、『ロマンポルノ女優』(河出文庫、2006年)など。写真集に『匂う蓮』(写真・池内功和/ヴァニラ画廊、2012年)など。早乙女モデル真剣懐刀「雪」完成(刀鍛冶・水木良光、2012年)。2014年、東京から札幌に移住。現在、パフォーマー。
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〈聞き書き〉新しい家族のカタチ——子どもを迎える/育てる女性カップルたち[寿郎社ブックレット5]
¥1,210
政治家秘書によるLGBT差別発言、形ばかりで中身が伴わないパートナーシップ制度、出生数80万人割れの少子化……そのすべてに関わる子育てする女性カップルの〈表〉には出てこなかった〈生の声〉を伝える本。 遠藤あかり・大島寿美子 著 2023年3月刊 A5判/並製/112頁 本体1100円+税〔税込1210円〕 ISBN 978-4-909281-52-4 C0036 —*—*—*—*—*—*—*—*—*—*—*— 【目次】 プロローグ 疑問の答えを見つけたくて 第1章 五〇代で女性パートナーとともに五歳の子どもを育てる〈まーりんさん〉の話 自分自身のセクシャリティ/パートナーとの出会い/シリンジ法で子どもを迎える/二人の人から精子提供を受けて/親戚として出産に立ち会う/子育て/子どもにどう伝えるか/二人の教育方針/五〇代——おばあちゃん世代の子育て/子育ての面白さ/法的に守られていない同性カップルの親子関係/周囲との関わり方/家族の証明——パートナーシップと公正証書/同性にも結婚の選択肢を/うちにパパはいない——子どもから見た家族/息子はおそらく出自のことで悩まない 第2章 四〇代で女性パートナーとともに二人の子どもを育てる〈マミーチャンヌさん〉の話 二〇代での結婚と離婚/今の家族になるまで/子どもたちへのカミングアウト/カミングアウトのきっかけ/子どもたちに受け入れてもらえるかどうか/うちはママが二人——パートナーと子どもたち/周りの人へのカミングアウト/LGBTQに対する理解/親の反応/親戚にカミングアウトするかどうか/パートナーシップと法整備と反LGBTの動き/仕事とセクシャリティ/最近の思い出/子どもたちはアライ 第3章 三〇代の女性二人で一歳の子どもを育てる〈かえでさん〉〈りつさん〉の話 二人の出会い/情報収集/「親戚のおじさん」的なドナーとの関係/妊娠期と出産/家族の状況/職場へのカミングアウト/子どもが生まれてから/望まれて生まれたことを伝えたい 第4章 二〇代の二人で0歳の子どもを育てる〈しおんさん〉〈ともえさん〉の話 二人の出会い/ドナー探し/カミングアウト/LGBTの認識/妊娠と出産/家族の役割/これからのこと/家族の関係性 エピローグ ルポ・さっぽろレインボープライド2022 「にじいろかぞく」とともに/パレードスタート/周りの人たち/パレードが終わって 解題 「聞き書き」を通じて見えてくるリプロダクティブ・ヘルス/ライツの問題 大島寿美子 —*—*—*—*—*—*—*—*—*—*—*— 【著者略歴】 遠藤あかり(えんどう・あかり) 2000年、北海道大空町生まれ。北星学園大学文学部心理・応用コミュニケーション学科卒業。本書は2022年度の卒業研究をもとにしたもの。 大島寿美子(おおしま・すみこ) 1964年、東京生まれ。北星学園大学文学部教授。著書に『がんの「語り」——語り手の養成から学校・医療・企業への派遣まで』(共著、寿郎社)、『「絆」を築くケア技法 ユマニチュード』(誠文堂新光社)、など。
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中皮腫とともに生きる——希少・難治性がん患者と家族の26の「ものがたり」
