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「慰安婦」問題の境界を越えて——連合国軍兵士が見た戦時性暴力、各地にできた〈少女像〉、朝日新聞と植村元記者へのバッシングについて[寿郎社ブックレット3]

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連合国軍兵士が見た戦時性暴力、各地にできた〈少女像〉、朝日新聞と植村元記者へのバッシングについて、北海道大学で行われたシンポジウムをまとめたブックレット。「慰安婦」問題の入り組んだ状況を解きほぐす。

テッサ・モーリス‐スズキ/玄武岩/植村隆 著

2017年7月刊
A5判/並製/108頁
本体800円+税〔税込880円〕
ISBN 978ー4ー909281ー03ー6 C0036

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【目次】
アジア太平洋戦争における日本軍と連合国軍の「慰安婦」⋯⋯テッサ・モーリス‐スズキ
 「慰安婦」の新たな側面に光をあてる
 連合国軍兵士の証言
 インドの収容所の「慰安婦」
 「公的史料は存在しない」論の意味
 口述証言は信用できない?
 中国とビルマの「慰安婦」
 東南アジアの「慰安婦」
 「慰安婦」のやさしさ
 報酬に関する証言
 オーストラリアの従軍画家の証言
 イギリス士官、アメリカ情報局員の証言
 「地獄の旅」
 解放された「慰安婦」たちは
 戦時性暴力研究の第一歩を
 質疑応答

「想起の空間」としての「慰安婦」少女像⋯⋯玄武岩
 少女像を訪れる人々
 少女像への批判
 植民地支配の記憶、反日ナショナリズムの象徴
 少女像は「慰安婦」ではない?
 碑石から少女の姿へ
 集合的記憶の結晶
 『帝国の慰安婦』の少女像批判
 抵抗ナショナリズムの化身
 誰の記憶か?
 すべては反日ナショナリズムへ
 拡散する少女像
 少女像のバリエーション
 元「慰安婦」の絵
 アートへの影響
 記憶の破壊
 カノン化する少女像
 記憶と歴史、想起と忘却
 少女像のリアリティ
 少女像はどこへ
 トランスナショナルな「想起の空間」へ
 終わらない「少女」の物語
 ベトナムのピエタ像
 戦時性暴力の罪を問う
 少女像を見つめ返して

歴史修正主義と闘うジャーナリストの報告——朝日バッシングの背後にあるもの⋯⋯植村隆
 二三年前の記事
 元「慰安婦」女性の記者会見
 五〇年の沈黙を破って
 「週刊文春」で「捏造」と書かれる
 産経新聞と読売新聞
 「捏造」が否定されても
 止まらないバッシング
 ニュース23の岸井発言
 娘への脅迫
 広がる応援メール
 「無実」を証明するため
 歴史修正主義の標的に
 アメリカへ講演に
 海外の日本研究者が声明
 河野談話の継承発展を

ディスカッション「慰安婦」問題と越境する連帯⋯⋯テッサ・モーリス‐スズキ、玄武岩、植村隆、司会・水溜真由美
 インタビュアーの無関心
 『帝国の慰安婦』の評価
 朝日・植村バッシングの背景
 少女像の影と椅子
 元ハンギョレ新聞記者からの問い
 朝日の萎縮と沈黙
 過去と現在をつなぐ像
 韓国における記憶の継承
 和解への誤解
 日韓合意を越えて
 グローバルなつながりへ
 日韓以外の取り組み

あとがき

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【著者略歴】
テッサ・モーリス‐スズキ(Tessa Morris‐Suzuki)
1951年イギリスサリー州ケーターハム生まれ。オーストラリア研究会議特別フェロー、オーストラリア国立大学特別栄誉教授。著書に『辺境から眺める——アイヌが経験する近代』(みすず書房、2000年)、『北朝鮮へのエクソダス——「帰国事業」の影をたどる』(朝日文庫、2011年)、『批判的想像力のために——グローバル化時代の日本』(平凡社ライブラリー、2013年)、『過去は死なない——メディア・記憶・歴史』(岩波現代文庫、2014年)、共著に『天皇とアメリカ』(集英社新書、2010年)、『海を渡る「慰安婦」問題——右派の「歴史戦」を問う』(岩波書店、2016年)他多数。

玄武岩(ヒョン・ムアン)
1969年生まれ、韓国済州島出身。北海道大学大学院メディア・コミュニケーション研究院准教授。著書に『韓国のデジタル・デモクラシー』(集英社新書、2005年)、『統一コリア——東アジアの新秩序を展望する』(光文社新書、2007年)、『コリアン・ネットワーク——メディア・移動の歴史と空間』(北海道大学出版会、2013年)、『「反日」と「嫌韓」の同時代史——ナショナリズムの境界を越えて』(勉誠出版、2016年)、共著に『興亡の世界史18——大日本・満州帝国の遺産』(講談社、2010年)、『サハリン残留——日韓ロ百年にわたる家族の物語』(高文研、2016年)など。

植村隆(うえむら・たかし)
1958年高知県生まれ。元朝日新聞記者、韓国カトリック大学客員教授。2014年3月朝日新聞社を早期退職、2010年4月早稲田大学大学院アジア太平洋研究科(博士後期課程)入学。2012年4月より16年3月まで北星学園大学非常勤講師。著書に『真実——私は「捏造記者」ではない』(岩波書店、2016年)、共著に『マンガ韓国現代史——コバウおじさんの50年』(角川ソフィア文庫、2003年)、『新聞と戦争 上下』(朝日文庫、2011年)。

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