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〈憎悪〉ではなく〈和解〉のために
明治以来、日本はアジアの近隣諸国に多大な加害を及ぼしながら、戦後、その責任の取り方が極めて不十分であった。そのため〈和解〉が未だできずにいる。特に安倍政権は過去を正当化し、米国の軍事力への依存を強め、近隣諸国との〈対立〉を激化させている。
今、日本はどのような道を進むべきなのか——。
広島で被爆し、肌で十五年戦争を知る最後の世代からの全身全霊のメッセージ。
玖村敦彦 著
2019年9月刊
四六判/並製/156頁
本体1500円+税〔税込1650円〕
ISBN 978-4-909281-17-3 C0036
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【目次】
まえがき
Ⅰ 改訂版 私の昭和二〇年八月一五日とその前後/皇国史観とそれに関連するいくつかのこと/うた草稿——戦争を想起して八五歳頃詠んだ八首/二〇一八年に送付した手紙1/二〇一八年に送付した手紙2
Ⅱ 〔講演〕岐路に立つ日本——日本会議の主張する道を進むか、それと対極的な道を進むか?/「日中の和解を庶民の立場から考える会」での発言から
Ⅲ 戦中派・戦後派の多くの皆さんへ/第二次大戦後の加害責任の取り方における日・独の違い/日本が殺害した人々の追悼施設を作ろう/沖縄の人々のことをわが身のこととして考えよう
Ⅳ 『改訂版 かえりみる日本近代史とその負の遺産』について/日本は核兵器の廃絶さらに世界平和の実現を目指そう
あとがき
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【著者略歴】
玖村敦彦(くむら・あつひこ)
1926年(大正15年)山口県生まれ。札幌市在住。少・青年期を広島市で過ごす。1945年8月、旧制広島高等学校2年の時、原爆を体験する。同校卒業後、東京大学農学部農学科に進学し、卒業後は農学科農学第二講座(作物学研究室)に残り、光合成を中心として作物の生理・生態を研究するほか、耕地の炭素循環を生態系生態学の視点から解析。定年後、東京大学名誉教授。1986〜95年、国士舘大学教授。
80歳ごろより戦争・原爆の記憶から日本の近代史に強い関心を持つようになる。歴史関係の著書に『改訂版 かえりみる日本近代史とその遺産』(寿郎社)がある。
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