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低周波音被害を追って——低周波音症候群から風力発電公害へ

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低周波音被害とは人間の耳には聞こえない低周波の空気振動が頭痛・吐き気・呼吸困難・しびれ等を引き起こす健康被害のこと。「聞こえないけど苦しい」と訴える被害者の救済に取り組んだ著者の40年の集大成。今後、より大きな問題となっていくであろう”知られざる公害”について書かれた衝撃の一冊。

汐見文隆 著

2016年10月刊
四六判/上製/240頁
本体1900円+税〔税込2090円〕
ISBN 978ー4ー902269ー94ー9 C0036

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【目次】
まえがき

序章

第1章 低周波音症候群——無視され続ける被害者たち
 1 因果律の世界
 2 メリヤス工場隣家の被害——最初の低周波音被害経験例
 3 聴覚と左脳(言語脳)
 4 大阪府八尾市・綿実油工場——私の次なる経験例
 5 気導音と骨導音
 6 低周波音被害——これでもまだ騒音被害と混同するのか
 7 低周波音被害者は聴覚が鈍いのか?
 8 低周波音被害のその後の姿とエコキュート
 9 むすび

第2章 風力発電公害——超低周波空気振動症候群(風車病)
 1 風力発電機の住民被害は低周波音被害では?
 2 愛知県田原市・久美原風力発電所——どちらが悪い?
 3 愛媛県伊方町・佐田岬半島——悲しい風車の一列縦隊
 4 静岡県東伊豆町奈良本——住民の建築と幸福の破壊
 5 むすび

おわりに

追記 冤罪を問う

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【著者略歴】
汐見文隆(しおみ・ふみたか)
1924年(大正13年)京都市生まれ。京都帝国大学医学部卒業後、内科医となる。和歌山赤十字病院第一内科部長を経て1965年和歌山市内で汐見内科を開業。和歌山県保険医協会理事(公害担当)、全国保険医団体連合会の公害環境対策部員を務めたほか、1972年より「和歌山から公害をなくす市民のつどい」の代表世話人となり、市民による公害問題の学習の場としての「公害教室」を31年間(166回)開催。1995年、低周波音公害の調査や公害被害者の救済活動で第4回田尻賞を受賞。
2016年3月20日、逝去。享年92。本書は遺稿。

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