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2025年は昭和でいえば「昭和100年」——。昭和9年生まれの著者がその節目を前にして生涯最後の作品として世に送る、昭和史に残る事件・人物を墓碑から辿った〈鎮魂〉と〈記憶継承〉のための記録。
合田一道 著
2024年9月刊
A5判/並製/288頁
本体2300円+税〔税込2530円〕
ISBN 978-4-909281-61-6 C0036
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【目次】
はじめに
第1墓 鬼熊事件——“鬼熊”と恐れられた男が三人殺害[岩淵熊次郎]
第2墓 文豪の自殺——“ぼんやりした不安”の果てに[芥川龍之介]
第3墓 “ヤマセン”暗殺——治安維持法改正案に一人反対[山本宣治]
第4墓 無教会主義の思想家——非戦を説き、聖書研究に没頭[内村鑑三]
第5墓 日本細菌学の父——破傷風の純粋培養に成功[北里柴三郎]
第6墓 浜口雄幸狙撃事件——“ライオン宰相”ホームで撃たれる[浜口雄幸]
第7墓 日本資本主義の父——五〇〇社以上の創立に関わる[渋沢栄一]
第8墓 血盟団事件——“一人一殺”の暗殺計画[井上準之助/団琢磨]
第9墓 坂田山心中事件——墓から遺体が盗まれる[調所五郎/湯山八重子]
第10墓 五・一五事件——青年将校らが首相を暗殺[犬養毅]
第11墓 拷問死——プロレタリア作家、特高警察に虐殺される[小林多喜二]
第12墓 国際親善に努めた教育者——「われ太平洋の橋とならん」[新渡戸稲造]
第13墓 二・二六事件——“昭和維新”を叫ぶ青年将校らが閣僚を暗殺[高橋是清/斎藤実/渡辺錠太郎/野中四郎/河野寿/香田清貞/安藤輝三/栗原安秀/竹島継夫/対馬勝雄/中橋基明/丹生誠忠/坂井直/田中勝/中島莞爾/安田優/高橋太郎/林八郎/渋川善助/水上源一/村中孝次/磯部浅一/北一輝/西田税]
第14墓 阿部定事件——男を殺害し性器を切り取る[阿部定/石田吉蔵]
第15墓 津山三十人殺し——横溝正史『八つ墓村』のモチーフに[都井睦雄]
第16墓 病妻を詠んだ『智恵子抄』——「あなたはレモンを待つてゐた」[高村智恵子/高村光太郎]
第17墓 現代漫画の祖と歌人の妻——自らの信条に生きた一族[岡本かの子/岡本一平]
第18墓 野球大会で球聖逝く——函館太洋の久慈次郎、牽制球に当たって[久慈次郎]
第19墓 ソ連船遭難事故——荒れる海で必死の救助活動[〈インディギルカ〉号乗船者]
第20墓 四高ボート部遭難事故——『琵琶湖哀歌』と〈四高桜〉[〈加茂〉号乗船者]
第21墓 “空の軍神”死す——隼戦闘隊長の壮烈な最期[加藤建夫]
第22墓 浪漫派歌人の代表格——「君死にたまふことなかれ」で戦争を批判[与謝野晶子]
第23墓 稀代の“天才詩人”——視力を失うも歌作に没頭[北原白秋]
第24墓 海軍元帥の戦死——米軍による報復作戦のターゲットに[山本五十六]
第25墓 代議士の割腹自殺——「戦時宰相論」で首相を批判[中野正剛]
第26墓 ゾルゲ事件——“東亜変革”の夢と諜報と[尾崎秀実]
第27墓 伝説の剛腕投手——全米チーム相手に快投し、戦場に散る[沢村栄治]
第28墓 敗戦、腹を切った陸軍大臣——「一死以テ大罪ヲ謝シ奉ル」[阿南惟幾]
第29墓 特攻作戦発案の海軍中将——「死を以て英霊に謝せん」[大西瀧治郎]
第30墓 処刑第一号の陸軍大将——軍の統率者としての責任を問われて[山下奉文]
第31墓 文学賞創設の功労者——『文藝春秋』を創刊[菊池寛]
第32墓 玉川上水心中死——『グッド・バイ』書き上げて[太宰治]
第33墓 「A級戦犯」として処刑——「平和に対する罪」などを問われて[東條英機]
第34墓 処刑された唯一の民間人——「ママノメイフクヲイノル」[広田弘毅]
第35墓 下山事件——国鉄総裁が轢死[下山定則]
第36墓 民主主義文学運動の旗手——婦人民主クラブの創立に参加[宮本百合子]
第37墓 被曝した体で被災者を診断——病床で『長崎の鐘』などを出版[永井隆]