¥2,200
病いによってどう生活が変わり、どんな困難に直面するのか? 2人に1人ががんになり、3人に1人ががんで亡くなる時代。5年生存率が1割程度という希少・難治性のがんになった人々の体験的知識を伝達し、26人の患者・家族の「ものがたり」が、いま、困難に直面している人に《前に進む力》をもたらす本。 《中皮腫とは⋯⋯》 2005年、「中皮腫」という言葉を多くの人がメディアを通して知ることになりました。アスベスト(石綿)を取り扱う工場の従業員や家族、近くの住民に中皮腫や肺がんなど深刻な健康被害が出ていることがわかったのです。中皮腫とは、内臓を覆う膜の表面にある「中皮」と呼ばれる細胞から発生する悪性のがんで、アスベストを吸い込むことで発症します。しかし潜伏期間が40年にも及ぶことがあり、患者はある日突然「中皮腫」といわれ戸惑います。本書の執筆者は全国の中皮腫患者と家族・遺族の26人です。現在闘病中の人も、長期生存を果たしている人も、病気の家族を支えている人も、家族を見送った人もいます。医学的な情報は病院や資料から得られますが、病いによって生活がどう変わり、どのような困難に直面し、どう対処するのか、どんな気持ちになるのかは当事者の言葉でなければ分かりません。(「はじめに」より) 大島寿美子 著 2022年7月刊 四六判/並製/232頁 本体2000円+税〔税込2200円〕 ISBN 978-4-909281-42-5 C0036 —*—*—*—*—*—*—*—*—*—*—*— 【目次】 はじめに——希少・難治性がん患者と家族の26の「ものがたり」 Ⅰ 中皮腫と診断されて 1 保育士の仕事と治療の両立⋯⋯鹿川真弓(沖縄県) 2 子どもたちの前では絶対に泣かない⋯⋯Y・O(静岡県) 3 サポートされる側とする側の両方を経験して⋯⋯原修子(埼玉県) 4 中皮腫の仲間たちとともに⋯⋯右田孝雄(大阪府) 5 家族の励ましと社員の頑張りに支えられて⋯⋯平田勝久(岐阜県) 6 がんはハンデじゃない⋯⋯田中奏実(北海道) 7 中皮腫になって得られた出会いと経験⋯⋯舘山亮(北海道) 8 医師として働き、患者として助けられて⋯⋯中島喜章(新潟県) 9 功を奏したセカンドオピニオン⋯⋯山中伸治(東京都) 10 この素晴らしい日々が長く続くように⋯⋯尾上一郎(兵庫県) 11 自分が納得できる人生を送れたら⋯⋯黒木公明(山口県) 12 「今はあかん」と誓って生き延びた⋯⋯田村勝也(大阪府) Ⅱ 家族としての思い 13 無理せず、のらりくらりといきましょう⋯⋯黒田しげみ(埼玉県) 14 患者としてのがん体験から娘としてのがん体験へ⋯⋯浅原和香子(大阪府) 15 四人の子を残して何も言わずに逝った夫⋯⋯小菅千恵子(埼玉県) 16 祈るような思いで寄り添い続けた二年間⋯⋯後藤里美(愛知県) 17 悔いの残らない看病ができた⋯⋯栗田悦子(群馬県) 18 母の死を語ったときにようやく涙がこぼれた⋯⋯松島恵一(埼玉県) 19 本当の娘のように看病して⋯⋯松島和恵(埼玉県) 20 夫の死から三五年後の公務災害申請⋯⋯後藤雅子(大阪府) 21 ヤンチャな笑顔を守りたくて⋯⋯福田靖美(兵庫県) 22 一人にしないで、一緒に連れていって⋯⋯有賀忍(東京都) 23 互いへの思いを伝え合って最期を迎えられた⋯⋯影山小百合(静岡県) 24 変化していった夫婦の関係⋯⋯尾上貴美子(大阪府) 25 父の最期を看取って⋯⋯山田哲也(大阪府) 26 無我夢中でサポートして寄り添った日々⋯⋯内田優子(大阪府) Ⅲ 中皮腫の仲間をサポートし続ける⋯⋯右田孝雄×大島寿美子 おわりに——気持ちの分かち合いと体験的知識の伝達 —*—*—*—*—*—*—*—*—*—*—*— 【著者略歴】 大島寿美子(おおしま・すみこ) 1964年東京生まれ。