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著者・斎藤武一が保健所で偶然手に入れた資料『北海道における主要死因の概要』——。その統計資料によると、泊原発が稼働してから【がん死亡比】がナンバー1の道内市町村は「泊村」であるという。2位は対岸にある「岩内町」、3位も近郊の「寿都町」……。事故が起きなくても放射性物質を出し続ける原子力発電所。泊原発の放射性物質は、風に乗り、雨に混じり、北海道各地に降り注いでいるのではないか!?〈泊原発とがん〉の関係について論じた衝撃のリポート。
斎藤武一 著
2016年10月刊
A5判/並製/86頁
本体700円+税〔税込770円〕
ISBN 978ー4ー902269ー87ー1 C0036
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【目次】
第Ⅰ部 泊原発周辺で〈がんの過剰死〉が起きている
1 〈泊原発とがん〉を調べるきっかけ
2 資料を読み解きわかった衝撃の事実
3 内陸より〈がん死〉が多い海沿いの町
第Ⅱ部 なぜ内陸部で〈乳がん死〉が増えているのか?
1 泊原発と〈乳がん死〉の関係について
2 泊原発が運転する前と運転した後の変化
3 札幌など五大都市の〈乳がん死〉
4 [追論]泊原発周辺のがん多発のさらなる要因について
[巻末資料]
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【著者略歴】
斎藤武一(さいとう・たけいち)
1953年、北海道岩内町生まれ。岩内町職員(保育士)を経て現在岩内町で学主塾を経営。市民団体「岩内原発問題研究会」代表。「泊原発の廃炉を求める訴訟」原告団長。「原子炉メーカーを糾弾する会」副代表。
泊原発から出る温排水の影響を調べるため1978年、25歳のときから岩内港の防波堤で水温観測を開始し、2016年現在も継続中。泊村の泊原発から海を挟んで6キロほどの距離にある地元岩内町で原発に反対し続ける。
著書に『【原発紙芝居】子どもたちの未来のために——とても悲しいけれど空から灰がふってくる』(寿郎社、2013年)、『海の声を聞く——原子力発電所温排水の観測25年』(七つ森書館、2003年)、『木田金次郎 山ハ空ヘモレアガル』(北海道新聞社、2007年)、『理想の保育園——障がい児は神様』(文芸社、2009年)がある。
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