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アジア・太平洋戦争敗北に至るまでの日本の帝国主義が生み出した《負の遺産》を清算しない限り隣国との和解はできるがはずがない——と考える被爆者の著者が現代日本の「歴史の清算なき歩み」を正面から批判した本。
玖村敦彦 著
2014年4月刊[初版]
2015年7月刊[改訂版]
四六判/仮フランス装/296頁
本体2200円+税〔税込2420円〕
ISBN 978ー4ー902269ー77ー2 C0021
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【目次】
Ⅰ 私の戦争体験―広島での被爆
(i)旧制広島高校に入学するまで
(ii)広島での被爆と終戦
(iii)私の放射能障害と大学進学
Ⅱ かえりみる日本近代史——明治維新からアジア・太平洋戦争敗北にいたるまで
《明治期》
1 日本の近代化——「脱亜入欧」へ向けて
2 大日本帝国憲法と国家体制の性格・問題点
3 山県有朋の主権線・利益線論
4 日清戦争
5 日露戦争
6 韓国併合
《大正期》
7 第一次世界大戦・ヴェルサイユ条約・国際連盟
《昭和期》
8 満州事変と満州国建国
9 日中戦争とその時代の国際関係・国内問題
10 アジア・太平洋戦争とその時代の国際関係・国内問題
Ⅲ 日本近代史の負の遺産とその清算・克服
1 明治維新からアジア・太平洋戦争敗北にいたる時代についての歴史観
2 日本近代史の負の遺産の清算・克服
3 ドイツにおける負の遺産の克服
4 日本の歴史認識の浅薄さと負の遺産の清算・克服の未達成
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【著者略歴】
玖村敦彦(くむら・あつひこ)
1926年(大正15年)山口県生まれ。少・青年期を広島市で過ごす。1945年(昭和20年)8月、旧制広島高等学校2年生のとき原爆を体験する。同高卒業後、東京大学農学部農学科に進学し、卒業後は農学科農学第二講座(作物学研究室)に残り、光合成を中心として作物の生理・生態を研究するほか、耕地の炭素循環を生態系生態学の視点から解析。定年後、東京大学名誉教授。のち国士舘大学教授。80歳頃より戦争・原爆の記憶から日本の近代史に強い関心を持つようになる
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