千葉大学大学院理学研究科修了。北海道大学医学研究科修了(医学博士)。共同通信、ジャパンタイムズ記者を経て、現在、北星学園大学文学部心理・応用コミュニケーション学科教授。NPO法人キャンサーサポート北海道理事長。 著書に『がんの「語り」――語り手の養成から学校・医療・企業への派遣まで』(共著、寿郎社)、『「絆」を築くケア技法 ユマニチュード――人のケアから関係性のケアへ』(誠文堂新光社)、『アスベスト禍はなぜ広がったのか――日本の石綿産業の歴史と国の関与』(共著、日本評論社)、編書に『北海道でがんとともに生きる』(寿郎社)などがある。
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ふぞろいなキューリと地上の卵 ——〈無肥料・無農薬〉の野菜と卵を100キロ離れた札幌に宅配する北海道豊浦町の農家のおじさんのはなし
¥1,650
これがみんな喜ぶSDGsな農業だ! 海道豊浦町で始まった安全・安心でウマイ野菜と有精卵の農家自身による共同宅配サービス、そのノウハウとそれができるまでの涙と笑いのノンフィクション! 全国の小規模農家と〈SDGsな食と農〉を応援したい人たちの待望の一冊。 駒井一慶 著 2022年1月刊 四六判/並製/200頁 本体1500円+税〔税込1650円〕 ISBN 978-4-909281-36-4 C0061 —*—*—*—*—*—*—*—*—*—*—*— 【目次】 プロローグ——消えたオスドリ 僕のセンス・オブ・ワンダー 木村秋則自然栽培農学校 ふぞろいなキューリ、真っすぐなキューリ 卵のないタマゴ屋さん 魔法の薬 鶏の餌 一個の角砂糖 一〇〇〇年の牛 野生の証明 ファーマーズシップ農業 僕の動的平衡 恋するタマゴ 牛乳の未来 食べる生命力 アイヌモシリ アクシデント再び 見える敵、見えない敵 新しい相棒 審判の日 持続可能農業への挑戦 エピローグ——オスドリが鳴いた 主な参考文献 あとがき —*—*—*—*—*—*—*—*—*—*—*— 【著者略歴】 駒井一慶(こまい・いっけい) 1951年北海道豊浦町生まれ。酪農学園短期大学卒業後、家業の酪農業に従事する2000年に「こまい牧場の牛乳」の製造・販売を始めるも2007年に牧場・ミルクプラントを閉鎖。2008年から養鶏業を始め、有精卵『恋するタマゴ』を販売すると同時に、農家による共同宅配サービスも行う。現在、農業生産法人ドリームファーム・プロジェクト代表取締役。野菜宅配サービス「ふぞろいなキューリ・アソシエイツ」主宰。著書に『安全な卵の見分け方』『牛とキャッチボール』(共に中西出版〔電子出版〕)。「ふぞろいなキューリ」のウェブサイト:fuzoroinaqri.wixsite.com/home
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がんの「語り」——語り手の養成から学校・医療・企業への派遣まで
¥2,420
