がんの「語り」——語り手の養成から学校・医療・企業への派遣まで
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マイナスに思えた体験がプラスに変わり、語り手と聞き手双方に「前に進む力」をもたらす〈がん体験の語り〉。その語り手の「語り」の作り方から学校・医療機関・企業での講演の仕方まで、NPO法人キャンサーサポート北海道が培ってきたノウハウを公開した、〈がん体験者〉〈がん教育・啓発活動に携わる方〉必読のテキスト。
NPO法人キャンサーサポート北海道
大島寿美子・米田純子・宇佐美暢子・木村恵美子 著
2021年11月刊
B5判/並製/92頁
本体2200円+税〔税込2420円〕
ISBN 978-4-909281-39-5 C0036
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【目次】
第1章 語りの意味
1-1 語りとは
1-2 がん体験の語りが必要とされる背景
1-3 私たちの「語り」の特徴
事実と気持ち
サポートスタッフとの共同作業
「患者」ではなく「人」としての語り
第2章 語りを作る・語る
2-1 原稿を書く
まずは「年表」
「カルテ」はいらない
時の流れに身をまかせないで
人間関係のもつれ
同音異義語
固有名詞は慎重に
気持ちを引き出す
みんなで作る
2-2 語りを磨く
スライドの作成
発声練習
動画やオンライン
第3章 語りを活かす
3-1 学校教育に活かす
わかりやすく、一文は短く
語りを助けるスライド
「怖がらせて終わり」はNG
まず、先生にわかってもらおう
事前打ち合わせにこそ時間をかけよう
教訓はいらない
質問や感想文は宝物
乳がん体験者が語った例 小学5年生の道徳授業
精巣がん体験者が語った例 中学1年生の道徳授業
配慮が必要な子がいる場合
3-2 医療に活かす
治療やケアに役立つ「がんの語り」
がんで変化した日常・医療者との関係を語ろう
[診断前の生活を大切に]
[診断・治療方針の決定 そのとき]
[治療による心と身体の変化 医療用語はどんどん使おう]
[医療者の言葉・態度に一喜一憂]
[治療後の暮らし 私が病いを語る理由]
医療者に語りを届けるまでの準備
医療者の前で語る 緩和ケア研修会で語った例
[アンケート結果に手ごたえ]
[共感し、理解を深め学ぶ 自分の言動を振り返ることも]
3-3 企業研修に活かす
企業として体験者に聞きたいことは?
両立の工夫を語ろう
退職した理由を語ろう
就労支援解説とセットでも
第4章 養成・派遣の窓口とお金の話
多様な研修会で 全国で
私たちの経験では
報酬決定 こう考える
[語ってみました……横田文恵/Y.M./前川純子/内藤郁子/山崎政彦/和賀豊/井上美智代]
付録 年表/ストーリーボード/原稿用紙
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【著者紹介】
大島寿美子(おおしま・すみこ)⋯⋯NPO法人キャンサーサポート北海道理事長。北星学園大学文学部心理・応用コミュニケーション学科教授
米田純子(よねた・じゅんこ)⋯⋯NPO法人キャンサーサポート北海道理事
宇佐美暢子(うさみ・のぶこ)⋯⋯NPO法人キャンサーサポート北海道理事。札幌市がん教育実践研究会委員
木村恵美子(きむら・えみこ)⋯⋯NPO法人キャンサーサポート北海道理事。緩和ケア認定看護師
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