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まつろはぬもの——松岡洋右の密偵となったあるアイヌの半生

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満鉄に売られたコタンの天才少年。英才教育を受け憲兵となった少年は松岡洋右の命を受け「中国人」として大陸に放たれる。任務は“日本軍の非道を暴くこと”。実在の諜報員・和気市夫ことシクルシイの衝撃の自伝。

シクルシイ 著

2010年11月刊
四六判/並製/448頁
本体2800円+税〔税込3080円〕
ISBN 978ー4ー902269ー40ー6 C0036

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【目次】
四月二十九日
オビラメ
ノ・メ・ク・タ
谷間の家
竹筒
樺太へ
郵便配達
審問
ハルピンへ
スンガリーの四季
北京へ
異邦の旅
ハリウッドの下水道
相沢中佐
故郷へ
銀貨
長江の仲間たち
砕けた馬
逮捕
闇の穴

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【著者略歴】
シクルシイ(和名・和気市夫)
1918年(大正7年)4月29日、北海道屈斜路湖畔のコタンに生まれる。父は和歌山県出身の和人、母はコタンのエカシ弟子小太郎の娘。和名・和気市夫。
生後間もない頃から神童として知られ、それに目をつけた南満州鉄道理事の松岡洋右に選ばれ、英才教育を施される。4歳で高等小学校2年に編入、8歳で旭川商業学校2年に編入し仏・露・中国語などを学ぶ。
1929年(昭和4年)、11歳で満鉄傘下のハルピン学院に入学、英・仏・露・中の言語以外にモンゴル語・ラテン語・ギリシャ語などを学び、同時に体術・銃器・爆薬・無線通信・暗号などの教育を受ける。
1931年(昭和6年)、13歳でロックフェラー財団に属する北京の燕京大学人類学部多言語科に入学。「薫之祥(クン・ズシアン)」の中国名で主に学術調査を行いながら、中国・中央アジア・アフリカ・アメリカの各国を回る。この間に「北千島アイヌ語」に関する博士論文を書く。
1938年(昭和13年)、20歳の時に帰国して陸軍情報部付少尉となり、松岡の命を受けてアジア各地で「日本軍の戦闘中に起こった暴虐行為の真偽の調査」などを1945年(昭和20年)まで行なう。
1945年8月16日、中華民国政府公安部によって逮捕され、拷問・土牢拘置を経て、46年、東京国際軍事法廷での松岡洋右(戦犯容疑)の重要参考人兼戦犯容疑者としてアメリカに引き渡されるが、松岡の死去により不起訴となる。
戦後はGHQ本部で軟禁状態で働かされた後、第一生命保険相互会社の人権問題研修推進本部理事会の顧問などを務めた。
2000年(平成12年)10月23日、肺気腫で死去。享年82。

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