マイナスに思えた体験がプラスに変わり、語り手と聞き手双方に「前に進む力」をもたらす〈がん体験の語り〉。その語り手の「語り」の作り方から学校・医療機関・企業での講演の仕方まで、NPO法人キャンサーサポート北海道が培ってきたノウハウを公開した、〈がん体験者〉〈がん教育・啓発活動に携わる方〉必読のテキスト。 NPO法人キャンサーサポート北海道 大島寿美子・米田純子・宇佐美暢子・木村恵美子 著 2021年11月刊 B5判/並製/92頁 本体2200円+税〔税込2420円〕 ISBN 978-4-909281-39-5 C0036 —*—*—*—*—*—*—*—*—*—*—*— 【目次】 第1章 語りの意味 1-1 語りとは 1-2 がん体験の語りが必要とされる背景 1-3 私たちの「語り」の特徴 事実と気持ち サポートスタッフとの共同作業 「患者」ではなく「人」としての語り 第2章 語りを作る・語る 2-1 原稿を書く まずは「年表」 「カルテ」はいらない 時の流れに身をまかせないで 人間関係のもつれ 同音異義語 固有名詞は慎重に 気持ちを引き出す みんなで作る 2-2 語りを磨く スライドの作成 発声練習 動画やオンライン 第3章 語りを活かす 3-1 学校教育に活かす わかりやすく、一文は短く 語りを助けるスライド 「怖がらせて終わり」はNG まず、先生にわかってもらおう 事前打ち合わせにこそ時間をかけよう 教訓はいらない 質問や感想文は宝物 乳がん体験者が語った例 小学5年生の道徳授業 精巣がん体験者が語った例 中学1年生の道徳授業 配慮が必要な子がいる場合 3-2 医療に活かす 治療やケアに役立つ「がんの語り」 がんで変化した日常・医療者との関係を語ろう [診断前の生活を大切に] [診断・治療方針の決定 そのとき] [治療による心と身体の変化 医療用語はどんどん使おう] [医療者の言葉・態度に一喜一憂] [治療後の暮らし 私が病いを語る理由] 医療者に語りを届けるまでの準備 医療者の前で語る 緩和ケア研修会で語った例 [アンケート結果に手ごたえ] [共感し、理解を深め学ぶ 自分の言動を振り返ることも] 3-3 企業研修に活かす 企業として体験者に聞きたいことは? 両立の工夫を語ろう 退職した理由を語ろう 就労支援解説とセットでも 第4章 養成・派遣の窓口とお金の話 多様な研修会で 全国で 私たちの経験では 報酬決定 こう考える [語ってみました……横田文恵/Y.M./前川純子/内藤郁子/山崎政彦/和賀豊/井上美智代] 付録 年表/ストーリーボード/原稿用紙 —*—*—*—*—*—*—*—*—*—*—*— 【著者紹介】 大島寿美子(おおしま・すみこ)⋯⋯NPO法人キャンサーサポート北海道理事長。北星学園大学文学部心理・応用コミュニケーション学科教授 米田純子(よねた・じゅんこ)⋯⋯NPO法人キャンサーサポート北海道理事 宇佐美暢子(うさみ・のぶこ)⋯⋯NPO法人キャンサーサポート北海道理事。札幌市がん教育実践研究会委員 木村恵美子(きむら・えみこ)⋯⋯NPO法人キャンサーサポート北海道理事。緩和ケア認定看護師
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世界のひきこもり——地下茎コスモポリタニズムの出現
¥1,980
いじめ、うつ病、虐待、貧困……共通因子が見えてくる、ひきこもり歴35年の著者によるネットを通じた驚天動地の対話集。ひきこもりは日本特有の現象でも〈甘え〉によるものでもなかった!? 世界13カ国の当事者の声を聞け。 ぼそっと池井多 著 2020年10月刊 四六判/並製/288頁 本体1800円+税〔税込1980円〕 ISBN 978-4-909281-29-6 C0036 —*—*—*—*—*—*—*—*—*—*—*— 【目次】 ●はじめに——地面を掘って国境を越える ●フランスのひきこもりギードの場合⋯⋯「ぼくは孤独が好きなんだ。パソコン、ベッド、安らぎがあれば十分さ。」 ●フランスのひきこもりテルリエンヌの場合⋯⋯「ひきこもりになんて、なりたくなかった。」 ●中国のひきこもり ●アメリカの元ひきこもりショーン・Cの場合⋯⋯「“伝統的な男性性”をぼくに期待するパパは敵だと思った。」 ●アレゼンチンのひきこもりマルコ・アントニオの場合⋯⋯「いじめる側を擁護する学校なんてごめんだ。」 ●インドのひきこもり ●インドの元ひきこもりニティンの場合⋯⋯「私たちは自分自身になるために少し時間が必要なだけなのです。」 ●イタリアの社会心理学者マルコ・クレパルディとの対話⋯⋯「彼らを助けたい、いや、『ぼくら』を助けたいのです。」 ●父との最後の電話 ●パナマ共和国のひきこもりヨスーの場合⋯⋯「ぼくはゴミだ。カスだ。負け犬だ。このままでは死んでしまう。」 ●フランスのひきこもりアエルの場合⋯⋯「ひきこもりになってぼくはようやく自分を生き始めた。」 ●スウェーデンのひきこもり ●バングラデシュのひきこもりイッポの場合⋯⋯「ぼくは自分で自分を部屋に監禁するようになったのさ。」 ●フィリピンのひきこもりCJの場合⋯⋯「日本のひきこもりはなんて恵まれているんだ!」 ●カメルーンの元ひきこもりアルメル・エトゥンディの場合⋯⋯「解決や成功を得る場所は、“社会”の中だけとは限らない。」 ●北朝鮮のひきこもり ●フランスのひきこもりジョセフィーヌの場合⋯⋯「醜くて、軽蔑に値して、病的であるのは社会の方よ。」 ●台湾の映画監督盧德昕との対話⋯⋯「ひきこもりにとって理想的な世界はどんなものですか。」 ●おわりに——ひきこもりのインタビュー論 —*—*—*—*—*—*—*—*—*—*—*— 【著者略歴】 ぼそっと池井多(ぼそっといけいだ) 1962年、横浜生まれ。東京都下在住。ひきこもり当事者や経験者の声を発信するメディア「ひきポス」の編集委員。 大学卒業を目前に控えた就職活動中にひきこもり始め、以後、形態をさまざまに変えながら断続的に35年ひきこもっている。 2017年、世界ひきこもり機構(GHO)を創設。近年は、長期化・高齢化したひきこもり当事者とともに、家族の語らいの場「ひ老会」や「ひきこもり親子公開討論」を主催している。
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フチの伝えるこころ——アイヌの女の四季
¥2,750
1995年の名著『アイヌの四季』をアイヌ民族文化財団の助成を得て、英訳ページを付け、復刊しました。フチ(アイヌ語で尊敬すべきおばあさんの意)との暮らしのなかで著者が教わった、アイヌのこころや生活の知恵を紹介しています。 オハウやチタタプといったアイヌ料理のレシピも多数掲載されています! 右から開くと日本語版、左から開くと英語版という作りになっています。 計良智子 著 2018年12月刊 B5判/並製/208頁 本体2500円+税〔税込2750円〕 ISBN 978-4-909281-13-5 C0039 —*—*—*—*—*—*—*—*—*—*—*— 【目次】 冬 春 夏 秋 ふたたび冬 おわりに —*—*—*—*—*—*—*—*—*—*—*— 【著者略歴】 1947年、胆振管内白老町生まれ。「ヤイユーカラの森」運営委員。「ヤイユーカラ・アイヌ民族学会」創設メンバー、後、事務局長も務める。1994年「日本民藝館展」にチタラベ(花ござ)入選。2016年2月逝去。
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廃材もらって小屋でもつくるか——電力は太陽と風から
¥2,200