第38墓 帰宅中に射殺の「白鳥事件」——札幌市警の警備課長殺害[白鳥一雄]
第39墓 洞爺丸事故——超大型台風、五連絡船を呑み込む[〈洞爺丸〉乗船者]
第40墓 紫雲丸事故——濃霧の中、第三宇高丸と衝突[〈紫雲丸〉乗船者]
第41墓 反骨のジャーナリスト——独自の筆致で社会を風刺[宮武外骨]
第42墓 “人間嫌い"の文人——“偏奇”と“自由”の美学[永井荷風]
第43墓 国会突入で衝突死——六〇年安保の悲劇[樺美智子]
第44墓 浅沼稲次郎刺殺事件——「三党立会演説会」の演壇上で[浅沼稲次郎/山口二矢]
第45墓 吉展ちゃん事件——繰り返される不気味な脅迫電話[村越吉展]
第46墓 日本プロレス界の父——暴力団員に刺殺される[力道山]
第47墓 望郷の作家——ラジオ番組の録音中に突然死[佐藤春夫]
第48墓 童謡『赤とんぼ』の作詞者——タクシーにはね飛ばされ死ぬ[三木露風]
第49墓 北大山岳部遭難事件——「書置」を書く[沢田義一]
第50墓 “ワンマン宰相”内閣退陣——難航する戦後政治を牽引[吉田茂]
第51墓 メキシコ五輪目前の死——「走れません」の遺書残し[円谷幸吉]
第52墓 昭和の名横綱——前人未到の連勝記録、六九で止まる[双葉山定次/安芸ノ海節男]
第53墓 日本の喜劇王——エノケンの泣き笑い人生[榎本健一]
第54墓 自衛隊総監室で割腹自殺——バルコニーで蜂起を叫ぶ[三島由紀夫]
第55墓 あさま山荘事件——連合赤軍との銃撃戦に斃れる[高見繁光/内田尚孝]
第56墓 ノーベル賞作家、ガス自殺——文豪の死に漂う影[川端康成]
第57墓 しゃべくり漫才の祖——関西弁で“笑い”ふりまく[花菱アチャコ]
第58墓 大久保清事件——仮釈放後一カ月で八人殺害[大久保清]
第59墓 昭和を謳歌した銀幕の大女優——歯を抜き、老婆役を演じる[田中絹代]
第60墓 永遠のヒロインを演じた名優——新派の枠にとらわれず幅広く[水谷八重子]
第61墓 昭和の爆笑王——死の床も笑いのネタ探しに没頭[林家三平]
第62墓 台湾旅行中に事故死——チョウの採集を兼ねた旅で[向田邦子]
第63墓 六〇年安保闘争の指導者——北大に唐牛あり[唐牛健太郎]
第64墓 “銀幕のヒーロー”——“永遠の二枚目”と謳われて[長谷川一夫]
第65墓 奔放に歌う“ブギの女王”——進駐軍を驚かせる[笠置シヅ子]
第66墓 日本航空123便墜落事故——死者五二〇人、その中に坂本九[日本航空123便乗員乗客]
第67墓 赤報隊事件——朝日新聞記者、撃たれる[小尻知博]
第68墓 帝銀事件——青酸カリで一二人毒殺[平沢貞通]
第69墓 若き“国民的大スター”——映画『太陽の季節』で鮮烈デビュー[石原裕次郎]
第70墓 説教強盗——説教をする強盗が夜ごと出没[妻木松吉]
第71墓 “昭和”の終焉——“女王”ひばりの死[美空ひばり]
第72墓 人気女優のソ連亡命——演出家とともに樺太の国境を越えて[岡田嘉子]
第73墓 ロッキード事件——金権政治、明らかに[田中角栄]
第74墓 終戦から二七年目の帰還——グアム島でのジャングル生活を経て[横井庄一]
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【著者略歴】
合田一道(ごうだ・いちどう)
1934年(昭和9年)、北海道上砂川町生まれ。ノンフィクション作家。佛教大学文学部卒。北海道新聞社に入社し、在職中からノンフィクション作品を発表。1994年よりノンフィクション作家の養成教室「一道塾」を北海道で主宰。著書に『古文書が伝える北海道の仰天秘話51』 (寿郎社)、『幕末群像の墓を巡る』(青弓社)、『夜明けの海鳴り——北の幕末維新』『現場検証 平成の大事件』『生還——『食人』を冒した老船長の告白』『北のお天気事件簿——極限下の人間模様』(以上、柏艪社)、『評伝 関寛斎 1830-1912』『「アイヌ新聞」記者 高橋真』(以上、藤原書店)、『松浦武四郎 北の大地に立つ』『お墓からの招待状』(以上、北海道出版企画センター)など。
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