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徳川家康の黒印状から幕末の松前藩のクーデターを物語る文書、明治期の人事・政争・汚職の顛末がわかる記録まで——
「北海道命名150年」の〈光〉と〈影〉も明らかに。
合田一道 著
2018年3月刊
A5判/並製/188頁
本体1800円+税〔税込1980円〕
ISBN 978-4-909281-0-81 C0021
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【目次】
まえがき
01 松前家、蝦夷島主の地位固める——徳川家康からの黒印状
02 アイヌ民族の懐柔と隷属化——「夷酋列像」に書かれた序文
03 日露初交渉の陰で消えた命——ヲロシャ人小屋外廻り之図
04 「噴火湾」と名付けたイギリスの探検船——「魯西亜船入津一件」に見るもう一つの異国船騒動
05 北海道初の官製道路、開削——近藤重蔵の偉業を伝える「東蝦新道記」
06 苫小牧に伝わる八王子千人同心隊の苦難——幽霊話を生んだ「梅の墓」の七言絶句
07 津軽藩士、斜里警備で大量死——生き残った藩士が伝えた壮絶な記録
08 心中事件を伝える「悲恋塚」——真相を隠蔽する「近藤家古文書」
09 ペリー艦隊の来航で松前藩が大騒ぎ——住人を震え上がらせた「箱館入港亜米利加船触書」
古文書コラム1——坂本龍馬らの人相書き手配書
10 幕末に「ストーブ」の図面描く——幕吏梨本弥五郎の発注文書
11 野村半島で和人が畑作——作った野菜を記録した「加賀屋氏大宝恵」
12 「唐人お吉」ならぬ「唐人たま」の記録——絵入りで残された「ライス箱館応援録」
13 新政府発足直後に小樽で暴動——旧幕府役人で記した「穂足内村騒立一件書類」
古文書コラム2——箱館の「遊女屋一覧表」
14 新政府の誕生と松前藩内の対立——箱館府知事・清水谷公考が詠んだ和歌
15 松前藩、血のクーデター——激動の時代を伝える「正議隊建白書」
16 箱館へ向かった榎本武揚の決意——江戸を脱走の直前、勝海舟らに便り
17 外国人の殺害・暴行を戒める——太政官が峠下集落に掲げた高札
18 判然としない土方歳三の最期——流れ玉説・戦闘説などあり遺体も不明
古文書コラム3——土方歳三の優しい文学
19 息子二人と戦死の覚悟——開陽丸機関長中島三郎助が妻に便り
20 アイヌ民族に寄り添う姿勢を地名に——松浦武四郎の蝦夷地名選定の上申書
21 漢詩で伝える開拓初期の様子——島義勇の「北海道紀行草稿」
22 大友亀太郎、開拓使へ仕官望まず——実母の看護が理由の“辞職願”
古文書コラム4——「宝庫」のナンバーワンは黒田清隆
23 仙台藩岩出山領の北海道移住——村の憲法「邑則」に込められた決意
24 移住者の草小屋に火を放つ——開拓判官・岩村通俊の「御用火事」の記録
25 「赤い星」のマークはいつ生まれた?——蛯子末次郎考案の「北辰旗」
26 定山渓温泉の開祖は公務員?——開拓使が美泉定山を採用した文書
古文書コラム5——美泉定山の死を伝える過去帳
27 村橋久成とサッポロビール——「開拓使麦酒醸造契約書」
古文書コラム6——村橋久成の「香典帳」
28 月三回、均一料金で全国に配達——北海道で郵便制度を始める布告案
29 課税強化で漁民の不満爆発——「檜山騒動」の発端となった嘆願書
30 幌内鉄道開業式のハプニング——皇族の訃報で急遽延期の電報
31 黎明期の道路名を知っていますか?——「触書案」が定めた札幌の通り名
32 幕末期から豊平川で渡し守——志村鉄一に対する刑法局の「御指令案」
33 屯田兵制度ができた理由とは?——「屯田兵備設置の建議」
34 函館で起きた外国人殺人事件——ドイツ領事暗殺を記した「断刑伺録」
35 大金で雇われたクラーク博士——開拓判官の外務丞宛の採用記録
36 樺太アイヌ冷遇で憤怒の退職——松本十郎の「職務御免奉願候書」
37 炭鉱開発が北海道開拓の主役に——榎本武揚の幻の調査報告「石炭山取調書」
38 尾張徳川家の入植と「ある事件」——開拓史の古文書「愛知県士族移住事件」
古文書コラム7——新選組の生き残り、永倉新八
39 函館で道内初の新聞発刊——北海道の新聞ことはじめ
40 囚人を酷使する集治監獄の建設——過酷な労働を決めた「北海道巡視意見書」
41 近代汚職の始まりを示す文書——「開拓史官有物払い下げ」の取り消し
42 「札幌県」「函館県」「根室県」があった——わずか四年間の北海道三県一局時代の記録
43 秩父事件の井上伝蔵の最期——死刑判決を受けても偽名で生き抜く
44 執念でできた国道一二号の原型——岩村通俊、高畑利宣の上川開発計画
45 幻に終わった上川離宮構想——永山武四郎に引き継がれた計画の上申書
46 日清戦争から生まれた第七師団——屯田兵制度の廃止を告げる「師団歴史」
47 道民には選挙権がなかった?——全道での投票が実現した「閣議決定書」
48 公衆電話を設置した白虎隊の生き残り——「北海道物産共進会事務及審査報告」
49 アイヌ民族を苦しめた悪法——「北海道旧土人保護法」をめぐる文書
50 知里幸恵に宛てた励ましの便り——金田一京助が『アイヌ神謡集』の出版に際して
51 脱獄魔から劇団の座長に転身——五寸釘寅吉の「釈放指揮書」
古文書から漂う歴史の匂い——あとがきに代えて
参考文献
人名索引
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【著者略歴】
1934年北海道上砂川町生まれ。佛教大学文学部卒。北海道新聞社に入社し、道内各地を回る。在職中からノンフィクション作品を発表。退職後は札幌大学講師など。主な作品は『死の逃避行——満州開拓団27万人』『流氷の海に女工節が聴える』『咸臨丸 栄光と悲劇の5000日』『裂けた岬』『日本史の現場検証』『日本人の遺書 1858~1997』『古文書に見る榎本武揚——思想と生涯』『松浦武四郎 北の大地に立つ』など。北海道ノンフィクション集団代表。日本脚本家連盟北海道支部長。ほっかいどう学を学ぶ会顧問。
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