あこがれの富良野に五郎さん家風の小屋を20日で建てて暮らす—— 環境にも懐にもやさしい大人の秘密基地のつくり方ガイド。 イマイカツミ・川邉もへじ・家次敬介 著 2018年6月刊 A5判/コデックス装/168頁 本体2000円+税〔税込2200円〕 ISBN 978-4-909281-11-1 C0077 —*—*—*—*—*—*—*—*—*—*—*— 【目次】 はじめに 0日目 心と材の準備をするの巻 1日目 イメージを膨らませるの巻 2日目 基礎をつくるの巻 3日目 躯体を組むの巻 4日目 屋根の骨組みをつくるの巻 5日目 屋根にトタンを張るの巻 6日目 小屋の細部を決めるの巻 7日目 窓と扉を付けてみるの巻 8日目 床をつくるの巻 9日目 防水シートを張るの巻 10日目 新しいアイデアを加えるの巻 11日目 小屋を暖かくするの巻 12日目 ウッドデッキをつくるの巻 13日目 電気のことを考えるの巻 14日目 太陽光パネルを取り付けるの巻 15日目 内壁を張るの巻 16日目 けがをするの巻 17日目 畳を注文するの巻 18日目 入口の造作に頭をひねるの巻 19日目 小屋の魅力を高めるの巻 20日目 ガラスと畳が入って完成!の巻 小屋を楽しむ おわりに —*—*—*—*—*—*—*—*—*—*—*— 【著者略歴】 イマイカツミ(今井克) 1975年大阪府生まれ、横浜市育ち。成蹊大学文学部卒。出版社に勤務したのち退社して画業に専念。2001年、富良野市に移住し、農作業ヘルパーなどをしながら、北海道や国内外の風景を描き続ける。著書に『大人が楽しむはじめての塗り絵 北海道の旅』(いかだ社)、『大地のうた富良野』『北海道の駅舎』(いずれもイマイカツミ探訪画集、寿郎社)など。 川邉もへじ(かわなべ・もへじ) 1969年熊本県生まれ。ログハウス制作、工務店での仕事を経て、現在は南富良野町で大工兼木工作家。「cafe ゴリョウ」(富良野市)、「フォーチュンベーグルズ」、「ちっちゃなちっちゃなギャラリー珈琲ゆっくりYuku」(いずれも南富良野町)、などのリノベーションを手がけている。 家次敬介(いえつぐ・けいすけ) 1965年北海道中標津町生まれ。富良野高校卒。家電店勤務を経て独立し、現在は富良野市で「環境にやさしい電器店 有限会社三素」を経営。日夜、エコ製品の家庭への普及をめざし奔走している。
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いわて星日和
¥1,870
ダウン症の娘とともに札幌から岩手県奥中山へ移り住んだ著者のイーハトヴな日々を綴った移住エッセイ。 有田美江 著 2017年8月刊 四六判/並製/272頁 本体1700円+税〔税込1870円〕 ISBN 978ー4ー909281ー04ー3 C0095 —*—*—*—*—*—*—*—*—*—*—*— 【目次】 いわてに越して ショウガイジの母・初級 フキノトウのお味噌 シホの寮生活 南部の小絵馬 ねぶた祭りに出かけて 秋の藍染め 同窓会 温泉と星空と 友人と温泉と ネコマルと子猫たち 町内のカラオケ仲間 三春の滝桜 予防接種と母子手帳 新幹線が好き ふしぎな美容室 縄文公園祭り シホのパニック 二泊三日の黙想会 ハハ、トゲ刺さる 最強の火付け 集落のコンビニで冬 夏の暑さとちゃぶ台返し 沖縄旅行の思い出 ママ友、リヨコさん 思いがけないしあわせ マカオの座敷わらし 草刈りとシホの実習 シズクイシの桜 〈ゆりかごの巣〉 おばあさん わらび座を観て 盛岡の休日 賢治さんとアール・ブリュット 最後の春休み あとがき——ヤドリギ・ハハコ —*—*—*—*—*—*—*—*—*—*—*— 【著者略歴】 有田美江(ありた・よしえ) 1954年北海道広尾町生まれ。藤女子短期大学国文科卒業。高校卒業まで北海道十勝地方の大樹町で育ち、その後2011年まで札幌市在住。 東日本大震災後、ダウン症の三女と共に岩手県一戸町東中山に移住。1994~2010年児童文学同人誌「まほうのえんぴつ」同人。2012年季刊詩誌『舟』(盛岡)同人となる。2004年小説「約束の町」(「まほうのえんぴつ」第23号)で第38回北海道新聞文学賞(創作・評論部門)を受賞。
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北海道でがんとともに生きる
¥2,200
二人に一人ががんになり、三人に一人ががんで亡くなる時代。北海道在住のさまざまながんの体験者28人が書いた〈病気のつらさ〉と〈前向きに生きるコツ〉。がんに悩む人々に多くの示唆と勇気を与えてくれる本。 大島寿美子 編 2017年5月刊 四六判/並製/240頁 本体2000円+税〔税込2200円〕 ISBN 978ー4ー902269ー96ー3 C0077 —*—*—*—*—*—*—*—*—*—*—*— 【目次】 はじめに Ⅰ がんと言われて Ⅱ 化学療法・放射線治療を受けて Ⅲ 家族・周りに支えられて Ⅳ 再発・転移を乗り越えて Ⅴ がんとともに生きるということ Ⅵ 北海道からエール——がん体験者座談会 体験の力、語りの力、言葉の力——あとがきに代えて —*—*—*—*—*—*—*—*—*—*—*— 【編者略歴】 大島寿美子(おおしま・すみこ) 1964年東京生まれ。千葉大学大学院理学研究科修了。北海道大学医学研究科修了(医学博士)。共同通信、ジャパンタイムズ記者を経て、北星学園大学文学部心理・応用コミュニケーション学科教授。NPO法人キャンサーサポート北海道理事長。
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家族とともにココロの病気と生きるコツ——統合失調症患者からのアドバイス
¥1,540
統合失調症は一生付き合うかもしれない病気です。 この病気は二〇歳前後に発症することが多いです。 僕も二〇歳前に病気になりました。 同じ病気の患者でも、発病時期やそれまでの経験などによって、経過や症状もまったく違います。薬の量も違います。 症状そのものも変わります。気持ちや状態も変わります。 この本で対象となるのは、まず僕と同時期に発症した人です。 治ったと思っても、無理をして再発を経験した人。 働くことができず、福祉内で生きていく人。 または、その家族。 僕が二五年かけて培った体験、 デイケアや作業所で出会った人々のかかわりから、 その時々に感じた気持ちを含めて、 知っていたら良いと思うことをまとめてみました。 佐々英俊・高松紘子 著 2008年5月刊 四六判/並製/176頁 本体1400円+税〔税込1540円〕 ISBN 978ー4ー902269ー25ー3 C0047 —*—*—*—*—*—*—*—*—*—*—*— 【目次】 第一章 症状の最も重たい統合失調症らしい時期 病気と病院と薬 家族 第二章 病気がじわじわ良くなって、治ろうとする時期 寛解 福祉 状態 労働 第三章 挫折し、もう苦労したくないと諦めた、安定してゆく時期 対人能力 不動の幸福 —*—*—*—*—*—*—*—*—*—*—*— 【著者略歴】 佐々英俊(ささ・ひでとし) 1960年代札幌市生まれ。大学入学後、統合失調症を発症し、精神病院に入院。大学は除籍。退院後、精神病者として生きる。著書に『ウィー・アー・クレイジー!?』(寿郎社、高松紘子との共著) 高松紘子(たかまつ・ひろこ) 1979年札幌市生まれ。酪農学園大学卒。在学中の2002年、『百合子の半生』で第2回松浦武四郎賞大賞受賞。2004年、『ウィー・アー・クレイジー!?』で第4回松浦武四郎賞佳作受賞。
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